アカツキ(3932)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 115 | 48 | 33 | 21 | 31.3 | 243.1 | 0.0 | 64.7 |
| FY2018 | 219 | 105 | 61 | 55 | 36.4 | 445.2 | 10.0 | 58.7 |
| FY2019 | 281 | 136 | 79 | 4 | 33.1 | 567.7 | 50.0 | 62.7 |
| FY2020 | 320 | 111 | 66 | 26 | 21.9 | 476.3 | 30.0 | 71.3 |
| FY2021 | 311 | 113 | 63 | 52 | 17.7 | 453.9 | 70.0 | 77.6 |
| FY2022 | 263 | 74 | 52 | 18 | 13.6 | 381.6 | 80.0 | 82.9 |
| FY2023 | 243 | 57 | 13 | 62 | 3.5 | 99.0 | 80.0 | 72.7 |
| FY2024 | 240 | 27 | 13 | -2 | 3.2 | 104.0 | 80.0 | 76.8 |
| FY2025 | 237 | 39 | 16 | 24 | 4.0 | 114.2 | 95.0 | 75.3 |
| FY2026 | 259 | 74 | 57 | -6 | 12.5 | 392.0 | 115.0 | 72.3 |
バフェット流モート診断
総合スコア:4/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
アカツキは「世界で最も心を動かすリミットレス・クリエイター」をビジョンに掲げ、IP創出に注力している。特に「八月のシンデレラナイン」や「ロマンシング サ・ガ リユニバース」などの自社IPタイトルは一定の評価を得ているが、グローバルで圧倒的なブランド力を持つIPホルダーと比較すると、無形資産としての強固さはまだ発展途上と言える。
同社のゲームは、一度プレイを開始し、キャラクター育成やアイテム収集を進めたプレイヤーが、他のゲームに移行する際の心理的・時間的コストは存在する。しかし、ゲームジャンルが多岐にわたり、プレイヤーの嗜好も細分化されているため、特定のゲームへの強い囲い込み効果は限定的である。
一部のゲームタイトルでは、プレイヤー間のコミュニケーション機能や協力プレイ要素が存在し、プレイヤー数が増えることでゲーム体験が向上する側面はある。しかし、全体として強力なネットワーク効果が働き、競合優位性を確立するほどの規模や相互依存性は見られない。
ゲーム開発・運営においては、開発費や人件費、マーケティング費用などが主要なコストとなる。同社が構造的に競合他社よりも低コストで開発・運営できる優位性は見当たらない。
モバイルゲーム市場は競争が激しく、多くのプレイヤーが存在する。同社は一定の規模を持つ企業ではあるが、市場全体から見ると、効率的な規模の経済を享受できるほどの圧倒的なシェアや、寡占的な地位を確立しているとは言えない。
競合との比較優位
強気シナリオ
自社IPのグローバル展開成功によるブランド価値向上
新規ヒットタイトルの継続的な創出とIPポートフォリオの拡充
メタバースやWeb3といった新規領域での成功
弱気シナリオ(モート侵食)
新規ヒットタイトルの創出失敗による収益の伸び悩み
既存IPの陳腐化や競合タイトルの台頭によるシェア低下
開発コストの増加や人材流出による収益性悪化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
アカツキへの投資が失敗するには、同社が「世界で最も心を動かすリミットレス・クリエイター」というビジョンを達成できず、IP創出能力が枯渇することが真実でなければならない。具体的には、主力タイトルが急速にユーザー離れを起こし、新規開発ラインもヒットに繋がらず、IPのライフサイクル管理も失敗するシナリオである。また、ゲーム業界全体の競争激化により、開発費の高騰や優秀なクリエイターの獲得競争が激化し、収益性が著しく悪化することも考えられる。さらに、メタバースやWeb3といった新しい技術トレンドへの適応に失敗し、時代の流れに取り残される可能性も否定できない。これらの要因が複合的に作用し、同社の持続的な成長を阻害することが、この投資の失敗に繋がるだろう。
5年後のモート予測
自社IPのグローバル展開と新規ヒットにより、売上・利益ともに大幅に成長。IPポートフォリオが強化され、持続的な成長基盤が確立される。
既存IPの安定的な収益と、新規タイトルによる緩やかな成長。市場環境の変化に対応しつつ、堅実な業績推移を維持する。
新規ヒット創出に苦戦し、既存IPの競争力も低下。開発コストの増加も重なり、収益性が悪化。市場シェアも縮小する。