4901

富士フイルムホールディングス(4901)に経済的な堀はあるか

化学 素材・化学

株価

現在株価
3,458
2026-09-01
52週高値
3,205
52週安値
3,101
時価総額
43,705 億円

主要指標

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株価推移

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▶ 詳細チャート(日足/週足/月足切替)

10年財務トレンド

年度 売上(億) 営業利益(億) 純利益(億) FCF(億) ROE(%) EPS(円) 配当(円) 自己資本比率(%)
FY2017 23,222 1,723 1,315 1,722 5.8 296.3 70.0 57.8
FY2018 24,334 1,307 1,407 1,494 6.1 322.6 75.0 59.5
FY2019 24,315 2,098 1,381 408 6.2 326.8 80.0 59.7
FY2020 23,151 1,866 1,250 108 6.3 306.2 95.0 58.8
FY2021 21,925 1,655 1,812 1,415 8.2 453.3 100.0 62.1
FY2022 25,258 2,297 2,112 1,704 8.4 527.3 110.0 63.3
FY2023 28,590 2,731 2,194 -1,128 7.9 547.2 130.0 66.8
FY2024 29,609 2,767 2,435 -1,195 7.7 202.3 150.0 66.3
FY2025 31,958 3,302 2,610 -1,138 7.8 216.7 65.0 63.8
FY2026 33,570 3,502 2,767 -1,440 7.2 229.7 70.0 63.4

バフェット流モート診断

無形資産
●●●●○
4/5
スイッチング
●●○○○
2/5
ネットワーク
○○○○○
0/5
コスト優位
●●○○○
2/5
効率規模
●●●○○
3/5

総合スコア:11/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中

無形資産4/5

富士フイルムは長年培ってきた写真フィルム事業で培った高度な化学技術、特に有機合成技術、高分子設計技術、評価解析技術を核に、ヘルスケア(医薬品、再生医療、化粧品)、高機能材料(ディスプレイ材料、半導体材料)など多角的な事業展開に成功。これらの技術は容易に模倣できず、強力な無形資産となっている。特に、医薬品分野における独自の創薬プラットフォームや、化粧品分野でのコラーゲン技術はブランド力と結びついている。

スイッチングコスト2/5

ヘルスケア分野では、製薬会社が特定の医薬品サプライヤーを変更する際には、品質保証や規制対応の観点から一定のスイッチングコストが発生する可能性がある。しかし、顧客(製薬会社)が富士フイルムの製品・サービスに完全に依存しているわけではなく、代替サプライヤーも存在するため、スイッチングコストは限定的。

ネットワーク効果0/5

富士フイルムの主要事業において、ネットワーク効果が競争優位の源泉となっている明確な証拠はない。各事業は個別の技術力や製品力に依存している。

コスト優位2/5

長年の製造ノウハウやスケールメリットにより、一部の化学製品や材料においてはコスト競争力を持つ可能性がある。特に、写真フィルム事業で培われた精密塗布技術などは、他の分野でも効率的な生産に寄与していると考えられる。しかし、ヘルスケア分野など高付加価値事業ではコスト優位性が主たる競争力ではない。

規模の経済3/5

ヘルスケア、ディスプレイ材料、半導体材料など、複数の成長分野で一定の規模を確保しており、業界内での存在感を示している。特に、医薬品受託製造(CDMO)事業などでは、規模の経済がコスト効率に寄与する可能性がある。しかし、グローバルな巨大企業と比較すると、まだ最適規模には達していない分野もある。

競合との比較優位

強気シナリオ

ヘルスケア事業(特に医薬品・再生医療)の継続的な成長と新薬開発の成功

高機能材料事業(ディスプレイ材料、半導体材料)における技術革新と市場シェア拡大

写真事業で培った技術のクロスユースによる新規事業創出と収益源の多様化

弱気シナリオ(モート侵食)

ヘルスケア分野における新薬開発の失敗や規制当局の承認遅延

ディスプレイ材料や半導体材料市場における激しい技術競争と価格下落

為替変動や地政学リスクによるグローバル事業への悪影響

反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)

富士フイルムの投資が失敗するには、写真事業で培われたコア技術(特に化学合成、精密塗布、評価解析)が、ヘルスケアや高機能材料といった新規事業領域で全く通用せず、競合他社がより優れた技術やビジネスモデルを迅速に開発・展開することである。また、長年培ってきたブランドイメージが、不祥事や製品の品質問題によって大きく毀損され、顧客からの信頼を失うことも考えられる。さらに、経営陣が新規事業への投資判断を誤り続け、過去の成功体験に固執することで、変化の激しい市場環境に適応できず、競争力を失っていくシナリオも考えられる。これらの要因が複合的に作用することで、同社の持続的な競争優位性が失われ、株価が低迷する可能性がある。

5年後のモート予測

強気

ヘルスケアと高機能材料の二輪駆動で成長。特に再生医療や先進的な医薬品開発、次世代ディスプレイ材料で市場をリードし、売上・利益ともに大幅増。株価は堅調に推移。

中立

ヘルスケア事業は安定成長、高機能材料は競争激化も一定のシェア維持。既存事業の収益性を維持しつつ、新規分野への緩やかな投資を継続。株価は市場平均並みの成長。

弱気

新薬開発の遅延や材料事業の競争力低下により、成長が鈍化。コスト増も重なり、収益性が悪化。株価は低迷し、市場平均を下回る。

直近の適時開示

同業他社

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