関西ペイント(4613)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 3,302 | 353 | 242 | -679 | 8.2 | 93.2 | 22.0 | 46.9 |
| FY2018 | 4,020 | 358 | 177 | -2 | 5.5 | 68.8 | 27.0 | 45.8 |
| FY2019 | 4,274 | 323 | 174 | 182 | 5.4 | 67.7 | 30.0 | 46.2 |
| FY2020 | 4,069 | 315 | 185 | 183 | 5.8 | 71.9 | 30.0 | 49.4 |
| FY2021 | 3,646 | 312 | 200 | 421 | 5.9 | 77.9 | 30.0 | 47.3 |
| FY2022 | 4,192 | 301 | 265 | 134 | 7.1 | 103.2 | 30.0 | 53.3 |
| FY2023 | 5,091 | 321 | 252 | 396 | 7.1 | 104.6 | 30.0 | 43.8 |
| FY2024 | 5,623 | 516 | 671 | 580 | 17.6 | 299.2 | 40.0 | 44.9 |
| FY2025 | 5,888 | 521 | 383 | -42 | 10.9 | 202.0 | 50.0 | 35.9 |
| FY2026 | 5,898 | 497 | 316 | 256 | 8.3 | 179.7 | 110.0 | 37.4 |
バフェット流モート診断
総合スコア:12/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
長年にわたり培われた塗料技術と、自動車・建築分野におけるブランド力は無形資産として機能。特に、海外の自動車メーカーとの取引実績や、建築用塗料における高い認知度は競争優位の源泉となっている。
自動車メーカーや建設会社は、塗料の品質、供給安定性、コストを総合的に評価してサプライヤーを選定。一度採用された塗料は、性能評価や生産ラインへの適合確認に時間を要するため、切り替えには一定のスイッチングコストが発生する。
塗料業界において、ユーザー数の増加が直接的に製品価値を高めるネットワーク効果は限定的である。
原材料価格の変動や、グローバルな調達網の構築・維持はコスト管理の難しさを示す。ただし、一定規模の生産能力と効率的なサプライチェーンは、コスト競争力に寄与する可能性がある。
グローバルに事業を展開し、世界第3位の売上高を誇る。特にアジア市場での強固な地位は、規模の経済による効率的な生産・販売体制を構築していることを示唆する。
競合との比較優位
強気シナリオ
アジアを中心とした新興国市場での需要拡大による売上・利益の増加
高機能・高付加価値製品の開発・投入による単価上昇と利益率改善
M&Aによる事業領域の拡大とシナジー効果の発現
弱気シナリオ(モート侵食)
新興国市場の景気減速や政治的不安定性による需要の低迷
原材料価格の高騰が継続し、収益性を圧迫
競合他社による革新的な技術開発や低価格攻勢への対応遅れ
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
関西ペイントの競争優位性が失われるシナリオを考える。まず、グローバルな規模の経済が崩壊する状況としては、主要市場における大幅な需要縮小や、サプライチェーンの分断が挙げられる。例えば、地政学リスクの高まりにより、グローバルな生産・販売網の維持が困難になり、地域ごとのコスト競争力が低下するケースだ。また、無形資産であるブランド力や技術力が陳腐化する可能性もある。競合他社が、環境規制に対応した革新的な塗料や、より低コストで同等以上の性能を持つ製品を開発し、関西ペイントの優位性を覆すような事態が考えられる。さらに、主要顧客である自動車メーカーや建設会社の事業環境が悪化し、塗料への投資意欲が減退することも、関西ペイントの業績に直接的な打撃を与えるだろう。
5年後のモート予測
アジア市場の堅調な需要と高付加価値製品へのシフトにより、売上・利益ともに年率5%以上の成長を達成。グローバルでのプレゼンスをさらに強化する。
アジア市場の成長は鈍化するものの、既存事業の安定的な収益基盤を維持。年率2-3%程度の緩やかな成長を見込む。
新興国市場の不振と原材料価格高騰により、売上・利益ともに横ばいか微減。競争環境の激化により、市場シェアの低下も懸念される。