日本航空電子工業(6807)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 2,095 | 121 | 67 | -10 | 6.2 | 74.2 | — | 59.4 |
| FY2017 | 2,539 | 206 | 129 | 126 | 10.7 | 142.3 | 30.0 | 63.5 |
| FY2018 | 2,221 | 173 | 135 | 145 | 10.3 | 148.6 | 30.0 | 70.5 |
| FY2019 | 2,081 | 142 | 111 | 40 | 8.2 | 122.5 | 35.0 | 70.4 |
| FY2020 | 2,097 | 87 | 57 | 103 | 4.0 | 62.6 | 40.0 | 64.5 |
| FY2021 | 2,251 | 180 | 143 | 41 | 9.1 | 157.5 | 25.0 | 70.0 |
| FY2022 | 2,359 | 176 | 146 | 90 | 8.6 | 160.8 | 35.0 | 75.5 |
| FY2023 | 2,258 | 144 | 122 | 145 | 9.7 | 137.1 | 50.0 | 53.7 |
| FY2024 | 2,216 | 156 | 116 | 171 | 8.7 | 172.1 | 55.0 | 62.0 |
| FY2025 | 2,279 | 89 | 71 | -74 | 4.9 | 104.9 | 60.0 | 62.1 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
同社はコネクタ分野で長年の実績と一定のブランド認知を持つが、特許や独占的IPによる明確な優位性は限定的。特定の技術分野での強みはあるものの、汎用的な部品も多く、無形資産による競争優位性はまだ弱い。
航空宇宙、医療、産業機器といった高度な信頼性が求められる分野向けコネクタは、一度採用されると仕様変更やサプライヤー変更のハードルが高い。顧客は認証取得や品質管理体制の維持にコストをかけるため、スイッチング・コストは中程度存在する。
コネクタ事業は基本的にBtoBであり、プラットフォーム型ビジネスのようなネットワーク効果は発生しない。製品の普及が直接的に製品価値を高める構造ではない。
大量生産による規模の経済はある程度期待できるが、競合他社も同様の効率化を進めているため、構造的なコスト優位性は確立されていない。為替変動の影響も受ける。
コネクタ業界は多数のプレイヤーが存在するものの、特定の高付加価値分野においては、同社のような専門メーカーが一定のシェアを確保している。業界規模に対して最適な少数寡占とは言えないが、ニッチ市場での存在感は大きい。
競合との比較優位
強気シナリオ
高信頼性が求められる航空宇宙・防衛、車載分野での需要拡大
M&Aによる事業ポートフォリオ強化と技術獲得
高付加価値製品へのシフトによる収益性向上
弱気シナリオ(モート侵食)
主要顧客の設備投資抑制や需要低迷
新興国メーカーの低価格攻勢による価格競争激化
技術革新への対応遅れによる陳腐化リスク
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、同社が主要顧客である航空宇宙・防衛、車載、産業機器といった分野で、競合他社に対して技術的優位性を失い、価格競争に巻き込まれる必要がある。特に、より低コストで同等以上の性能を持つ代替技術や製品が登場し、顧客が容易に乗り換えられる状況が生まれることが想定される。また、グローバルなサプライチェーンの再編や地政学的リスクの高まりにより、主要市場へのアクセスが困難になったり、生産拠点の維持が不可能になったりすることも、同社の競争優位性を損なう要因となり得る。さらに、環境規制や安全基準の変更に迅速に対応できず、製品開発が遅れることも、スイッチング・コストの低下を招き、競争力を低下させるだろう。
5年後のモート予測
高信頼性分野での需要増と高付加価値製品へのシフトにより、売上・利益ともに堅調に成長。M&Aも成功し、新たな成長ドライバーを獲得する。
既存事業は安定的に推移するが、価格競争や為替変動の影響を受け、緩やかな成長に留まる。新規分野での成長は限定的。
主要顧客の需要低迷や競合激化により、売上・利益ともに減少。コスト削減努力も追いつかず、収益性が悪化する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 1,691億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 62.1% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -13.3% | |
| 6. 適度なPER | PER 23.9倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.17倍 |
合格数:3/7 部分的合格