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関西ペイント(4613)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

化学 素材・化学

事業の概要

  • 塗料の製造販売
    関西ペイントグループは、塗料の製造と販売、および関連サービスを主な事業としています。日本国内では自社製造に加え、子会社や関連会社も製造を担い、特約販売店や販売会社を通じて製品を供給しています。これにより、幅広い顧客層に製品を届ける体制を構築しています。
  • 海外展開と地域密着
    海外では、子会社が現地で塗料を製造し、それぞれの国や地域を中心に販売しています。これにより、各地域の市場ニーズに合わせた製品供給と、効率的な事業運営を実現しています。グローバルな生産・販売体制が特徴です。
  • 多角的な事業構成
    塗料事業を核としつつ、一部の関係会社では塗料関連事業やグループ全体の各種サービスも提供しています。これにより、事業の多角化を図り、収益源の安定化を目指しています。塗料以外の関連分野にも事業を広げることで、グループ全体の成長を支えています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 日本事業の安定基盤
    日本事業は売上1638.96億円、営業利益226.36億円と、グループ内で最も大きな売上と利益を上げています。国内での塗料製造販売を担い、子会社や関連会社が製造・販売を支えています。特約販売店を通じた販売網が強みで、グループ全体の収益を牽引する重要な事業基盤です。
  • インド事業の成長性
    インド事業は売上1423.35億円、営業利益143.6億円と、日本に次ぐ規模を誇ります。現地の子会社が製造・販売を行い、インド市場の成長を取り込んでいます。高い営業利益率は、同地域での効率的な事業運営と市場での競争力を示唆しており、今後の成長が期待されるセグメントです。
  • 欧州・アジア・アフリカの多様な市場
    欧州事業は売上1564.69億円、営業利益35.14億円、アジア事業は売上686.7億円、営業利益59.41億円、アフリカ事業は売上474.23億円、営業利益41.25億円となっています。これらの地域では、それぞれの子会社が製造・販売を担い、多様な市場ニーズに対応しています。特にアジアとアフリカは、今後の経済成長に伴う市場拡大の可能性を秘めており、グループのグローバル展開を支える重要な柱です。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
JAPAN 地域 1,639 226 13.8%
INDIA 事業 1,423 144 10.1%
EUROPE 地域 1,565 35 2.2%
ASIA 地域 687 59 8.7%
AFRICA 地域 474 41 8.7%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,589 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社120社及び関連会社23社で構成され、塗料の製造販売及び関連する諸サービス等を主な事業内容としております。 国内においては、当社が製造販売するほか、関係会社が製造しており、一部を当社で仕入れて販売しております。当社の製品及び仕入品の販売は、原則として当社指定の特約販売店、販売会社を通じて行っております。また、当社は特約販売店、販売会社の一部から調色品等の仕入を行っております。 海外においては、関係会社が製造しており、所在地国中心に販売しております。 その他、関係会社の一部においては、塗料関連事業及び当社グループの各種サービスを行っております。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。 なお、当社グループは、生産・販売体制を基礎とした地域別セグメントから構成されており、「日本」、「インド」、「欧州」、「アジア」及び「アフリカ」の5つを報告セグメントとしております。 日本塗料事業製造(当社)(子会社)  久保孝ペイント㈱、日本化工塗料㈱、㈱カンペハピオ他 連結子会社7社及び持分法適用子会社2社(関連会社) 持分法適用関連会社1社販売等(子会社)  関西ペイント販売㈱、カンペ商事㈱、㈱KAT、関西ペイントマリン㈱他 連結子会社1社及び持分法適用子会社3社(関連会社) ㈱扇商會 他 持分法適用関連会社3社その他事業(子会社)  連結子会社2社(関連会社) 持分法適用関連会社1社インド塗料事業製造(子会社)  Kansai Nerolac Paints Ltd.(インド)他 連結子会社3社及び持分法適用子会社1社欧州塗料事業製造(子会社)  Kansai Altan Boya Sanayi Ve Ticaret A.S.(トルコ)他 連結子会社20社(関連会社) Polisan Kansai Boya Sanayi Ve Ticaret A.S.(トルコ)販売等(子会社)  連結子会社19社(関連会社) 持分法適用関連会社1社関連(子会社)  Kansai Helios Coatings GmbH(オーストリア)他 連結子会社5社その他事業(子会社)  連結子会社2社 アジア塗料事業製造(子会社)  PT.Kansai Prakarsa Coatings(インドネシア)Kansai Paint Asia Pacific Sdn.Bhd.(マレーシア)P.T.Kansai Paint Indonesia(インドネシア)Thai Kansai Paint Co.,Ltd.(タイ)Kansai Resin (Thailand) Co.,Ltd.(タイ)台湾関西塗料股份有限公司(台湾)Sime Kansai Paints Sdn.Bhd.(マレーシア)他 連結子会社7社(関連会社) 湖南湘江関西塗料有限公司(中国)中遠関西塗料(上海)有限公司(中国)他 持分法適用関連会社4社販売等(子会社)  連結子会社3社及び持分法適用子会社1社関連(子会社)  関西塗料(中国)投資有限公司(中国)アフリカ塗料事業製造(子会社)  連結子会社11社販売等(子会社)  連結子会社4社(関連会社) 持分法適用関連会社2社関連(子会社)  Kansai Plascon Africa Ltd.(南アフリカ)Kansai Plascon East Africa (Pty) Ltd.(モーリシャス)他 連結子会社6社その他塗料事業製造(子会社)  U.S. Paint Corporation(アメリカ)販売等(子会社)  連結子会社1社(関連会社) 持分法適用関連会社4社関連(子会社)  持分法適用子会社1社(関連会社) 持分法適用関連会社3社 事業の系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
他社との競合による市場価格の変動の影響を受けるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
塗料のコア技術である『配合技術』『成膜技術』『粉体分散技術』『樹脂設計技術』『意匠色材技術』の深掘り。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:経済・市況の変動(原材料価格高騰、為替・金利変動) / 法律・規制、社会的・政治的要因(予期せぬ法律・税制変更、訴訟) / 製品の欠陥による損失
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 12 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★★☆☆
根拠:中程度ブランド・特許・許認可

長年にわたり培われた塗料技術と、自動車・建築分野におけるブランド力は無形資産として機能。特に、海外の自動車メーカーとの取引実績や、建築用塗料における高い認知度は競争優位の源泉となっている。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

自動車メーカーや建設会社は、塗料の品質、供給安定性、コストを総合的に評価してサプライヤーを選定。一度採用された塗料は、性能評価や生産ラインへの適合確認に時間を要するため、切り替えには一定のスイッチングコストが発生する。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

塗料業界において、ユーザー数の増加が直接的に製品価値を高めるネットワーク効果は限定的である。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

原材料価格の変動や、グローバルな調達網の構築・維持はコスト管理の難しさを示す。ただし、一定規模の生産能力と効率的なサプライチェーンは、コスト競争力に寄与する可能性がある。

規模の経済★★★★☆
根拠:強い規模が参入障壁になる

グローバルに事業を展開し、世界第3位の売上高を誇る。特にアジア市場での強固な地位は、規模の経済による効率的な生産・販売体制を構築していることを示唆する。

  • グローバルな事業展開力
    関西ペイントは日本だけでなく、インド、欧州、アジア、アフリカなど世界各地に製造・販売拠点を持ち、地域に根差した事業展開をしています。これにより、特定の市場に依存することなく、多様な市場からの収益獲得が可能です。世界規模での事業展開は、市場変動リスクの分散にも繋がります。
  • 広範な販売ネットワーク
    国内では指定の特約販売店や販売会社を通じて製品を販売しており、強固な販売網を構築しています。海外でも関係会社が各地で販売を担い、効率的な流通を実現しています。この広範なネットワークは、製品を安定的に顧客に届ける上で大きな強みとなります。
  • 多様な製品供給体制
    自社での製造に加え、子会社や関連会社も製造を担うことで、幅広い種類の塗料や関連製品を供給できる体制が整っています。また、一部の特約販売店や販売会社から調色品を仕入れることで、顧客の多様なニーズにきめ細かく対応しています。これにより、顧客満足度を高め、市場での競争力を維持しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、第18次中期経営計画策定にあたり、新たに「塗料で人を幸せにする」ことをMVV(Mission、Vision、Value)におけるビジョンと定めております。「塗料で人を幸せにする」とは、当社グループに関わる人々を豊かにし、困りごとを解決することを意味しており、塗料を世界中の人々に届けることで人を幸せにするという「ありたい姿」を、目指していきます。 「ありたい姿」を実現していくために必要なことは、ステークホルダーとのエンゲージメントと事業を強化し、「関西ペイントと関わって良かった」と思っていただくことです。そのために、地域の特徴や個社のブランドを活かす事業分野においては地域軸で、顧客企業がグローバルに展開する事業分野においては事業軸で、それぞれ事業を強化し価値提供の機会を拡大していきます。当社グループはこのような考えのもと、収益性と効率性においてグローバルトップレベルを目指すとともに、資産効率性・財務健全性のバランスを確保し積極的かつ安定的に株主還元を実行していくことで、企業価値を高めてまいります。当社グループのMVV(Mission、Vision、Value)詳細は、当社ウェブサイトをご参照ください。https://www.kansai.co.jp/company/philosophy/ (2)中長期的な経営戦略、経営環境及び対処すべき課題 当社グループは、2024年11月、第18次中期経営計画を策定・公表の上、本年4月より始動しました。 本計画では、事業、人材、エンゲージメントの強化をテーマにしています。2022年度から設定しております2030年の目標(KPI2030)に向けて、2027年度に財務・非財務両方の中間目標を達成することで、ありたい姿の実現可能性を高めていきます。 本計画の重点方針は、「構造改革による収益性と効率性の強化」、「事業を伸ばす製品開発とDXの推進」、「人材育成と最適配置の両立」、「最適資本構成に基づく積極的な投資と還元」であり、地域ごとの重点方針に対する戦略を具体的に示し取り組んでまいります。また、株主との対話を重視し、建設的な対話を継続しながら、信頼関係を築き、企業価値の向上を目指します。中期経営計画・サステナビリティ・リスクマネジメントに関する取り組みの詳細は、当社ウェブサイトをご参照ください。・中期経営計画https://www.kansai.co.jp/ir/business-policy/plan/・サステナビリティhttps://www.kansai.co.jp/sustainability/・リスクマネジメントhttps://www.kansai.co.jp/sustainability/governance/risk-management/
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、第18次中期経営計画策定にあたり、新たに「塗料で人を幸せにする」ことをMVV(Mission、Vision、Value)におけるビジョンと定めております。「塗料で人を幸せにする」とは、当社グループに関わる人々を豊かにし、困りごとを解決することを意味しており、塗料を世界中の人々に届けることで人を幸せにするという「ありたい姿」を、目指していきます。 「ありたい姿」を実現していくために必要なことは、ステークホルダーとのエンゲージメントと事業を強化し、「関西ペイントと関わって良かった」と思っていただくことです。そのために、地域の特徴や個社のブランドを活かす事業分野においては地域軸で、顧客企業がグローバルに展開する事業分野においては事業軸で、それぞれ事業を強化し価値提供の機会を拡大していきます。当社グループはこのような考えのもと、収益性と効率性においてグローバルトップレベルを目指すとともに、資産効率性・財務健全性のバランスを確保し積極的かつ安定的に株主還元を実行していくことで、企業価値を高めてまいります。当社グループのMVV(Mission、Vision、Value)詳細は、当社ウェブサイトをご参照ください。https://www.kansai.co.jp/company/philosophy/ (2)中長期的な経営戦略、経営環境及び対処すべき課題 当社グループは、2024年11月、第18次中期経営計画を策定・公表の上、本年4月より始動しました。 本計画では、事業、人材、エンゲージメントの強化をテーマにしています。2022年度から設定しております2030年の目標(KPI2030)に向けて、2027年度に財務・非財務両方の中間目標を達成することで、ありたい姿の実現可能性を高めていきます。 本計画の重点方針は、「構造改革による収益性と効率性の強化」、「事業を伸ばす製品開発とDXの推進」、「人材育成と最適配置の両立」、「最適資本構成に基づく積極的な投資と還元」であり、地域ごとの重点方針に対する戦略を具体的に示し取り組んでまいります。また、株主との対話を重視し、建設的な対話を継続しながら、信頼関係を築き、企業価値の向上を目指します。中期経営計画・サステナビリティ・リスクマネジメントに関する取り組みの詳細は、当社ウェブサイトをご参照ください。・中期経営計画https://www.kansai.co.jp/ir/business-policy/plan/・サステナビリティhttps://www.kansai.co.jp/sustainability/・リスクマネジメントhttps://www.kansai.co.jp/sustainability/governance/risk-management/
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況(経営成績の状況) 当期における世界経済は、欧米各国、日銀による政策金利の変更に伴う為替変動や、地政学リスクの高まり、米国の通商政策を含む不確実な政策動向、金融資本市場の変動などを背景に、依然として先行きは不透明な状況が続きました。このような状況下、わが国経済は、総じて景気は緩やかに回復していますが、持続的な物価上昇の影響を受けつつ、金利の上昇、ウクライナ・中東情勢の問題及び為替の変動などにより、景気の先行きに注視が必要な状況が続きました。インドにおいては、物価上昇や金利の高止まりにより成長ペースが鈍化傾向にありましたが、中央銀行が利下げに動くなど景気下支えに向けた支援が行われ、引き続き内需主導の堅調な成長が続く見込みです。欧州においては、インフレ圧力の緩やかな緩和を受けて利下げが実施され、景気は緩やかに回復する見通しですが、一部の地域では依然として足踏み状態が続いております。中国においては、景気の持ち直しの動きはみられるものの、不動産市場の停滞に伴う景気の下振れが懸念されています。 当社グループの当連結会計年度における売上高は5,888億25百万円(前期比4.7%増)となりました。営業利益は、固定費の増加があったものの、原価低減や販売価格の改善などに取り組んだ結果、520億50百万円(前期比0.9%増)となりました。経常利益は、超インフレ会計による正味貨幣持高に係る損失や為替差損の計上、持分法適用会社において、のれんなどの減損損失を計上するなど、持分法による投資利益が大幅に減少したことなどから、491億3百万円(前期比14.9%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前年に計上されていた一過性の特別利益の影響がなくなったことに加え、早期割増退職金や事業撤退損などの一過性の特別損失の計上により、383億6百万円(前期比42.9%減)となりました。  各セグメントの状況は以下のとおりであります。 1)日本 自動車分野では、一部自動車メーカーの生産・出荷停止等の影響で自動車生産台数が前年を下回ったものの、販売価格の改善に取り組んだ結果、売上高は前年を上回りました。工業分野、建築分野及び防食分野では、市況低調などの影響により販売を拡大できず、トータルで売上高は前年を下回りました。船舶分野では、外航船向けの市況は好調に推移しました。セグメント利益は、一部の原材料価格が低下してきたことに加え、販売価格の改善に取り組んだことなどから前年を上回りました。 これらの結果、売上高は1,638億96百万円(前期比0.9%減)、セグメント利益は239億19百万円(前期比11.5%増)となりました。 2)インド 建築分野では、販売促進活動を推進するものの、市場環境の激化や低価格品へのシフトも進み、売上高は前年を下回りました。一方、インドの自動車生産台数は安定して推移しており、自動車分野の売上高は前年を大幅に上回り、インド全体の売上高は、前年を上回りました。セグメント利益は、人件費などの固定費が増加し、前年を下回りました。 これらの結果、当セグメントの売上高は1,423億35百万円(前期比4.2%増)、セグメント利益は141億93百万円(前期比4.1%減)となりました。 3)欧州 トルコでは、自動車生産台数は減少したものの、販売価格改善の取り組みにより、売上高は前年並みとなりました。その他欧州各国においては、工業分野を中心とした堅調な需要と新規連結の影響により、売上高は前年を上回りました。一方で、セグメント利益は原材料価格が安定して推移したものの、インフレ影響による固定費の増加に加え、持分法適用会社において、のれんなどの減損損失を計上するなど、持分法による投資損失が大幅に拡大し、前年を下回りました。 これらの結果、当セグメントの売上高は1,564億69百万円(前期比15.1%増)、セグメント損失は9億79百万円となりました。 4)アジア 中国においては、自動車生産台数は前年を上回ったものの主要顧客の需要は伸び悩み、売上高は前年を下回りました。タイ及びインドネシアにおいては、自動車生産台数の減少を受け、売上高は前年を下回りました。マレーシアでは、自動車生産台数が堅調に推移し、販売数量が伸びたほか、販売価格の改善に取り組んだことにより、売上高は前年を上回りました。セグメント利益は、自動車分野の減収の影響を受け、前年を下回りました。 これらの結果、当セグメントの売上高は686億70百万円(前期比4.5%減)、セグメント利益は91億88百万円(前期比12.9%減)となりました。 5)アフリカ 南アフリカ及び近隣諸国の経済は慢性的な電力不足やインフレ圧力により消費が低迷するなか、販売活動の促進に努めたほか新規顧客の獲得により、売上高は前年を上回りました。東アフリカ地域では、デモや天候不順の影響などあったものの、建築分野において拡販を進めたことにより、売上高は前年を上回りました。セグメント利益はコスト削減などに取り組んだことにより、前年を上回りました。 これらの結果、当セグメントの売上高は474億23百万円(前期比9.4%増)、セグメント利益は43億50百万円(前期比6.7%増)となりました。 6)その他 北米では、自動車生産台数は堅調に推移し、売上高は前年を上回りました。セグメント利益については、増収に伴い営業利益が改善したものの、持分法による投資利益が減少したことなどにより、前年をわずかに下回りました。 これらの結果、当セグメントの売上高は100億31百万円(前期比8.9%増)、セグメント利益は32億4百万円(前期比2.8%減)となりました。 (財政状態の状況)1)流動資産 当連結会計年度末における流動資産合計は、3,555億30百万円(前期末比268億9百万円増)となりました。流動資産の増加は、主に受取手形、売掛金及び契約資産、有価証券や原材料及び貯蔵品などが増加したことによるものであります。2)固定資産 当連結会計年度末における固定資産合計は、3,951億68百万円(前期末比341億86百万円増)となりました。固定資産の増加は、投資有価証券などが減少したものの、主に有形固定資産、無形固定資産及び出資金などが増加したことによるものであります。3)流動負債 当連結会計年度末における流動負債合計は、1,770億49百万円(前期末比242億円増)となりました。流動負債の増加は、主に未払法人税等が減少したものの、短期借入金、短期社債や未払費用などが増加したことによるものであります。4)固定負債 当連結会計年度末における固定負債合計は、2,236億39百万円(前期末比670億33百万円増)となりました。固定負債の増加は、主に社債、長期借入金や繰延税金負債などが増加したことによるものであります。5)純資産 当連結会計年度末における純資産合計は、3,500億9百万円(前期末比302億38百万円減)となりました。純資産の減少は、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことや為替換算調整勘定などが増加したものの、自己株式を取得して消却を実施したことにより、利益剰余金が減少したことによるものであります。 なお、Weilburgerグループ各社の株式を取得し子会社化した影響が含まれており、これに伴い主に固定資産などが増加しております。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前期末に比べ78億5百万円減少し631億47百万円となりました。 1)営業活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、前期比321億17百万円収入が減少し、349億66百万円の収入となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益652億68百万円、減価償却費207億3百万円などの収入、法人税等の支払額312億92百万円、固定資産除売却損益118億47百万円、投資有価証券売却損益70億23百万円などの支出によるものであります。2)投資活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、前期比301億57百万円支出が増加し、392億円の支出となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出額201億5百万円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出額194億円、定期預金の預入による支出額150億81百万円、有価証券の増加額75億14百万円、無形固定資産の取得による支出額52億31百万円などの支出、有形固定資産の売却による収入額132億38百万円、定期預金の払戻による収入81億15百万円、投資有価証券の売却による収入額71億7百万円などの収入によるものであります。3)財務活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、前期比648億49百万円支出が減少し、80億6百万円の支出となりました。これは主に、社債の償還による支出額3,719億21百万円、自己株式の取得による支出額800億8百万円、配当金の支払額87億41百万円、長期借入金の返済による支出額87億9百万円などの支出、社債の発行による収入額4,639億7百万円などの収入によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績1)生産実績当連結会計年度におけるセグメントごとの生産実績は次のとおりであります。セグメントの名称生産高(百万円)前期比(%)日本100,366△1.3インド92,6824.5欧州108,77512.6アジア53,478△6.5アフリカ31,34215.3 報告セグメント計386,6454.1その他6,58814.4合計393,2334.2(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しておりません。2.金額は、製造原価によっております。 2)受注実績当社グループは、主として見込生産によっておりますので、特に記載すべき事項はありません。 3)販売実績当連結会計年度におけるセグメントごとの販売実績は次のとおりであります。セグメントの名称販売高(百万円)前期比(%)日本163,896△0.9インド142,3354.2欧州156,46915.1アジア68,670△4.5アフリカ47,4239.4 報告セグメント計578,7944.7その他10,0318.9合計588,8254.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容当社グループの目標とする経営指標と当連結会計年度の実績は次のとおりであります。指標当連結会計年度(実績)2025年度見込連結売上高(百万円)588,825600,000営業利益(百万円)52,05054,000経常利益(百万円)49,10358,000連結EBITDA(百万円)81,21486,000連結EBITDAマージン(%)13.8%14.3%親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)38,30636,000調整後ROE(%)※13.1%13.3%(注)1.EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却費+持分法投資損益2.調整後ROE=(当期純利益+のれん償却費) / 株主資本(期首期末平均) ※一過性除く  当連結会計年度の連結売上高は5,888億円(前期比4.7%増)、営業利益は520億円(前期比0.9%増)となりました。これは、欧州における新規連結による影響および積極的な原価低減の取り組みにより、売上および営業利益が増加したためです。一方で、持分法適用会社において、のれんなどの減損損失を計上したことなどにより、持分法による投資利益が大幅に減少し、連結EBITDAマージンは13.8%(前期比0.8ポイント減)となりました。2025年度は第18次中期経営計画の初年度であり、第17次中期経営計画で積み上げた成果を基軸に連結売上高6,000億円、営業利益540億円、経常利益580億円、親会社株主に帰属する当期純利益360億円と連結売上高、営業利益、経常利益ともに過去最高を計画しております。  当社は、2024年11月、第18次中期経営計画を策定・公表の上、2025年4月より始動しました。 本計画では、事業、人材、エンゲージメントの強化をテーマにしています。2022年度から設定しております2030年の目標(KPI2030)に向けて、2027年度に財務・非財務両方の中間目標を達成することで、ありたい姿の実現可能性を高めていきます。 本計画の重点方針は、「構造改革による収益性と効率性の強化」、「事業を伸ばす製品開発とDXの推進」、「人材育成と最適配置の両立」、「最適資本構成に基づく積極的な投資と還元」であり、地域ごとの重点方針に対する戦略を具体的に示し取り組んでまいります。また、株主との対話を重視し、建設的な対話を継続しながら、信頼関係を築き、企業価値の向上を目指します。 以上のような考え方のもと、第18次中期経営計画の最終年度目標としては、売上高7,000億円、EBITDAマージン17%、調整後ROE15%と設定しております。これらは、当社の事業部門が管轄しているグループ会社と共同で策定した現実的な目標値であると考えております。このように当社は積極的な事業成長への投資を通じて企業価値の更なる向上に努めてまいります。 2024年度通期決算の詳細は当社ウェブサイトに掲載しております。詳細は「戦略説明会 資料(2025/5/16)」(https://www.kansai.co.jp/ir/library/explanation/)をご参照ください。 地域別セグメントの業績は次のとおりであります。セグメントの名称売上高セグメント利益前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減率(%)2025年度見込(百万円)前連結会計年度(百万円)当連結会計年度(百万円)増減率(%)2025年度見込(百万円)日本165,301163,896△0.9165,00021,45123,91911.524,000インド136,648142,3354.2145,00014,80714,193△4.114,500欧州135,902156,46915.1165,0005,068△979-3,000アジア71,87668,670△4.565,00010,5489,188△12.98,500アフリカ43,33847,4239.450,0004,0774,3506.75,500その他9,21010,0318.910,0003,2973,204△2.82,500合計562,277588,8254.7600,00059,23953,879△9.058,000  (注)セグメント利益=営業利益+持分法投資損益 事業部別セグメントの当連結会計年度の売上高と対前期比増減率の内訳は次のとおりでありますセグメントの名称自動車塗料工業塗料建築塗料自動車(補修用)船舶・防食塗料その他合計金額(百万円)増減率(%)金額(百万円)増減率(%)金額(百万円)増減率(%)金額(百万円)増減率(%)金額(百万円)増減率(%)金額(百万円)増減率(%)日本67,5652.335,435△4.422,298△5.637,521△1.01,07464.1163,896△0.9インド48,06613.423,48412.267,088△4.12,9968.869813.6142,3354.2欧州12,004△0.490,37925.88,2689.316,0540.829,7614.4156,46915.1アジア38,758△9.213,8566.710,6484.33,623△1.81,783△22.568,670△4.5アフリカ467△1.74,9770.536,33512.32,98815.42,654△10.247,4239.4その他10,0318.9--------10,0318.9合計176,8942.3168,13313.8144,6390.663,1850.535,9732.7588,8254.7 上記を踏まえた上での経営成績の状況に関する分析は次のとおりであります。1)売上高及び営業利益 当期の売上高は前期比4.7%増、265億48百万円増収の5,888億25百万円となり、営業利益は前期比0.9%増、4億55百万円増の520億50百万円となりました。売上高、営業利益ともに2025年2月時点で見直した公表値を上回り、過去最高となりました。増収増益の主たる要因は欧州における新規連結による影響や価格転嫁に加え、一部の原材料価格水準の低下によるものであり、固定費の増加があったものの、増益となっております。 各セグメントの詳細は「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 (当社の売上高及び営業利益に影響を与える主要な指標)国名自動車生産台数(万台)前連結会計年度当連結会計年度日本868847インド597609中国3,0163,128タイ183147インドネシア140120マレーシア7779トルコ114104日本の2025年度の自動車生産台数は840万台と想定出所:日本自動車工業会、マークラインズ、日本の当連結会計年度は当社推定 (単位:円/kl) 前連結会計年度当連結会計年度2025年度上期下期上期下期通期国内ナフサ価格65,50072,60078,00073,30063,000上記数値は当社推定値であります。 2)営業外損益及び経常利益 当期の営業外損益は前期比90億36百万円減少の29億47百万円のマイナスとなりました。主な減少要因は、持分法適用会社において、のれんなどの減損損失を計上するなど、持分法による投資利益が大幅に減少したことや為替差損の計上によるものであります。 これらの結果、当期の経常利益は前期比14.9%減、85億81百万円減益の491億3百万円となりました。 3)特別損益及び税金等調整前当期純利益 当期の特別損益は前期比345億26百万円減少の161億64百万円のプラスとなりました。主な減少要因は、前年に計上されていた一過性の特別利益の影響がなくなったことに加え、早期割増退職金や事業撤退損などの一過性の特別損失の計上によるものであります。 これらの結果、当期の税金等調整前当期純利益は前期比39.8%減、431億7百万円減益の652億68百万円となりました。 4)法人税等(法人税等調整額を含む)及び親会社株主に帰属する当期純利益 当期の法人税等は、前期比119億94百万円減少の200億34百万円となりました。主な減少要因は当社グループにおける税引前当期純利益の減少による税金費用の減少によるものであります。 これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比42.9%減、288億3百万円減益の383億6百万円となりました。 財政状態については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に含めて記載しております。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は次のとおりであります。 当社グループは、自動車用、工業用、建築用、船舶用、防食用など幅広い分野を対象とした塗料の製造販売を行っております。国内塗料需要がほぼ横ばいで推移する中、積極的な海外事業展開を行い、海外売上高比率は国内を上回っております。今後も、海外での事業活動の規模は拡大していくものと予想され、事業展開地域、国の法律・規制・政治的要因等が当社グループの事業活動・業績に影響を及ぼします。こうした中、熾烈なグローバル競争を勝ち抜き、成長していくため、グループ全体でのシナジーを創出していくとともに、企業統治体制を高めていきます。 当社グループは、各国に製造拠点を設け事業活動を展開することを基本としておりますが、製品・原材料を他拠点から調達する場合等、為替相場の変動が当社グループの事業活動・業績に影響を及ぼします。製品の生産移管や、原材料の現地調達を進めていくほか、為替予約の実施等によるリスクヘッジを図っていきます。 また、当社グループの原材料は主に原油・ナフサ価格の変動による影響を受けます。急激な原材料価格の変動により販売価格への反映が充分でない場合は、当社グループの事業活動・業績に影響を及ぼします。グローバル調達、品種統合の取組等によるコスト削減に努めるほか、迅速な対応が図れるよう原材料供給メーカーとの関係を強化していきます。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。 資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。 当社グループの資金需要の主なものは生産活動のための原材料仕入、製造費、営業活動のための販売促進費、製品競争力の強化、市場に適合した新技術の開発を目的とした研究開発費、各事業についての一般管理費等であります。投資活動については、成長投資・収益性向上に資する設備投資、事業拡大に関連した投融資が主な内容であります。また、特に海外での成長投資、国内では収益性向上に繋がる投資に対して、獲得した営業キャッシュ・フローを投入し、不足分については主に銀行借入と社債の発行による資金調達を行っております。短期借入金は主に営業取引に伴う資金調達であり、長期借入金及び社債は主に設備投資や投融資にかかる資金調達であります。 当社は機動的な社債発行を可能にするため、発行登録制度を利用しており、2024年8月に、自己株式取得資金、短期社債償還資金及び運転資金に充当するために国内無担保普通社債を発行いたしました。 さらに、当社グループ内資産効率化のためキャッシュマネジメントサービスの導入、コマーシャル・ペーパーの発行など資金調達方法の多様化を進めております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、収益及び費用並びに資産及び負債等の額の算定に際して様々な見積り及び判断が行われておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性が存在するため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に以下の重要な会計方針が、連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に影響を与える可能性があります。 (有形固定資産及び無形固定資産) 固定資産の簿価について、それが回収できなくなる可能性を示す兆候がある場合には、減損テストを行っております。資産グループの回収可能価額は、事業用資産については将来キャッシュ・フローを基にした使用価値により、遊休資産及び処分予定の資産については売却予定額を基にした正味売却価額によりそれぞれ測定しております。将来キャッシュ・フローの見積りは合理的であると判断しておりますが、将来の予測不能な事業上の前提条件の変化によって見積りが変更されることにより、回収可能価額が減少し、減損損失が発生する可能性があります。 (投資有価証券) その他有価証券のうち市場価格のない株式等以外のものについては、時価が取得原価に比して50%以上下落した場合は、時価の回復可能性がないものとして一律に減損処理を実施し、下落率が30%以上50%未満の場合には、時価の回復可能性の判定を行い、減損処理の要否を決定しております。また、市場価格のない株式等の減損処理にあたっては、財政状態の悪化があり、かつ実質価額が取得原価に比して50%以上下落した場合は原則減損としますが、個別に回復可能性を判断し、最終的に減損処理の要否を決定しております。回復可能性の判断が適切なものであると判断しておりますが、回復可能性ありと判断している有価証券についても、将来、時価の下落又は投資先の財政状態の悪化により、減損損失が発生する可能性があります。 (繰延税金資産) 回収可能性がないと判断される繰延税金資産に対して評価性引当額を設定し、適切な繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は十分な課税所得を計上するか否かによって判断されるため、その評価には、実績情報とともに将来に関する情報が考慮されております。当該計上額が適切なものであると判断しておりますが、将来の予測不能な事業上の前提条件の変化に伴う経営悪化により、繰延税金資産に対する評価性引当額を追加で設定する可能性があります。

事業リスク

  • 経済・市況変動リスク
    関西ペイントの業績は、製品を販売する国や地域の経済状況、顧客企業の動向、競合による市場価格の変動に影響を受けます。例えば、景気後退や建設需要の低迷は、塗料の販売量減少に繋がり、収益を圧迫する可能性があります。原材料価格の高騰や為替変動も、生産コスト増や利益減少に直結するリスクがあります。
  • 法的・政治的要因リスク
    事業を展開する各国・地域での予期せぬ法律・税制変更、政治的混乱、戦争、テロなどが事業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。また、知的財産権に関する訴訟や、環境規制、コンプライアンス違反が発生した場合、多額の費用発生や社会的信用の失墜に繋がり、業績や財務状況に悪影響を及ぼす恐れがあります。
  • 自然災害・感染症リスク
    地震、台風などの自然災害や、新型コロナウイルスのような感染症の発生・拡大は、生産拠点の操業停止やサプライチェーンの寸断を引き起こす可能性があります。これにより、製品の供給が滞り、売上減少や復旧費用が発生するなど、業績に大きな影響を与えるリスクがあります。気候変動による環境問題への対応も重要な課題です。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,903 文字
3【事業等のリスク】当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼすリスクとして以下の事項があり、これらは投資者の判断に影響を及ぼす可能性があります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経済・市況等に係るもの① 当社グループの業績・財務状況は、当社グループが製品を販売する国・地域経済状況のほか、当社グループの顧客企業や市場の動向、他社との競合による市場価格の変動等の影響を受けます。これらの影響を最小化すべく、グループ各社業績及び業績指標推移の定期的なモニタリングの実施により、地域・市場分野毎の事業特性分析、収益性評価、低収益資産の整理等を通じ、地域事業の強化を図るとともに、グループ経営の安定化を推進してまいります。② 当社グループが生産活動で使用する原材料は、世界的な経済動向による需給バランス、為替変動等の影響を受けます。これらの急激な高騰は生産コスト上昇につながり、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、一部の特殊な原材料については限定的な調達ソースによるものがあります。これらの影響を最小化すべく、ハイリスクな原材料、または使途先が限定される原材料につき、選定し代替原材料を検討するとともに、他の原材料への統合も図ってまいります。③ 為替、金利等の相場変動については、一部についてヘッジ取引を行っておりますが、当社グループの業績・財務状況に影響を及ぼします。また、連結財務諸表の作成にあたっては、海外グループ会社の財務諸表等を外貨から円貨に換算しており、外貨建数値に変動がない場合でも、為替相場の変動が円換算後の連結財務諸表に影響を及ぼします。これらの影響を最小化すべく、デリバティブ取引実績や残高などは、経営会議・取締役会へ定期的に報告し、これら内容を含むオフバランス取引についても、モニタリングを実施しております。④ 従業員の退職給付債務及び退職給付費用は、割引率等の年金数理計算上の前提条件や年金資産の期待運用収益率等に基づいて算出されておりますが、前提条件が変更された場合、または前提条件と実際の結果との間に著しい乖離が発生した場合には、積立不足の発生等により、当社グループの業績・財務状況に影響を及ぼします。なお、これら要素の一部については、外部機関へ運用支援を委託することにより影響の緩和を図っております。(2)法律・規制、社会的・政治的要因等に係るもの① 当社グループが事業活動を行う国・地域における予期せぬ法律・税制変更など、政治的要因、戦争やテロが当社の事業活動・業績に影響を及ぼす可能性があります。これらの影響を最小化すべく、事業拠点の多様化・最適化を進める中で、カントリーリスクの検証を含む、国際情勢の情報収集に努めてまいります。② 当社グループの国内外の事業活動に関連し、訴訟、係争、その他の法的手続きの対象となるリスクがあり、重大な訴訟等が提起された場合には、当社グループの業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これらの影響を最小化すべく、専門家のサポート体制を拡充し連携を密にして、訴訟等が発生した場合には、迅速かつ適切に対応する体制をとっております。③ 当社グループは、知的財産についての管理規程を定め、充分な調査及び管理を行ってリスクを最小限にするよう努めておりますが、他者との間で、当社グループの保有する特許その他の知的財産、または他者の保有する知的財産に係る訴訟等の紛争が発生した場合、当社グループの業績・財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。これらの影響を最小化すべく、他者の権利を侵害する可能性を市場展開前にチェックしており、研究開発テーマを設定する際にもその可能性を調査しております。④ 当社グループは、事業活動を行う上で、様々な法規制の適用を受けております。これらの法令等に対する違反や社会的要請に反した行動等により、処罰・訴訟の発生、社会的制裁またはステークホルダーの信頼失墜に繋がり、業績・財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。当社は、法令等の遵守はもとより企業としての社会的責任を果たすため、「利益と公正」を企業活動の基軸とする行動指針を明確に打ち出しておりますが、それにもかかわらず当社グループ及び関係先等が重大なコンプライアンス違反を発生させた場合、当社グループの信用・業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これらの影響を最小化すべく、「コンプライアンス推進委員会」を主体として、組織的に社内教育・啓蒙活動を推進しております。 (3)製品、品質の要因によるもの 当社グループは、品質管理基準に従って製品の製造を行っており、また、製造物責任賠償保険に加入しておりますが、万一、製造物責任賠償保険で填補しえない製品の欠陥による損失が発生した場合には、当社グループの業績・財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。これらの影響を最小化すべく、品質保証体制の整備に努めております。(4)ウイルス・感染症等の拡大によるもの 当社グループは、国内外に事業展開しており、新型コロナウイルス等の感染症が発生・拡大した場合には、当社グループの業績・財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。これらの影響を最小化すべく、対策委員会や専門部会を設置し、タイムリーかつ効果的な対策を検討の上、通達やマニュアル等の発信を行い、従業員の安全確保と事業を継続するための統制、及びグループ各社との連携を図って対処する体制としております。(5)環境・気候変動によるもの 当社グループは、環境・気候変動・安全・健康問題に対してより総合的な見地から地球環境保全の取組を行っておりますが、気候変動による地球規模での気温上昇の影響を抑えるための社会的課題に対し適切な解決ができない場合、あるいは万一、予期せぬ環境汚染等による第三者への損害及び社会的信用の低下等に伴う損失が発生した場合には、当社グループの業績・財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。これらの影響を最小化すべく、当社は、地球環境に関する会社方針を定め、製品の環境負荷低減、製品安全の確保、お客様への情報提供などをトップ診断の下で活動を行っています。また、気候変動に関しては、TCFDに賛同を表明し、その指針に沿ったシナリオを策定し、サステナビリティ推進委員会にて各事業部門のリスクと機会の特定・評価・対策等の検討を進めていく体制としております。(6)自然災害・事故災害によるもの 当社グループは、事故発生の未然防止、また災害発生時の被害軽減を図るため、国内外グループでの教育・啓蒙、施設・設備等の対策、点検整備及び事業継続計画に基づく生産拠点の分散化等の対策に取り組んでおりますが、万一、損害保険等で填補しえない自然災害を含む事故・災害が発生した場合には、当社グループの業績・財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。これらの影響を最小化すべく、「リスク管理委員会」を設置し、災害発生時の、主にサプライチェーンにおけるBCP文書の策定や訓練実施など、事業継続計画の精緻化推進を行っております。また、損害保険の付保内容については、外部機関による妥当性の評価を受けるなどして適正化を図っております。(7)その他① 当社グループは、事業の展開によっては、技術提携、合弁等の形態で他社と共同活動を行っておりますが、共同活動の当事者間で歩調の不一致等が生じた場合は、当社グループの業績・財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。これらの影響を最小化すべく、事業部門制に基づき、グループ会社の管掌を明確化し、連携強化に努め、また合弁事業については当社から役員を派遣するなど、適切な関係を以って事業活動が推進されるよう努めております。② 当社グループは、事業活動におけるITの効率的活用により、ITシステムへの依存度は高まっておりますが、これら機密情報等に対するサイバー攻撃や、機器やソフトウェアの障害に伴う事業中断・損害の発生、個人情報を含む機密情報の漏洩等のリスクがあります。これらのリスクが顕在化した場合、当社グループの事業活動に支障が生じ、当社グループの業績・財務状況に影響を与える可能性があります。これらの影響を最小化すべく、部門横断の「情報セキュリティ委員会」を設置し、事故防止や攻撃防御に関する教育・啓蒙活動、及び監視システムの導入等、対策を推進する体制としております。③ 当社グループにおいては、メディアやSNSを媒体とした情報発信やブランディング活動を推進していくことが想定され、当社グループの情報発信等における不適切な表現が、SNS等を通じて拡散された場合、あるいは当社グループの誤った情報が拡散された場合、当社グループのブランド価値や企業の信用を低下させる可能性があります。これらの影響を最小化すべく、ウェブサイトやSNSの運用体制・ガイドラインを整備するとともに、チェック体制を整備しております。④ 当社グループが、今後持続的成長を成していくためには、必要となる専門性を有する、あるいはグローバル視点で実行力・構想力を有する人材の計画的確保と育成が必要でありますが、人材の確保や定着が達成されず事業活動に支障が出る場合には、業績・財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これらの影響を最小化すべく、人事制度改訂やエンゲージメントを高める活動の推進、多様な人材が活躍するための土壌醸成を進めております。

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