コニシ(4956)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 1,213 | 68 | 44 | 31 | 8.0 | 119.4 | 24.0 | 55.9 |
| FY2018 | 1,285 | 72 | 46 | 72 | 7.8 | 126.4 | 26.0 | 53.5 |
| FY2019 | 1,341 | 70 | 44 | -11 | 7.2 | 121.3 | 26.0 | 53.2 |
| FY2020 | 1,352 | 71 | 46 | 24 | 7.2 | 126.5 | 36.0 | 56.6 |
| FY2021 | 1,337 | 73 | 49 | 41 | 7.2 | 137.6 | 40.0 | 56.9 |
| FY2022 | 1,137 | 73 | 51 | 35 | 7.0 | 144.1 | 44.0 | 57.6 |
| FY2023 | 1,233 | 74 | 100 | 82 | 12.3 | 282.0 | 49.0 | 57.9 |
| FY2024 | 1,330 | 103 | 73 | 29 | 8.7 | 108.9 | 54.0 | 56.6 |
| FY2025 | 1,359 | 106 | 81 | -1 | 9.3 | 121.0 | 38.0 | 63.1 |
| FY2026 | 1,366 | 105 | 80 | 77 | 9.0 | 124.9 | 38.0 | 63.4 |
バフェット流モート診断
総合スコア:7/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
コニシは「ボンド」ブランドで接着剤分野で高い認知度を持つが、特許や独自技術の優位性は限定的。競合他社も類似製品を開発可能であり、ブランド力のみに依存した無形資産の強固さは中程度。
建築・土木分野では、長年の使用実績と信頼性から、特定の接着剤やシーリング材からの切り替えには、性能評価や施工方法の再確認が必要となり、一定のスイッチング・コストが発生する。特に大規模プロジェクトではリスク回避のため、慣れた製品を選びやすい。
接着剤・シーリング材の利用において、ユーザーが増えることで製品価値が向上するようなネットワーク効果は基本的に存在しない。
汎用的な接着剤においては、規模の経済や製造プロセスの効率化によるコスト優位性は限定的。特殊な高機能製品ではある程度のコスト競争力を持つ可能性があるが、全体的な構造的優位性は低い。
接着剤・シーリング材市場において、コニシは国内有数のメーカーであるが、グローバルな化学メーカーと比較すると規模の経済性は限定的。国内市場においては一定のシェアを持つが、業界全体を寡占するほどの規模ではない。
競合との比較優位
強気シナリオ
建築・土木分野での「ボンド」ブランドの信頼性維持・向上
高付加価値製品(特殊接着剤、機能性材料)の開発・販売拡大
M&Aや提携による事業領域の拡大とシナジー創出
弱気シナリオ(モート侵食)
汎用品市場における価格競争の激化と収益性低下
新興国メーカーの台頭によるグローバル市場での競争力低下
環境規制強化や代替材料の開発による既存製品の陳腐化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
コニシの投資が失敗するには、まず「ボンド」ブランドの信頼性が急速に失墜し、顧客が競合他社の製品に容易に乗り換えるようになる状況が考えられる。これは、製品の品質問題の頻発、あるいは競合がより革新的で低コストな代替品を市場に投入し、コニシの製品が時代遅れになった場合に起こりうる。また、建築・土木分野における長年の実績と信頼性が、実際にはそれほど顧客のスイッチング・コストを形成しておらず、価格や一時的なプロモーションで容易に顧客が流出してしまうような状況も、コニシの競争優位性を根底から覆す要因となるだろう。さらに、コニシが注力する高機能製品分野においても、技術革新のスピードが速く、特許切れや模倣品の登場により、容易に優位性が失われるような環境になれば、同社の持続的な競争優位性は失われる。
5年後のモート予測
建築・土木分野での安定した需要と、高機能製品の拡販により、売上・利益ともに緩やかな成長を続ける。ブランド力とスイッチング・コストを維持し、安定した収益基盤を確保する。
国内市場は成熟しつつも、インフラ老朽化対策やリフォーム需要で一定の需要を維持。海外展開は限定的で、緩やかな成長にとどまる。収益性は安定するが、大きな成長は見込めない。
汎用品市場での価格競争激化や、新興国メーカーの攻勢により、国内シェアが低下。高機能製品も競合に追いつかれ、収益性が悪化。海外展開も進まず、低成長が続く。