東計電算(4746)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 126 | 24 | 18 | 2 | 9.4 | 199.3 | 70.0 | 84.8 |
| FY2017 | 134 | 26 | 20 | 10 | 9.4 | 220.6 | 80.0 | 82.6 |
| FY2018 | 149 | 29 | 22 | 12 | 9.9 | 243.0 | 90.0 | 81.7 |
| FY2019 | 153 | 32 | 26 | 4 | 9.8 | 279.2 | 110.0 | 81.2 |
| FY2020 | 158 | 29 | 25 | 10 | 9.3 | 271.7 | 125.0 | 80.8 |
| FY2021 | 168 | 37 | 30 | 33 | 10.6 | 329.4 | 160.0 | 81.9 |
| FY2022 | 176 | 45 | 34 | 26 | 11.6 | 382.7 | 190.0 | 82.5 |
| FY2023 | 196 | 51 | 40 | 14 | 11.6 | 222.5 | 220.0 | 81.5 |
| FY2024 | 196 | 56 | 45 | 20 | 11.1 | 251.6 | 125.0 | 80.8 |
| FY2025 | — | — | — | — | — | — | 173.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:5/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
東計電算は、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという明確な証拠が見当たらない。事業内容は受託計算サービスが中心であり、無形資産による競争優位性は限定的と判断される。
顧客は長年にわたり東計電算のサービスを利用してきた場合、システム移行のコストや手間から乗り換えを躊躇する可能性がある。特に、基幹業務システムに関わる場合、そのスイッチング・コストは無視できないレベルになりうる。
東計電算の事業モデルは、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果を生み出す構造ではない。個々の顧客との個別契約に基づくサービス提供が中心である。
受託計算サービスにおいては、効率的なオペレーションによるコスト管理が重要となるが、東計電算が業界平均を大きく下回る構造的なコスト優位性を持つという情報は確認できない。規模の経済によるコスト削減の可能性は示唆される。
情報処理サービス業界は多数のプレイヤーが存在する競争環境であるが、東計電算が業界規模に対して最適化された少数寡占を形成しているとは言えない。一定の規模は有しているものの、圧倒的な市場シェアや寡占的な地位は確認できない。
競合との比較優位
強気シナリオ
既存顧客との長期契約による安定収益の継続
DX推進の流れにおける情報処理サービス需要の底堅さ
堅実なオペレーションによる収益性の維持
弱気シナリオ(モート侵食)
新規顧客獲得の鈍化と既存顧客の減少
競合他社による低価格攻勢や高付加価値サービスの提供
技術革新への対応遅れによる陳腐化リスク
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
東計電算の投資が失敗するシナリオは、同社が長年培ってきた顧客基盤が、より革新的な技術やサービスを提供する競合他社によって急速に侵食される場合である。具体的には、クラウドネイティブなソリューションやAIを活用した自動化サービスなどが、従来の受託計算サービスよりも大幅に低コストかつ高効率で提供され始めた際に、顧客がスイッチング・コストを乗り越えてでも乗り換えるインセンティブが働く可能性がある。また、同社が新たな技術トレンドへの適応に遅れ、提供サービスの付加価値が低下し、価格競争に巻き込まれることも考えられる。さらに、主要顧客の事業縮小や業界再編が、同社の収益基盤を直接的に揺るがす可能性も否定できない。
5年後のモート予測
DX需要の拡大と既存顧客基盤の維持により、緩やかながらも安定した収益成長を続ける。高付加価値サービスへのシフトが進み、収益性が向上する可能性もある。
既存顧客との関係を維持しつつ、新規顧客獲得は限定的。情報処理サービス市場の成長率並みの緩やかな成長に留まる。
競合激化や技術陳腐化により、既存顧客の離脱や単価下落が進む。収益は横ばいか微減となり、競争力の低下が顕著になる。