フマキラー(4998)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 424 | 23 | 14 | 2 | 14.3 | 49.9 | 11.0 | 24.8 |
| FY2018 | 477 | 25 | 17 | 4 | 9.8 | 123.1 | 26.0 | 37.7 |
| FY2019 | 412 | 11 | 7 | -31 | 4.1 | 42.1 | 26.0 | 38.3 |
| FY2020 | 445 | 18 | 8 | 50 | 4.5 | 46.7 | 20.0 | 40.4 |
| FY2021 | 485 | 36 | 23 | 34 | 11.7 | 140.9 | 24.0 | 40.2 |
| FY2022 | 527 | 22 | 14 | -57 | 6.6 | 84.4 | 22.0 | 35.5 |
| FY2023 | 617 | 19 | 7 | -11 | 2.9 | 40.6 | 22.0 | 36.1 |
| FY2024 | 677 | 24 | 14 | 31 | 5.4 | 83.6 | 22.0 | 37.2 |
| FY2025 | 739 | 26 | 15 | 3 | 5.3 | 88.8 | 22.0 | 38.9 |
| FY2026 | 774 | 22 | 12 | -20 | 4.1 | 73.2 | 24.0 | 39.1 |
バフェット流モート診断
総合スコア:7/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
フマキラーは「ゴキブリ用殺虫剤」や「カメムシ用殺虫剤」など、特定の害虫駆除分野で高いブランド認知度を持つ。特に「ゴキブリワンプッシュ」シリーズは、その効果と利便性から市場で一定の地位を確立している。しかし、特許や独占的IPによる明確な優位性は限定的。
殺虫剤や日用品は、一般的に顧客のスイッチング・コストは低い。一度特定のブランドに慣れても、価格やプロモーション次第で容易に他社製品に乗り換える可能性がある。ただし、長年愛用しているブランドへの心理的な愛着は存在する。
殺虫剤や日用品の販売において、ネットワーク効果はほとんど見られない。製品の価値は個々の使用体験に依存し、ユーザー数の増加が直接的に製品価値を高める構造ではない。
長年の製造ノウハウやサプライチェーンの最適化により、一定のコスト競争力を持つと考えられる。しかし、原料価格の変動や競合他社の規模の経済によるコスト削減圧力にさらされる可能性があり、構造的なコスト優位性は限定的。
国内の殺虫剤・防疫剤市場においては一定のシェアを持つが、業界全体で見ると大手化学メーカーやグローバル企業と比較して規模の経済による優位性は限定的。海外展開も進めているが、グローバル市場での圧倒的な地位には至っていない。
競合との比較優位
強気シナリオ
「ゴキブリワンプッシュ」シリーズに代表される革新的な製品開発とマーケティングによる市場シェア拡大
海外市場、特にアジア地域における販売網の拡充とブランド浸透
環境配慮型製品や高付加価値製品へのシフトによる収益性向上
弱気シナリオ(モート侵食)
大手競合他社による積極的な価格競争や新製品投入によるシェア低下
原料価格の高騰や円安によるコスト増が収益を圧迫
消費者の健康志向の高まりによる殺虫剤需要の減少
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
フマキラーの投資が失敗するには、主要製品である殺虫剤の需要が構造的に減退し、かつ代替となる新規事業の育成に失敗することが真実でなければならない。具体的には、消費者の安全・安心志向が極端に高まり、殺虫剤の使用自体が社会的に忌避されるようになるか、あるいは、競合他社がフマキラーの既存製品を凌駕する効果と安全性を両立した革新的な製品を、より低価格で大量に供給できるようになることである。また、フマキラーが長年培ってきたブランドイメージが、不祥事や製品の安全性に関する重大な問題によって失墜し、顧客離れが加速することも考えられる。さらに、グローバル市場での展開が想定通りに進まず、国内市場の成熟と競争激化により成長が鈍化することも、投資の失敗に繋がる。
5年後のモート予測
革新的な製品開発と海外展開の加速により、売上・利益ともに着実な成長を遂げる。特にアジア市場でのブランド認知度向上とシェア拡大が牽引役となる。
国内市場での安定した需要を基盤としつつ、海外市場での緩やかな成長を目指す。新製品投入やコスト効率化により、堅調な収益性を維持する。
競争激化や原料価格高騰の影響を受け、国内市場でのシェア低下と収益性の悪化が進む。海外展開も想定通りに進まず、成長が鈍化するリスクがある。