アシックス(7936)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 3,991 | 255 | 156 | 239 | 7.7 | 82.0 | 23.5 | 58.3 |
| FY2017 | 4,002 | 196 | 130 | 233 | 6.4 | 68.3 | 23.5 | 57.3 |
| FY2018 | 3,867 | 105 | -203 | 56 | -12.2 | -107.6 | 24.0 | 54.1 |
| FY2019 | 3,781 | 106 | 71 | 26 | 4.7 | 37.9 | 30.0 | 48.0 |
| FY2020 | 3,288 | -40 | -161 | 97 | -12.7 | -88.2 | 24.0 | 37.9 |
| FY2021 | 4,041 | 219 | 94 | 390 | 6.4 | 51.4 | 24.0 | 42.2 |
| FY2022 | 4,846 | 340 | 199 | -359 | 11.5 | 108.6 | 40.0 | 40.1 |
| FY2023 | 5,705 | 542 | 353 | 855 | 17.1 | 192.5 | 65.0 | 44.1 |
| FY2024 | 6,785 | 1,001 | 638 | 971 | 27.2 | 88.3 | — | 44.9 |
| FY2025 | 8,109 | 1,425 | 987 | 805 | 36.1 | 138.1 | 28.0 | 46.3 |
バフェット流モート診断
総合スコア:10/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
アシックスは、ランニングシューズを中心に、世界的に認知された強力なブランドロイヤルティを築いている。特に、マラソンなどのトップアスリートの着用実績や、革新的なテクノロジー(例:GELテクノロジー)に関する特許は、ブランド価値を支える無形資産となっている。2023年のブランド価値評価では、スポーツブランドとして上位にランクインしている。
ランニングシューズ市場において、一度アシックスの製品に満足した顧客は、そのフィット感や性能から他社製品への乗り換えに抵抗を感じる可能性がある。しかし、スポーツ用品全般では、ファッション性や価格、他ブランドへの関心など、乗り換えを促す要因も多く、スイッチング・コストは限定的である。
アシックスのビジネスモデルは、直接的なネットワーク効果を生まない。製品の価値は、個々のユーザーの体験や満足度に依存するものであり、ユーザー数の増加が製品自体の価値を向上させる構造ではない。
グローバルな生産体制やサプライチェーンの最適化を進めているが、スポーツ用品業界は競争が激しく、素材コストや人件費の変動リスクがある。他社と比較して、構造的なコスト優位性を確立しているとは言い難い。
アシックスは、ランニングシューズ、テニス、バレーボールシューズなどの分野で、世界有数の規模を持つプレーヤーである。グローバルな販売網と生産能力は、規模の経済を活かした競争力を生み出している。特に、特定の競技用シューズ市場においては、寡占的な地位を築いていると言える。
競合との比較優位
強気シナリオ
高付加価値製品へのシフトによる利益率改善
新興国市場でのブランド浸透と売上拡大
デジタル戦略強化による顧客エンゲージメント向上
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社の激しい価格競争とマーケティング攻勢
為替変動や原材料価格高騰による収益圧迫
グローバル景気後退による消費マインドの低下
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
アシックスへの投資が失敗するには、まずその強力なブランド力が、急速なトレンド変化や競合による模倣、あるいは品質問題によって急速に陳腐化する必要がある。次に、グローバルな生産・販売網が、地政学リスクやサプライチェーンの分断によって非効率化し、コスト優位性を失うことが求められる。さらに、ランニングや特定のスポーツにおける専門性と技術力への信頼が失われ、顧客が代替ブランドへ容易に移行できるようになる状況も必要となる。これらの要因が複合的に作用し、アシックスが長年培ってきた競争優位性を根底から覆すシナリオが考えられる。
5年後のモート予測
ブランド力と技術革新を武器に、高付加価値製品の販売を拡大。新興国市場でのシェアを伸ばし、デジタルチャネル強化で顧客基盤を拡大。売上・利益ともに堅調な成長を続ける。
既存市場での競争は激化するものの、ブランド力と規模の経済を活かして安定した成長を維持。為替や原材料価格の変動リスクを管理しつつ、着実な収益を確保する。
競合の攻勢やグローバル経済の悪化により、販売数量・価格ともに伸び悩む。コスト増も重なり、収益性は低下。ブランドイメージの低下も懸念される。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 32,204億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 46.3% | |
| 3. 利益の安定性 | 8年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 8.3% | |
| 6. 適度なPER | PER 32.6倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 11.76倍 |
合格数:2/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-06-10 臨時報告書