日本板硝子(5202)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 5,808 | 299 | 56 | 203 | 4.2 | 62.0 | 0.0 | 15.7 |
| FY2018 | 6,039 | 357 | 61 | 168 | 4.3 | 47.9 | 20.0 | 17.0 |
| FY2019 | 6,128 | 369 | 133 | 9 | 10.0 | 115.2 | 30.0 | 16.2 |
| FY2020 | 5,562 | 212 | -189 | -264 | -21.5 | -236.0 | 0.0 | 9.6 |
| FY2021 | 4,992 | 131 | -169 | -45 | -21.2 | -208.3 | 0.0 | 7.6 |
| FY2022 | 6,006 | 200 | 41 | 223 | 2.4 | 24.1 | 0.0 | 15.5 |
| FY2023 | 7,635 | 348 | -338 | 139 | -27.0 | -393.1 | 0.0 | 10.2 |
| FY2024 | 8,325 | 359 | 106 | 153 | 6.9 | 95.4 | 0.0 | 12.3 |
| FY2025 | 8,404 | 165 | -138 | 100 | -9.7 | -173.2 | 0.0 | 10.5 |
| FY2026 | 8,795 | 288 | 44 | 11 | 2.4 | 44.5 | 0.0 | 13.5 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
特定のブランド力や特許による強力な無形資産は限定的。一部、建築用ガラスや自動車用ガラスにおける長年の実績と信頼は存在するが、競合他社との差別化要因としては弱い。
建築・自動車業界においては、仕様や品質基準を満たすサプライヤー選定が重要であり、一度採用されたサプライヤーが継続的に取引される傾向はある。しかし、価格競争力や新技術への対応力次第で乗り換えリスクは存在する。
ネットワーク効果が働くビジネスモデルではない。
ガラス製造はエネルギー集約型産業であり、生産効率や原材料調達コストが競争力に影響する。同社は一定の生産規模を持つが、グローバルな競合と比較して圧倒的なコスト優位性は見出しにくい。
建築用ガラス、自動車用ガラス、高機能ガラスなど、多岐にわたる製品群で一定の生産規模と技術力を有しており、業界内で一定の地位を確立している。特に、特定の高機能ガラス分野ではスケールメリットが競争優位に寄与する可能性がある。
競合との比較優位
強気シナリオ
高機能ガラス(Low-Eガラス、防火ガラス等)の需要拡大と技術的優位性の確立
自動車の電動化・自動運転化に伴う特殊ガラス需要の取り込み
グローバルな生産・販売網の効率化によるコスト競争力の向上
弱気シナリオ(モート侵食)
新興国メーカーの台頭による価格競争の激化
代替素材(プラスチック等)の普及によるガラス需要の減少
為替変動や原材料価格高騰による収益性の悪化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
日本板硝子の投資が失敗するには、同社が持つスケールメリットや技術的優位性が、グローバルな競合他社の圧倒的なコスト競争力や、より革新的な代替素材の登場によって陳腐化する必要がある。具体的には、中国などの低コストメーカーが、品質を維持しながら価格で日本板硝子を凌駕し、主要顧客である建築・自動車業界のサプライチェーンを席巻するシナリオ。また、スマートホームや次世代モビリティといった成長分野において、同社が期待される高機能ガラスの開発・供給に失敗し、競合が先行することで、将来の成長ドライバーを失う可能性も考えられる。さらに、エネルギー価格の高騰が継続し、ガラス製造というエネルギー集約型産業の構造的なコスト優位性を根本から覆すような事態も、失敗要因となり得る。
5年後のモート予測
高機能ガラスや自動車用特殊ガラスの需要増を捉え、技術革新とグローバル展開で収益を拡大。生産効率向上とコスト削減も進み、安定的な成長軌道に乗る。
緩やかな需要増と価格競争のバランスを取りながら、既存事業の効率化と高付加価値製品へのシフトで堅調に推移。為替や原材料価格の変動に影響を受ける。
グローバルな価格競争激化と代替素材の台頭により、既存事業の収益性が悪化。成長分野への対応も遅れ、業績は低迷する。