ラサ工業(4022)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | — | — | — | — | — | — | 2.0 | — |
| FY2018 | 274 | 28 | 23 | 4 | 17.3 | 284.0 | 40.0 | 35.7 |
| FY2019 | 310 | 26 | 23 | -8 | 15.4 | 287.0 | 40.0 | 38.1 |
| FY2020 | 298 | 19 | 14 | 16 | 8.7 | 173.8 | 40.0 | 41.8 |
| FY2021 | 290 | 27 | 20 | 5 | 11.3 | 252.9 | 45.0 | 47.8 |
| FY2022 | 354 | 35 | 25 | -3 | 12.5 | 320.2 | 70.0 | 48.2 |
| FY2023 | 496 | 46 | 32 | 11 | 13.9 | 408.4 | 82.0 | 48.6 |
| FY2024 | 428 | 36 | 24 | 31 | 9.5 | 301.5 | 91.0 | 56.3 |
| FY2025 | 454 | 47 | 31 | 32 | 11.2 | 398.7 | 120.0 | 60.8 |
| FY2026 | 477 | 60 | 44 | 17 | 13.7 | 111.6 | 180.0 | 63.7 |
バフェット流モート診断
総合スコア:5/25 主要モート:none 持続性:判定中
ラサ工業は特定の強力なブランド、特許ポートフォリオ、あるいは規制ライセンスによる顕著な無形資産を有しているという情報は確認できませんでした。汎用的な化学品を多く扱っており、差別化要因としての無形資産の強みは限定的と考えられます。
一部の特殊化学品や中間体においては、顧客が代替品への切り替えに一定のコストや手間を要する可能性があります。しかし、製品ラインナップ全体で見ると、汎用品が多く、顧客のスイッチング・コストは全体として低いと推測されます。
ラサ工業の事業モデルは、ユーザー数の増加が製品やサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果を生み出す構造にはなっていません。化学品の製造・販売は、個別の取引関係に依存する側面が強いです。
長年の操業で培われた製造ノウハウや、一部の原料調達における効率化の可能性は考えられます。しかし、化学業界全体として価格競争や原料価格の変動リスクに晒されており、持続的なコスト優位性を確立しているとは断定できません。
特定のニッチ市場においては一定のシェアを持つ可能性がありますが、化学業界全体で見ると、ラサ工業の規模が圧倒的な効率規模の優位性をもたらすほどではないと考えられます。大手化学メーカーとの競争環境も存在します。
競合との比較優位
強気シナリオ
特定の高付加価値化学品分野での技術革新と市場シェア拡大
M&Aや提携による事業ポートフォリオの強化とシナジー創出
環境規制強化を追い風とした、環境対応型製品の開発・販売成功
弱気シナリオ(モート侵食)
主要原料価格の高騰による収益性の悪化
競合他社による低価格攻勢や代替技術の登場
国内外の景気後退による化学品需要の低迷
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ラサ工業の投資が失敗するには、同社が保有する(あるいは今後開発する)化学品が、競合他社に対して価格、品質、供給安定性のいずれにおいても明確な優位性を失う必要がある。具体的には、主要製品の製造コストが競合より構造的に高くなり、代替品の登場や顧客のスイッチング・コストの低下によって、価格決定力が失われるシナリオが考えられる。また、環境規制への対応遅れや、新規技術への投資不足が原因で、製品ポートフォリオが陳腐化し、市場から取り残される可能性も否定できない。さらに、経営陣の戦略ミスや、予期せぬ事故・災害による操業停止リスクなどが顕在化し、事業継続そのものが困難になる状況も考えられる。
5年後のモート予測
高付加価値製品へのシフトや新規事業の成功により、収益性が向上し、安定的な成長軌道に乗る。特にニッチ市場での競争優位性を確立する。
既存事業の安定性を維持しつつ、緩やかな成長を目指す。原料価格や市況の変動に影響を受けやすいが、一定の収益基盤は保つ。
価格競争の激化や需要低迷により、収益性が悪化。事業再編やコスト削減を余儀なくされる可能性も視野に入る。