ライオン(4912)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 3,956 | 245 | 160 | 244 | 10.1 | 55.1 | 13.0 | 50.0 |
| FY2017 | 4,105 | 272 | 198 | 198 | 10.6 | 68.2 | 17.0 | 53.2 |
| FY2018 | 3,494 | 342 | 256 | 229 | 12.5 | 88.1 | 20.0 | 53.8 |
| FY2019 | 3,475 | 298 | 206 | 160 | 9.3 | 70.7 | 21.0 | 54.7 |
| FY2020 | 3,554 | 441 | 299 | 209 | 12.2 | 102.8 | 23.0 | 53.2 |
| FY2021 | 3,662 | 312 | 238 | -149 | 9.0 | 81.7 | 24.0 | 58.8 |
| FY2022 | 3,899 | 288 | 219 | 224 | 7.9 | 77.0 | 25.0 | 56.3 |
| FY2023 | 4,028 | 205 | 146 | -47 | 4.9 | 51.4 | 26.0 | 57.6 |
| FY2024 | 4,129 | 284 | 212 | 360 | 6.7 | 76.5 | 27.0 | 59.1 |
| FY2025 | 4,221 | 364 | 276 | -28 | 7.9 | 99.7 | 30.0 | 61.1 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
ライオンは「バファリン」「ライティッシュ」「クリニカ」など、長年培ってきた強力なブランドポートフォリオを持つ。これらのブランドは、消費者の信頼と認知度が高く、新製品投入時の優位性や価格決定力に寄与している。特に「バファリン」は一般用医薬品市場で高いシェアを維持している。
洗剤や歯磨き粉などの日用品は、ブランドロイヤリティはあるものの、価格やプロモーションによってスイッチングが発生しやすい側面もある。ただし、長年使い慣れた製品からの乗り換えには一定の心理的・習慣的ハードルが存在する。
該当するネットワーク効果は確認できない。
長年の事業運営で培われた効率的な生産・物流体制はあると考えられるが、競合他社との顕著なコスト優位性を示す具体的な情報は少ない。規模の経済による効率化は一部見られる可能性がある。
日用品・医薬品業界において、ライオンは国内有数の規模を持つプレイヤーである。広範な販売網と生産能力は、市場での競争力を維持する上で有利に働く。しかし、グローバルな競合と比較すると、規模の面で劣後する可能性もある。
競合との比較優位
強気シナリオ
強力なブランド力による安定した収益基盤
高付加価値製品(例:プレミアム歯磨き粉)へのシフトによる収益性向上
M&Aや新技術導入による事業領域拡大の可能性
弱気シナリオ(モート侵食)
新興国メーカーなど、低価格帯製品からの競争激化
消費者の嗜好変化への対応遅れによるブランド価値低下
原材料価格の高騰による収益圧迫
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ライオンの投資が失敗するには、その強力なブランドエクイティが急速に失われる必要がある。例えば、競合他社がより革新的で消費者のニーズに合致した製品を、より低価格で、あるいはより効果的にマーケティングすることで、ライオンの主要ブランドの市場シェアと価格決定力を奪うシナリオだ。また、消費者の健康意識や環境意識の変化にライオンが適応できず、代替製品への需要が急速に高まることも考えられる。さらに、サプライチェーンの混乱や主要原材料の供給途絶が長期化し、製品供給能力が著しく低下することも、同社の競争優位性を損なう要因となり得る。これらの要因が複合的に作用し、ブランドロイヤリティの低下と収益性の悪化を招くことが、投資失敗の道筋となるだろう。
5年後のモート予測
強力なブランド力と高付加価値製品へのシフトにより、安定した成長と収益性改善が期待される。新興国市場への展開も進む可能性がある。
既存事業の安定性を維持しつつ、緩やかな成長が見込まれる。競争環境の激化には注意が必要となる。
競争激化や消費者の嗜好変化への対応遅れにより、成長が鈍化し、収益性が低下するリスクがある。