アイコム(6820)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 269 | 24 | 17 | 48 | 3.1 | 112.0 | — | 90.4 |
| FY2016 | 241 | 7 | 5 | -28 | 0.9 | 32.0 | — | 92.1 |
| FY2017 | 249 | 8 | 6 | -3 | 1.2 | 42.3 | 20.0 | 91.4 |
| FY2018 | 297 | 24 | 20 | -44 | 3.6 | 132.6 | 30.0 | 90.6 |
| FY2019 | 305 | 23 | 19 | -2 | 3.5 | 130.4 | 45.0 | 90.1 |
| FY2020 | 279 | 19 | 17 | 37 | 3.1 | 120.2 | 53.0 | 91.6 |
| FY2021 | 283 | 11 | 11 | -14 | 1.9 | 76.2 | 50.0 | 91.1 |
| FY2022 | 342 | 29 | 26 | 59 | 4.3 | 179.4 | 50.0 | 90.0 |
| FY2023 | 371 | 34 | 35 | -15 | 5.3 | 241.2 | 72.0 | 89.9 |
| FY2024 | 375 | 37 | 30 | -2 | 4.4 | 205.6 | 97.0 | 91.2 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
アイコムは無線通信技術に関する長年の経験と、一部の特定分野(例:アマチュア無線機、業務用無線機)における高いブランド認知度を持つ。しかし、特許ポートフォリオの公開情報が限定的であり、他社との差別化が明確な無形資産としての強みは現時点では限定的と判断される。
業務用無線機市場においては、一度導入したシステムへの習熟度や、既存インフラとの互換性、保守サポート体制への依存から、顧客が他社製品へ乗り換える際のコスト(時間、費用、リスク)は一定程度存在する。特に公共安全やインフラ関連分野では、信頼性と互換性が重視される。
アイコムの製品は主にB2Bまたは個人向けであり、ユーザー数の増加が製品価値を直接的に向上させるようなネットワーク効果は観察されない。プラットフォーム型ビジネスではない。
特定のニッチ市場向け製品では、小規模ながらも効率的な生産体制を構築している可能性がある。しかし、グローバルな大手電機メーカーと比較した場合、圧倒的なコスト優位性を持つとは考えにくい。
アマチュア無線機や一部の業務用無線機市場では一定のシェアを持つが、電気機器業界全体で見ると規模は中程度であり、業界全体を代表するような寡占構造を形成しているとは言えない。特定分野での効率規模は存在する。
競合との比較優位
強気シナリオ
業務用無線機市場におけるIoT化やDX推進に伴う需要拡大
特定周波数帯や用途に特化した高付加価値製品の開発・投入
既存顧客基盤からの安定的な保守・サービス収益の拡大
弱気シナリオ(モート侵食)
大手競合他社による低価格製品の投入や、より包括的なソリューション提供
無線通信技術の急速な陳腐化や、代替技術(例:5G網の高度化)の台頭
主要顧客層(例:アマチュア無線家)の減少や、新規顧客獲得の停滞
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
アイコムの投資が失敗するには、まず、同社が長年培ってきた業務用無線機市場における顧客との関係性や、システム導入におけるスイッチングコストの優位性が、競合他社のより革新的な技術や低価格戦略、あるいは代替通信手段の普及によって、想定以上に早く侵食される必要がある。具体的には、顧客が既存システムからの移行に伴うリスクやコストを軽視し始め、新しい技術やサービスへの乗り換えを積極的に行うようになるシナリオが考えられる。また、同社が注力するニッチ市場自体が、技術革新のスピードに追いつけず、急速に縮小していく可能性も否定できない。さらに、ブランド力や技術的優位性といった無形資産の構築・維持に失敗し、汎用品メーカーへと成り下がってしまうことも、この投資の失敗につながるだろう。
5年後のモート予測
業務用無線機市場のDX化やIoT化の進展により、高付加価値製品の需要が拡大。特定用途向け製品でシェアを維持・拡大し、安定収益を確保する。
既存の顧客基盤からの安定収益を維持しつつ、緩やかな市場成長を取り込む。技術革新への対応は限定的で、大きな成長は見込めない。
競合の低価格攻勢や代替技術の台頭により、既存市場でのシェアが低下。新規事業の開拓も進まず、収益性が悪化する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 428億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 91.2% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 39.2% | |
| 6. 適度なPER | PER 14.5倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.63倍 |
合格数:5/7 防衛的投資家候補水準
直近の適時開示
- 2026-06-25 臨時報告書