大日本印刷(7912)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 14,559 | 455 | 336 | 117 | 3.2 | 53.1 | — | 59.2 |
| FY2016 | 14,102 | 314 | 252 | 860 | 2.3 | 40.8 | — | 59.4 |
| FY2017 | 14,123 | 464 | 275 | 715 | 2.5 | 90.8 | 32.0 | 58.2 |
| FY2018 | 14,015 | 499 | -357 | -779 | -3.4 | -118.2 | — | 56.1 |
| FY2019 | 14,019 | 563 | 695 | 2,850 | 7.2 | 235.2 | 64.0 | 53.2 |
| FY2020 | 13,354 | 495 | 251 | 54 | 2.3 | 89.3 | 64.0 | 57.2 |
| FY2021 | 13,441 | 668 | 972 | 428 | 8.5 | 355.8 | 64.0 | 58.2 |
| FY2022 | 13,732 | 612 | 857 | 130 | 7.5 | 321.3 | 64.0 | 59.4 |
| FY2023 | 14,248 | 755 | 1,109 | 909 | 9.0 | 443.1 | 64.0 | 59.6 |
| FY2024 | 14,576 | 936 | 1,107 | 960 | 9.2 | 238.9 | 64.0 | 59.2 |
バフェット流モート診断
総合スコア:12/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
大日本印刷は、長年にわたり培ってきた印刷技術、デザイン力、そして多様な顧客基盤を持つ。特に、情報・通信、生活・文化、産業・社会インフラ分野における高度なソリューション提供能力は、他社が容易に模倣できない無形資産となっている。例えば、ICカードや証券印刷などの高セキュリティ印刷技術は、長年の研究開発と実績に裏打ちされている。
顧客は、大日本印刷が提供する高度な印刷技術やソリューション(例:ICカード、証券印刷、ディスプレイ材料)に依存しており、他社への切り替えには、仕様変更、再認証、サプライチェーン再構築などのコストやリスクが伴う。特に、金融機関や政府機関向けの印刷物においては、セキュリティと信頼性が最優先されるため、切り替えは困難である。
該当するネットワーク効果は確認できない。
大規模な生産設備と長年のオペレーション最適化により、一定のコスト競争力を持つが、業界全体として価格競争も存在するため、圧倒的なコスト優位とは言えない。特に、デジタル化の進展により、従来の印刷物の需要が変化する中で、コスト構造の維持・改善が課題となる。
印刷業界において、売上高、生産能力、技術力、顧客基盤のいずれにおいてもトップクラスの規模を誇る。この規模により、多様なニーズに対応できる生産体制と、大規模プロジェクトの遂行能力を有しており、業界内での寡占的な地位を築いている。特に、特殊印刷分野では、その規模が競争優位に直結する。
競合との比較優位
強気シナリオ
デジタル印刷技術や高付加価値印刷分野での成長
ディスプレイ材料や電子部品関連事業の拡大
M&Aによる事業ポートフォリオ強化とシナジー創出
弱気シナリオ(モート侵食)
デジタル化の加速による従来の印刷需要の減少
競合他社による技術革新や価格攻勢
原材料価格の高騰やサプライチェーンの混乱
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
大日本印刷の競争優位性が失われるシナリオを考える。まず、デジタル化の波が印刷業界全体を構造的に縮小させ、同社の規模の経済や長年培ってきた技術の優位性を無効化する可能性。特に、情報伝達手段がペーパーレス化し、広告媒体がデジタルシフトする中で、同社の主要事業である出版印刷や商業印刷の需要が回復不能なほど落ち込む場合。次に、競合他社が、同社が持つ特許やノウハウを凌駕する革新的な印刷技術や代替技術(例:3Dプリンティングの進化、新たな情報表示技術)を開発し、市場シェアを奪う場合。さらに、顧客が、セキュリティや品質要求を下げてでも、より安価な代替サプライヤーに切り替えるインセンティブが働くような、業界全体の価格競争の激化も考えられる。これらの要因が複合的に作用し、同社の収益性を著しく悪化させる状況が、投資の失敗につながる。
5年後のモート予測
デジタル化への対応と高付加価値分野(ディスプレイ材料、ICカード等)の成長が加速し、売上・利益ともに堅調に伸長する。M&Aも奏功し、新たな収益源を確立する。
既存事業は安定を維持しつつ、新規事業分野での緩やかな成長が見込まれる。デジタル化の影響を一部受けつつも、規模の経済と技術力を活かして競争力を維持する。
デジタル化の波に乗り切れず、従来の印刷事業が大幅に縮小。新規事業の成長も鈍化し、収益性が悪化。価格競争の激化により、利益率が低下する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 13,482億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 59.2% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -12.4% | |
| 6. 適度なPER | PER 12.2倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.16倍 |
合格数:4/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-07-07 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-06-29 臨時報告書
- 2026-06-26 臨時報告書
- 2026-06-26 臨時報告書
- 2026-06-05 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)