パイロットコーポレーション(7846)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 984 | 210 | 145 | 65 | 18.5 | 309.9 | 22.0 | 67.3 |
| FY2017 | 1,041 | 200 | 155 | 122 | 25.8 | 361.7 | 32.0 | 52.3 |
| FY2018 | 1,040 | 209 | 146 | 112 | 20.9 | 369.9 | 40.0 | 59.1 |
| FY2019 | 1,037 | 191 | 133 | 97 | 16.4 | 336.6 | 45.0 | 63.4 |
| FY2020 | 871 | 141 | 99 | 107 | 11.3 | 251.8 | 55.0 | 70.2 |
| FY2021 | 1,031 | 193 | 143 | 162 | 13.9 | 361.8 | 60.0 | 70.6 |
| FY2022 | 1,129 | 212 | 158 | 84 | 13.4 | 399.9 | 90.0 | 74.5 |
| FY2023 | 1,186 | 190 | 137 | -5 | 10.3 | 346.3 | 100.0 | 78.3 |
| FY2024 | 1,262 | 178 | 152 | 117 | 10.7 | 388.5 | 117.0 | 79.1 |
| FY2025 | 1,264 | 166 | 121 | 59 | 8.3 | 317.0 | 120.0 | 80.8 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
パイロットは「フリクションボール」や「ジュースアップ」など、独自のインク技術や筆記体験を提供するブランド力を持つ。特にフリクションボールは、消せるボールペン市場で圧倒的な認知度とシェアを誇り、他社が容易に模倣できない技術的優位性を持つ。
高級筆記具においては、ブランドロイヤルティや書き心地へのこだわりから、特定のブランドに愛着を持つ顧客が存在する。しかし、一般的なボールペンにおいては、価格や入手容易性からスイッチングコストは低い。
筆記具市場において、ユーザーが増えることで製品価値が向上するようなネットワーク効果は基本的に見られない。
大量生産によるスケールメリットはある程度存在するが、競合他社も同様の効率化を進めているため、構造的なコスト優位性は限定的である。
筆記具市場において、パイロットは世界有数の生産・販売網を有しており、グローバルなスケールメリットを活かした事業展開が可能である。特に国内市場では高いシェアを維持している。
競合との比較優位
強気シナリオ
フリクションシリーズの継続的な新製品投入と海外市場でのシェア拡大
高付加価値製品(高級筆記具、機能性インク)へのシフトによる収益性向上
M&Aやアライアンスによる新規事業領域の開拓
弱気シナリオ(モート侵食)
デジタル化の進展による筆記具需要の構造的な減少
競合他社によるフリクションボールの模倣品や代替技術の開発
原材料価格の高騰や円安による採算悪化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
パイロットコーポレーションの投資が失敗するには、まず「フリクションボール」に代表される独自の技術やブランド力が、競合他社の模倣や代替技術の登場によって陳腐化し、その優位性が失われる必要がある。具体的には、より安価で同等以上の性能を持つ「消せるボールペン」が登場するか、あるいはデジタルデバイスでの筆記が主流となり、物理的な筆記具の需要そのものが急速に縮小することが考えられる。また、グローバルな販売網や生産効率といったスケールメリットも、需要の減少やコスト構造の変化によって相対的に意味をなさなくなる可能性がある。さらに、高級筆記具市場におけるブランドイメージの低下や、新興国市場での価格競争の激化も、収益性を圧迫する要因となりうる。これらの要因が複合的に作用することで、パイロットの持続的な競争優位性は失われ、投資としての魅力は大きく損なわれるだろう。
5年後のモート予測
フリクションシリーズのグローバル展開加速と、高付加価値製品の拡販により、売上・利益ともに堅調な成長を続ける。特に新興国市場でのブランド浸透が進む。
デジタル化の影響を受けつつも、フリクションシリーズの安定した需要と、国内市場での高いシェアを維持し、緩やかな成長を続ける。新製品開発による収益性改善を図る。
デジタル化の進展や競合の追い上げにより、筆記具市場全体の需要が減少し、特に主力製品の競争力が低下する。原材料価格の高騰も重なり、減収減益となる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 1,775億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 80.8% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -7.4% | |
| 6. 適度なPER | PER 14.7倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.19倍 |
合格数:5/7 防衛的投資家候補水準