名古屋電機工業(6797)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 142 | 1 | 2 | 16 | 2.5 | 38.7 | — | 67.0 |
| FY2016 | 150 | 2 | 1 | -3 | 1.1 | 16.1 | — | 61.6 |
| FY2017 | 175 | 9 | 10 | -8 | 9.1 | 154.1 | 7.0 | 59.7 |
| FY2018 | 194 | 14 | 14 | 21 | 11.9 | 235.0 | 13.0 | 61.8 |
| FY2019 | 190 | 17 | 14 | -0 | 11.2 | 248.2 | 23.0 | 63.8 |
| FY2020 | 216 | 45 | 32 | 23 | 19.8 | 552.1 | 25.0 | 67.1 |
| FY2021 | 174 | 26 | 20 | 14 | 11.2 | 341.4 | 60.0 | 71.8 |
| FY2022 | 180 | 25 | 16 | -28 | 8.4 | 273.4 | 60.0 | 73.9 |
| FY2023 | 176 | 23 | 17 | 12 | 8.1 | 287.1 | 70.0 | 76.2 |
| FY2024 | 173 | 28 | 22 | -1 | 9.9 | 188.2 | 70.0 | 81.3 |
バフェット流モート診断
総合スコア:3/25 主要モート:none 持続性:判定中
名古屋電機工業(6797)に関する公開情報からは、強力なブランド力、特許ポートフォリオ、規制ライセンス、または独占的IPといった無形資産に裏付けられた競争優位性は確認できません。特定のニッチ市場での技術力は存在する可能性もありますが、それが広範な市場で持続的な優位性を築くレベルにあるかは不明です。
同社は主に産業用電源装置やカスタム電源などを手掛けており、顧客の生産ラインや特定の機器に組み込まれるケースが多いと考えられます。そのため、一度採用された製品の切り替えには、設計変更や検証コストが発生する可能性があります。しかし、製品の汎用性や代替品の存在によっては、スイッチング・コストは限定的と推測されます。
名古屋電機工業の事業内容は、製品の利用者が増えることでその価値が増大するようなネットワーク効果が働くビジネスモデルとは考えにくいです。主にBtoB向けのハードウェア製品を提供しており、ユーザー間の相互作用による価値向上は見込めません。
同社は長年の事業経験を持つものの、他社と比較して顕著なコスト優位性を示す具体的な情報は公開されていません。製造プロセスや調達における効率化努力は行われていると考えられますが、それが構造的なコスト優位に繋がっているかは判断できません。規模の経済も限定的と推測されます。
産業用電源装置市場は競争が激しく、多数のプレイヤーが存在すると考えられます。同社が業界規模に対して最適化された少数寡占を形成しているとは考えにくく、規模の面での明確な優位性は見られません。市場シェアや生産能力に関する具体的なデータが不足しています。
競合との比較優位
強気シナリオ
産業用電源装置市場におけるニッチ分野での高い技術力と信頼性の確立
特定顧客との長期的な取引関係の維持・強化による安定収益の確保
省エネルギー化や高効率化といった市場トレンドへの適合製品開発による需要拡大
弱気シナリオ(モート侵食)
価格競争力の高い競合他社製品の台頭による市場シェアの低下
主要顧客の業績悪化や生産拠点の海外移転による需要の減少
技術革新への対応遅れによる製品競争力の低下と陳腐化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
名古屋電機工業の投資が失敗するシナリオを考えるには、まず同社が競争優位性を持っていると仮定した根拠が崩れることを想定する必要があります。例えば、スイッチング・コストが低いと見込んでいたが、実際には顧客の仕様要求が高度化し、代替品への切り替えが困難になっているという状況が考えられます。あるいは、コスト優位性がないと見ていたが、実は長年の経験からくる製造ノウハウが他社にはない隠れたコスト削減能力を生み出しており、それが急速に失われるような事態(例えば、主要技術者の退職や製造設備の老朽化)も考えられます。さらに、無形資産がないと判断していたが、実は特定の業界内でのみ通用する強力な「信頼」や「実績」という無形資産があり、それが競合の参入障壁となっていたものの、その信頼が揺らぐような品質問題や納期遅延が発生する可能性も否定できません。これらの競争優位性の源泉が、予想以上に早く、かつ根本的に失われることが、この投資の失敗に繋がるでしょう。
5年後のモート予測
特定分野での技術的優位性を活かし、高付加価値製品の販売を拡大。省エネ・高効率化ニーズを取り込み、緩やかな成長を続ける。
既存顧客との関係を維持しつつ、市場の平均的な成長率に沿った緩やかな売上・利益の推移。競争環境の厳しさから大きな成長は見込めない。
価格競争の激化や技術革新への対応遅れにより、市場シェアを徐々に失う。主要顧客の業績変動の影響を受け、収益性が悪化する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 139億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 81.3% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -18.0% | |
| 6. 適度なPER | PER 6.3倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.62倍 |
合格数:4/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-06-25 臨時報告書