やまびこ(6250)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 1,029 | 63 | 49 | 28 | 9.5 | 119.3 | 35.0 | 51.2 |
| FY2018 | 1,180 | 63 | 42 | 13 | 7.8 | 101.4 | 40.0 | 53.7 |
| FY2019 | 1,209 | 62 | 42 | 46 | 7.4 | — | 35.0 | 54.7 |
| FY2020 | 1,320 | 96 | 66 | 92 | 11.1 | 159.9 | 40.0 | 55.8 |
| FY2021 | 1,423 | 93 | 75 | 13 | 10.9 | 180.6 | 45.0 | 56.2 |
| FY2022 | 1,562 | 87 | 63 | -89 | 8.1 | 151.5 | 52.0 | 54.8 |
| FY2023 | 1,514 | 142 | 91 | 156 | 10.4 | 219.0 | 55.0 | 65.2 |
| FY2024 | 1,648 | 196 | 159 | 106 | 14.8 | 386.2 | 90.0 | 68.9 |
| FY2025 | 1,740 | 197 | 144 | 45 | 12.0 | 352.9 | 90.0 | 70.8 |
| FY2026 | — | — | — | — | — | — | 110.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
やまびこは、農林業機械および林業機械の製造・販売を手掛けているが、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPに依存するような無形資産の明確な証拠は見当たらない。汎用的な機械製品が中心であり、模倣されやすい可能性がある。
農林業機械は、特定の作業に特化した製品が多く、既存の機械との互換性やオペレーターの習熟度から、一定のスイッチング・コストが発生する可能性がある。しかし、競合他社製品への乗り換えが極端に困難になるほどの強固なものではない。
やまびこの事業モデルは、製品の利用者が増えることでその価値が増大するようなネットワーク効果を生み出す構造ではない。個々の機械の利用は独立しており、プラットフォーム型ビジネスのような特性は見られない。
長年の製造業としての経験や、効率的な生産体制の構築により、一定のコスト競争力を持っている可能性はある。しかし、グローバルな競合と比較して、構造的に圧倒的なコスト優位を確立している明確な証拠は乏しい。
農林業機械および林業機械分野において、日本国内では一定のシェアとブランド力を持つ。この規模は、研究開発、生産、販売網において効率性を生み出し、新規参入者にとっての障壁となりうる。ただし、グローバル市場ではさらに巨大な競合が存在する。
競合との比較優位
強気シナリオ
国内農林業の構造変化に対応した高付加価値製品の開発・投入
海外市場における販売網の拡充とシェア拡大
M&Aによる事業領域の拡大とシナジー創出
弱気シナリオ(モート侵食)
新興国メーカーの低価格製品による価格競争の激化
国内市場の縮小と需要の低迷
技術革新への対応遅れによる競争力低下
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
やまびこの投資が失敗するには、まず国内農林業の機械化需要が予想以上に早く減退し、かつ海外市場においても競合他社がより低コストで高性能な製品を投入し、やまびこの既存の販売網やブランド力を凌駕する状況が考えられる。また、環境規制の強化や、電動化・自動化といった技術革新への対応が遅れ、製品ラインナップが陳腐化することも、競争優位性を失わせる要因となるだろう。さらに、為替レートの急激な変動が輸出採算を悪化させ、国内での生産コスト優位性も失われるようなシナリオも考えられる。これらの要因が複合的に作用することで、現在の規模の経済や限定的なスイッチング・コストが意味をなさなくなる可能性がある。
5年後のモート予測
国内市場でのシェア維持・拡大に加え、海外市場での成長が加速。新製品投入やM&Aにより、売上・利益ともに堅調に成長し、株価は上昇トレンドを維持する。
国内市場は横ばい、海外市場で緩やかな成長。コスト管理を徹底し、安定的な収益を確保。株価は市場平均並みの動きとなる。
国内市場の縮小と海外での競争激化により、売上・利益が減少。コスト削減努力も追いつかず、株価は低迷する。