日本ピグメントホールディングス(4119)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 426 | 10 | 7 | 3 | 5.5 | 44.0 | 8.0 | 42.5 |
| FY2018 | 462 | 9 | 7 | 3 | 4.8 | 431.6 | 80.0 | 42.5 |
| FY2019 | 459 | 9 | 6 | -12 | 3.9 | 353.1 | 80.0 | 40.6 |
| FY2020 | 384 | 5 | 2 | 4 | 1.3 | 117.7 | 80.0 | 42.7 |
| FY2021 | 301 | 3 | -1 | 10 | -0.8 | -74.4 | 50.0 | 40.0 |
| FY2022 | 276 | 13 | 9 | 9 | 5.9 | 564.0 | 100.0 | 42.7 |
| FY2023 | 275 | -1 | -5 | 3 | -3.4 | -331.2 | 100.0 | 48.7 |
| FY2024 | 267 | 4 | 7 | 17 | 4.7 | 471.9 | 100.0 | 48.9 |
| FY2025 | 379 | 2 | 50 | -3 | 23.3 | 3,202.2 | 100.0 | 44.5 |
| FY2026 | 422 | 15 | 12 | 37 | 4.8 | 738.4 | 120.0 | 49.2 |
バフェット流モート診断
総合スコア:5/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
公開情報からは、特許やブランド力、規制ライセンスといった明確な無形資産の優位性を示す具体的な情報は確認できない。ニッチな顔料分野での技術蓄積はあると推測されるが、それが競争優位に直結するほどの強固な無形資産となっているかは不明瞭。
顔料は最終製品の品質やコストに影響を与えるため、一度採用された顔料を変更するには、顧客側で品質評価や製造プロセスの再調整が必要となる。特に自動車や電子材料分野では、品質基準が厳格であり、一定のスイッチング・コストが発生する可能性がある。
顔料事業は、製品の品質や供給安定性が重視されるBtoBビジネスであり、ユーザー数の増加によって製品価値が向上するネットワーク効果は期待できない。
化学品製造においては、規模の経済や効率的な生産プロセスがコスト競争力に影響する。しかし、日本ピグメントホールディングスが業界内で突出したコスト優位性を持つという具体的な情報は現時点では確認できない。原材料価格の変動リスクも存在する。
顔料業界は、特定の用途において大手メーカーが寡占化している傾向がある。日本ピグメントホールディングスは、特定の顔料分野で一定のシェアを有している可能性はあるが、業界全体を支配するような規模の経済や寡占構造による優位性は限定的と考えられる。
競合との比較優位
強気シナリオ
高機能顔料分野での技術革新による差別化
特定顧客との長期的な取引関係の深化
M&Aによる事業領域拡大とシナジー創出
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による低価格攻勢
代替材料の登場による需要減少
主要顧客の業績悪化や取引縮小
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、日本ピグメントホールディングスが持つ顔料技術が陳腐化し、代替材料や競合他社のより低コストで高性能な製品に市場シェアを奪われる必要がある。また、顧客との強固な関係性が、価格交渉力や新製品への適応力不足によって失われ、スイッチング・コストを乗り越えて競合に乗り換えられる状況が頻発することも考えられる。さらに、主要な応用分野(例:自動車、電子材料)の需要が構造的に低迷し、顔料の需要自体が減少することも、同社の成長を阻害する要因となるだろう。グローバルな大手化学メーカーが、より大規模な生産設備と研究開発投資によって、日本ピグメントホールディングスのニッチ市場に参入し、価格競争力と技術力で圧倒するシナリオも考えられる。
5年後のモート予測
高機能顔料へのシフトと新規用途開拓が進み、売上・利益ともに安定的に成長。M&Aも成功し、事業ポートフォリオが強化される。
既存事業の安定性を維持しつつ、緩やかな成長。顔料市場の動向に左右され、大きな飛躍は見込めない。
価格競争の激化や代替材料の台頭により、既存事業が縮小。新規事業の育成も進まず、業績は低迷する。
直近の適時開示
- 2026-07-01 臨時報告書