日本電気硝子(5214)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 2,394 | 196 | 50 | 121 | 1.0 | 10.0 | 16.0 | 72.7 |
| FY2017 | 2,824 | 322 | 272 | -225 | 5.0 | 273.3 | — | 70.5 |
| FY2018 | 3,003 | 249 | 152 | 325 | 2.9 | 154.3 | 100.0 | 71.2 |
| FY2019 | 2,572 | 159 | -337 | 73 | -7.1 | -348.5 | 100.0 | 71.0 |
| FY2020 | 2,429 | 177 | 153 | 281 | 3.2 | 157.8 | 100.0 | 71.7 |
| FY2021 | 2,920 | 328 | 279 | 381 | 5.6 | 291.0 | 110.0 | 70.9 |
| FY2022 | 3,246 | 262 | 282 | -256 | 5.3 | 302.8 | 120.0 | 70.1 |
| FY2023 | 2,800 | -104 | -262 | -221 | -5.3 | -282.9 | 120.0 | 69.2 |
| FY2024 | 2,992 | 61 | 121 | 948 | 2.5 | 141.7 | 130.0 | 69.6 |
| FY2025 | 3,114 | 341 | 296 | 416 | 6.0 | 382.3 | 150.0 | 70.2 |
バフェット流モート診断
総合スコア:11/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
ガラス製造技術、特に特殊ガラス(例:液晶・有機EL用ガラス基板、ガラス繊維)における高い技術力とノウハウは、長年の研究開発と特許取得により培われてきた無形資産と言える。特にディスプレイ用ガラス分野では、大手メーカーとの連携実績が強み。
顧客であるディスプレイメーカーや自動車メーカーは、仕様変更やサプライヤー変更に伴う開発・設備投資コストを考慮すると、容易に他社へ乗り換えることは難しい。しかし、ガラス基板の標準化が進むとスイッチングコストは低下する可能性がある。
ネットワーク効果は期待できない事業構造である。
ガラス製造はエネルギー多消費産業であり、製造プロセスの効率化やスケールメリットによるコスト削減努力は行われている。しかし、原料価格やエネルギー価格の変動リスクは常に存在する。
液晶・有機EL用ガラス基板やガラス繊維といった特定分野において、世界でも有数の生産能力とシェアを持つ。これにより、規模の経済を活かした効率的な生産体制を構築している。
競合との比較優位
強気シナリオ
次世代ディスプレイ(マイクロLED等)向け特殊ガラスの開発・量産化成功
EV化の進展による自動車用ガラス(特に軽量化・高強度化ガラス)需要の拡大
ガラス繊維の高性能化による、風力発電ブレードや建築分野での採用拡大
弱気シナリオ(モート侵食)
ディスプレイ技術の急速な変化(例:ガラス基板不要技術の台頭)
競合他社による低価格攻勢や技術的キャッチアップ
原材料価格やエネルギー価格の高騰が収益性を圧迫
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
日本電気硝子の投資が失敗するには、同社が強みとする特殊ガラス分野において、競合他社がより低コストで同等以上の性能を持つ製品を開発・量産化できるようになる必要がある。特に、中国などの新興メーカーが、政府の強力な支援や巨額の設備投資を通じて、技術的キャッチアップだけでなく、価格競争力でも優位に立つシナリオが考えられる。また、ディスプレイ技術がガラス基板を前提としない方向に大きくシフトした場合、同社の主要事業基盤が揺らぐ可能性がある。さらに、為替レートの急激な変動や、主要顧客であるディスプレイメーカーの業績悪化が、同社の収益に深刻な影響を与えることも考えられる。これらの要因が複合的に発生した場合、同社の持続的競争優位性は大きく損なわれるだろう。
5年後のモート予測
次世代ディスプレイ向けガラスや自動車用ガラスの需要増により、売上・利益ともに堅調に成長。高付加価値製品の比率上昇で収益性も改善し、株価は上昇トレンドを維持する。
既存事業の安定的な成長に加え、新規分野への緩やかな展開が見込まれる。為替や原材料価格の変動に影響を受けつつも、技術力を活かして一定の収益を確保し、株価は横ばい圏で推移する。
ディスプレイ技術の陳腐化や競合激化により、主力製品の価格が下落。原材料・エネルギー価格の高騰も重なり、収益性が悪化。株価は下落圧力を受ける。