タチエス(7239)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 2,837 | 69 | 17 | 91 | 1.9 | 47.6 | — | 50.6 |
| FY2016 | 2,825 | 89 | 73 | 69 | 7.8 | 204.9 | — | 50.5 |
| FY2017 | 2,955 | 87 | 82 | 108 | 8.1 | 230.7 | 19.0 | 51.0 |
| FY2018 | 3,005 | 54 | 20 | -44 | 2.0 | 55.3 | 21.0 | 52.5 |
| FY2019 | 2,823 | -0 | -16 | -75 | -1.7 | -45.5 | 25.0 | 52.7 |
| FY2020 | 1,985 | -78 | -137 | -83 | -17.4 | -400.5 | 26.0 | 48.0 |
| FY2021 | 2,064 | -42 | -21 | 17 | -2.6 | -60.2 | 6.5 | 45.8 |
| FY2022 | 2,434 | 14 | 58 | 104 | 6.7 | 170.1 | 63.6 | 47.3 |
| FY2023 | 2,929 | 72 | 54 | 164 | 5.6 | 158.3 | 73.6 | 49.7 |
| FY2024 | 2,854 | 96 | 113 | 137 | 11.5 | 329.9 | 92.8 | 56.0 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
タチエスは自動車シートメーカーとして、長年の実績と一部の自動車メーカーとの取引関係を持つが、特定の強力なブランドや特許による明確な無形資産の優位性は限定的。OEMとの関係性は重要だが、それが排他的なものではない。
自動車メーカーはシートサプライヤーを変更する際に、金型、設計、品質管理体制の再構築など多大なコストと時間を要する。タチエスは長年の実績と信頼関係により、既存顧客からのスイッチング・コストを一定程度構築していると考えられる。
自動車シートの製造・販売事業には、ユーザー数の増加が製品価値を直接高めるようなネットワーク効果は存在しない。
自動車部品業界は価格競争が激しく、タチエスも効率的な生産体制を目指しているが、グローバルな競合と比較して構造的なコスト優位性を確立しているとは断定しにくい。一部の生産拠点の効率化は進んでいる可能性がある。
タチエスは自動車シート専業メーカーとして、一定の生産規模を持つ。国内主要メーカーの一つであり、特定の車種やメーカーに対しては、規模の経済による効率的な供給体制を構築している可能性がある。しかし、グローバルな巨大サプライヤーと比較すると、その規模の優位性は限定的。
競合との比較優位
強気シナリオ
EVシフトや自動運転技術の進化に伴うシートの機能性・デザイン性向上による高付加価値化
主要顧客である自動車メーカーとの強固な関係維持・拡大
海外市場での生産・販売体制の強化による収益機会の拡大
弱気シナリオ(モート侵食)
自動車業界全体の需要低迷や、主要顧客の生産台数減少
競合他社による低価格攻勢や、技術革新への対応遅れ
原材料価格の高騰や為替変動による収益性の悪化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
タチエスへの投資が失敗するシナリオは、自動車メーカーがシートサプライヤーの切り替えに対する障壁を低くすること、あるいは、タチエスが自動車メーカーの要求する技術革新(軽量化、高機能化、サステナビリティ対応など)に追随できず、競合他社にシェアを奪われることである。特に、EV化の進展でシートの役割が変化する中で、タチエスが新たな価値を提供できなければ、既存のスイッチング・コストの優位性は急速に失われる可能性がある。また、中国などの新興メーカーが、低コストかつ先進的な技術で急速にキャッチアップし、主要顧客のサプライヤーとしての地位を脅かす事態も考えられる。さらに、自動車メーカー自身がシートの内製化を進めるリスクも無視できない。
5年後のモート予測
EV・自動運転関連技術への対応が進み、高付加価値シートの需要が拡大。主要顧客との関係を維持・強化し、海外事業も成長。売上・利益ともに堅調に成長する。
自動車業界の緩やかな回復とEVシフトの進展に対応。既存事業の効率化を進めつつ、新技術への投資を継続。安定的な収益を維持する。
自動車業界の構造変化に対応できず、競合にシェアを奪われる。原材料高や円安の影響も重なり、収益性が悪化。事業規模の縮小を余儀なくされる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 745億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 56.0% | |
| 3. 利益の安定性 | 7年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 —% | |
| 6. 適度なPER | PER 6.6倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.77倍 |
合格数:3/7 部分的合格