日本山村硝子(5210)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 688 | 14 | 14 | -21 | 2.4 | 13.5 | 5.0 | 54.2 |
| FY2018 | — | — | — | — | — | — | 5.0 | — |
| FY2019 | 703 | 3 | 2 | -14 | 0.3 | 15.8 | — | 52.6 |
| FY2020 | 674 | 3 | -2 | -44 | -0.3 | -14.4 | 50.0 | 49.2 |
| FY2021 | 571 | -28 | -53 | -3 | -10.9 | -520.2 | 40.0 | 49.0 |
| FY2022 | 643 | 4 | -97 | 41 | -24.0 | -945.0 | 0.0 | 41.0 |
| FY2023 | 681 | -1 | -30 | -13 | -8.0 | -294.5 | 0.0 | 42.6 |
| FY2024 | 729 | 45 | 123 | 134 | 23.8 | 1,200.7 | 50.0 | 54.6 |
| FY2025 | 733 | 31 | 28 | 11 | 5.1 | 271.5 | 135.0 | 57.8 |
| FY2026 | 722 | 38 | 33 | 47 | 5.8 | 319.9 | 150.0 | 58.2 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
長年の歴史と実績はあるが、特許やブランド力が突出しているとは言えず、模倣困難な無形資産は限定的。
ガラス容器は、顧客(食品・飲料メーカー等)の製造ラインとの適合性や品質要求が厳しく、サプライヤー変更には設備投資や検証期間が必要となるため、一定のスイッチング・コストが存在する。
ネットワーク効果は事業モデルに存在しない。
ガラス容器製造はエネルギーコストの影響が大きい。同社は省エネ技術や生産効率改善に努めているが、競合他社との構造的なコスト優位性は確立されていない。
ガラス容器業界において、国内有数の生産能力とシェアを持つ。特定の製品群では寡占的な地位を築いており、規模の経済による効率性が一定程度働く。
競合との比較優位
強気シナリオ
高付加価値ガラス容器(軽量化、特殊形状等)の開発・販売拡大
海外市場での需要取り込みと生産能力増強
M&Aによる事業領域拡大とシナジー創出
弱気シナリオ(モート侵食)
原材料価格(珪砂、ソーダ灰等)やエネルギー価格の高騰
競合他社による価格競争の激化
代替素材(ペットボトル、紙容器等)への需要シフト加速
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、ガラス容器の需要が構造的に縮小し、代替素材へのシフトが不可逆的になる必要がある。具体的には、環境規制の強化や消費者の嗜好変化により、プラスチックや紙素材への移行が加速し、ガラス容器の優位性が失われるシナリオが考えられる。また、主要顧客である食品・飲料メーカーが、自社で内製化を進めるか、あるいはガラス容器以外の包装材メーカーとの取引を大幅に拡大し、日本山村硝子の交渉力が低下することも考えられる。さらに、海外の低コストメーカーが国内市場に本格参入し、価格競争が激化することで、同社の収益性が著しく悪化する可能性も否定できない。
5年後のモート予測
高付加価値製品へのシフトと海外展開により、売上・利益ともに堅調に成長。特に環境配慮型ガラス容器の需要増が追い風となる。
国内市場は成熟しているものの、既存顧客との関係を維持しつつ、緩やかな成長を続ける。コスト管理と生産効率化が収益性を支える。
代替素材へのシフトや価格競争の激化により、売上・利益ともに減少。収益性は悪化し、業界再編の波にさらされるリスクが高まる。