椿本興業(8052)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 889 | 26 | 22 | 26 | 10.9 | 68.4 | — | 35.0 |
| FY2017 | 986 | 34 | 24 | 88 | 11.2 | 382.7 | 16.0 | 29.4 |
| FY2018 | 1,075 | 57 | 41 | 47 | 17.0 | 655.8 | — | 31.5 |
| FY2019 | 1,049 | 53 | 37 | -8 | 15.1 | 597.5 | 150.0 | 37.1 |
| FY2020 | 896 | 33 | 27 | -36 | 9.6 | 437.2 | 130.0 | 43.7 |
| FY2021 | 969 | 44 | 32 | 64 | 10.3 | 507.6 | 120.0 | 39.8 |
| FY2022 | 1,080 | 51 | 37 | 63 | 10.8 | 585.6 | 150.0 | 40.0 |
| FY2023 | 1,135 | 52 | 40 | 49 | 9.9 | 212.9 | 150.0 | 42.4 |
| FY2024 | 1,243 | 60 | 47 | 41 | 10.7 | 252.0 | 180.0 | 43.4 |
| FY2025 | 1,310 | 65 | 50 | -33 | 10.0 | 273.5 | 80.0 | 49.9 |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
椿本興業は特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという明確な証拠は見当たらない。事業は主に工業用機械部品の卸売であり、無形資産による競争優位性は限定的と考えられる。
顧客は特定の産業機械部品サプライヤーに依存する傾向がある。長年の取引関係や、特定の機器に適合する部品の調達において、サプライヤー変更には一定の手間やリスクが伴う可能性がある。しかし、代替サプライヤーも存在し、スイッチングコストは中程度と推測される。
椿本興業の事業モデルは、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接高めるネットワーク効果を生み出すタイプではない。部品の供給と需要のマッチングが中心であり、ネットワーク効果は期待できない。
卸売業として、一定の仕入れ交渉力や物流効率化によるコスト管理は行っていると考えられる。しかし、製造業ではないため、構造的な製造コスト優位性はなく、競合他社との価格競争力は限定的である可能性が高い。
工業用機械部品の卸売市場において、椿本興業は長年の実績と広範なサプライヤー・顧客ネットワークを持つ。一定の市場シェアを確保しており、規模の経済による効率的な事業運営が可能である。しかし、市場全体が巨大であるため、絶対的な寡占状態ではない。
競合との比較優位
強気シナリオ
産業機械分野の安定した需要に支えられた継続的な売上成長。
サプライヤーとの強固な関係維持による安定的な部品調達能力。
M&Aや事業拡大による市場シェアのさらなる向上。
弱気シナリオ(モート侵食)
主要顧客産業の景気後退による需要の低迷。
競合他社との価格競争激化による利益率の低下。
サプライチェーンの混乱や部品調達難による供給能力の低下。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
椿本興業の投資が失敗するには、まずその主要な競争優位性である「効率規模」が崩壊する必要がある。これは、競合他社がより大規模な投資や効率的なサプライチェーン網を構築し、椿本興業のコスト構造や調達力を凌駕した場合に起こりうる。具体的には、新たな巨大プレイヤーの参入、あるいは既存競合による積極的なM&Aで市場シェアが急速に再編されるシナリオが考えられる。また、顧客が代替サプライヤーへの切り替えコストを大幅に低下させるような技術革新やプラットフォームの登場も、スイッチング・コスト優位性を損なう要因となりうる。さらに、主要取引先である製造業の業績が長期的に低迷し、椿本興業への発注量が構造的に減少することも、売上・利益の持続可能性を脅かすだろう。これらの要因が複合的に作用することで、現在の競争環境における優位性が失われ、投資としての魅力が低下すると考えられる。
5年後のモート予測
産業機械市場の堅調な成長と、同社のサプライヤー・顧客ネットワークの強化により、売上・利益ともに緩やかな成長を続ける。新規事業や高付加価値サービスへの展開で収益性が向上する。
既存事業の安定性を維持しつつ、市場の平均的な成長率に沿った売上・利益の伸びを見込む。コスト管理を徹底し、一定の利益率を確保する。
景気後退や競争激化により、売上・利益ともに伸び悩む。部品調達コストの上昇や為替変動の影響を受け、利益率が圧迫されるリスクがある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 495億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 49.9% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -22.4% | |
| 6. 適度なPER | PER 9.9倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.99倍 |
合格数:3/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-07-03 臨時報告書