大日本塗料(4611)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 728 | 65 | 52 | 68 | 14.3 | 35.6 | 4.0 | 48.5 |
| FY2018 | 741 | 66 | 46 | 49 | 10.5 | 157.7 | 25.0 | 53.3 |
| FY2019 | 737 | 60 | 36 | 19 | 8.0 | 125.6 | 25.0 | 53.6 |
| FY2020 | 727 | 55 | 37 | 0 | 8.2 | 129.0 | 25.0 | 54.4 |
| FY2021 | 625 | 28 | 20 | 13 | 3.9 | 69.6 | 25.0 | 56.0 |
| FY2022 | 669 | 32 | 20 | 24 | 3.9 | 71.7 | 25.0 | 55.9 |
| FY2023 | 728 | 39 | 35 | -2 | 6.3 | 121.8 | 25.0 | 56.1 |
| FY2024 | 719 | 49 | 46 | 27 | 7.4 | 161.7 | 35.0 | 58.6 |
| FY2025 | 725 | 47 | 94 | 32 | 12.4 | 331.4 | 49.0 | 48.8 |
| FY2026 | 938 | 39 | 17 | -4 | 2.2 | 59.2 | 58.0 | 48.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:7/25 主要モート:none 持続性:判定中
同社は塗料・化成品事業を展開。長年の事業活動で培われたブランド力や技術力は存在するが、特許や強力なブランドによる明確な独占的優位性を示す具体的な情報は限定的。一部の特殊塗料における技術的優位性は示唆されるものの、業界全体を席巻するほどの無形資産とは言えない。
建築用塗料や工業用塗料において、顧客(建設会社、メーカー等)は一度採用した塗料メーカーを変更する際に、品質確認や塗装方法の再調整などの手間が発生する可能性がある。しかし、塗料の性能や価格競争力も重要な選定基準であり、スイッチング・コストが極めて高いとは言えない。
塗料事業は、製品の利用者が増えることで製品価値が向上するようなネットワーク効果は基本的に発生しないビジネスモデルである。
同社は長年の経験と効率的な生産体制により、一定のコスト競争力を有していると考えられる。しかし、原材料価格の変動や、より大規模な競合他社とのコスト構造における明確な優位性を示す具体的な情報は少ない。規模の経済によるコスト優位性は限定的。
塗料業界は、大手企業から中小企業まで多数のプレイヤーが存在する競争環境にある。同社は一定の市場シェアを有しているが、業界全体を代表するような寡占的な地位を確立しているわけではなく、効率規模による明確な優位性は限定的。
競合との比較優位
強気シナリオ
高機能・高付加価値塗料の開発・販売による収益性向上
海外市場での事業拡大による成長
M&Aによる事業ポートフォリオ強化
弱気シナリオ(モート侵食)
原材料価格の高騰による収益圧迫
国内建築市場の低迷による需要減少
競合他社との価格競争激化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
大日本塗料の投資が失敗するには、同社が保有する技術やブランド力が、競合他社の模倣や代替技術の登場によって容易に陳腐化し、価格競争に巻き込まれる状況が真実でなければならない。特に、環境規制の強化や新たな素材の登場が、既存の塗料技術の優位性を損ない、参入障壁の低い汎用品市場へと事業がシフトするシナリオが考えられる。また、顧客が塗料メーカーを変更する際のスイッチング・コストが想定以上に低く、価格や性能のわずかな差で容易に乗り換えが発生し、利益率の低下を招くことも、同社の競争優位性を揺るがす要因となるだろう。さらに、グローバルな大手化学メーカーが、規模の経済と研究開発力を活かして低価格かつ高性能な製品を投入し、国内市場での競争環境を激化させることも、同社のモートを侵食する可能性がある。
5年後のモート予測
高機能塗料や環境対応型製品の拡販、海外事業の成長により、売上・利益ともに緩やかな成長を続ける。M&Aによる事業拡大も期待される。
国内需要の安定と一部製品の価格上昇により、現状維持に近い業績推移。原材料価格の変動が利益率に影響を与える可能性。
国内建築市場の低迷、価格競争の激化、原材料高騰により、売上・利益ともに減少傾向となる。新規事業の育成が遅れるリスク。
直近の適時開示
- 2026-06-30 臨時報告書