東邦亜鉛(5707)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 1,140 | 128 | 88 | 35 | 17.0 | 64.9 | 10.0 | 40.1 |
| FY2018 | 1,336 | 131 | 104 | 59 | 16.6 | 763.9 | 125.0 | 45.2 |
| FY2019 | 1,176 | 5 | -26 | -20 | -4.6 | -187.8 | 70.0 | 42.6 |
| FY2020 | 974 | -142 | -184 | -47 | -50.6 | -1,352.5 | 0.0 | 30.9 |
| FY2021 | 1,035 | 59 | 55 | 44 | 13.3 | 405.7 | 50.0 | 36.5 |
| FY2022 | 1,243 | 105 | 79 | -136 | 17.2 | 583.5 | 75.0 | 31.5 |
| FY2023 | 1,458 | 40 | 8 | 29 | 1.6 | 58.5 | 75.0 | 35.3 |
| FY2024 | 1,308 | -7 | -465 | -39 | -1,717.3 | -3,421.3 | 0.0 | 2.5 |
| FY2025 | 1,263 | 56 | -15 | 25 | -14.5 | -101.2 | 0.0 | 10.2 |
| FY2026 | 1,256 | 67 | 48 | 10 | 35.0 | 161.9 | 0.0 | 13.8 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
東邦亜鉛は非鉄金属メーカーであり、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPに依存するビジネスモデルではない。事業は主に亜鉛、鉛、銅などの非鉄金属の製錬・加工であり、技術的な優位性は存在するものの、それが長期的な競争優位に直結するほどの無形資産とは評価しにくい。
顧客は主に産業用途の企業であり、特定の金属製品の仕様や品質、供給安定性への要求から、サプライヤー変更には一定のコストや手間が発生する可能性がある。しかし、代替可能なサプライヤーも存在し、スイッチング・コストは限定的と考えられる。
非鉄金属の製錬・加工事業は、ネットワーク効果が働くビジネスモデルではない。製品の価値は主に品質、価格、供給能力に依存し、ユーザー数の増加が製品価値を直接的に高める構造ではない。
長年の操業で培われた製錬技術やノウハウ、スケールメリットによる生産効率の向上がコスト競争力に寄与している可能性がある。また、原料調達における交渉力や、リサイクル技術などもコスト優位の源泉となりうる。
非鉄金属の製錬・加工業界は、大規模な設備投資と高度な技術、そして安定した原料調達網が必要であり、参入障壁が高い。東邦亜鉛は国内有数の亜鉛製錬能力を有し、業界内での一定の地位を確立していることから、効率規模の優位性が存在する。
競合との比較優位
強気シナリオ
世界的なインフラ投資拡大による亜鉛・銅需要の増加
リサイクル技術の高度化による高付加価値製品の提供
原料調達先の多様化と安定化によるコスト競争力の維持
弱気シナリオ(モート侵食)
非鉄金属市況の長期的な低迷
環境規制強化による生産コストの増加
新興国メーカーの台頭による価格競争の激化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
東邦亜鉛の投資が失敗するには、まず非鉄金属、特に亜鉛や鉛の需要が世界的に構造的に低迷し、価格が長期にわたり低水準で推移することが必要である。また、同社が長年培ってきた製錬技術や効率的な生産体制が、環境規制の強化や新たな技術革新によって陳腐化し、コスト競争力を失うことも考えられる。さらに、原料調達における優位性が失われ、安定的な供給が困難になる、あるいは調達コストが大幅に上昇することも、同社の競争優位性を損なう要因となるだろう。競合他社がより低コストで高品質な製品を供給できるようになり、東邦亜鉛の市場シェアが侵食されるシナリオも考えられる。
5年後のモート予測
インフラ投資やEVシフトによる需要増、リサイクル事業の拡大により、売上・利益ともに堅調に成長。高水準の配当維持も期待される。
金属市況の変動に影響を受けつつも、安定した生産能力とコスト管理により、緩やかな成長を維持。利益は市況に連動する傾向。
金属市況の低迷、環境規制対応コストの増加、競合激化により、売上・利益ともに減少。収益性が悪化するリスク。