中越パルプ工業(3877)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 939 | 15 | 13 | 26 | 2.3 | 9.4 | 5.0 | 42.0 |
| FY2018 | 948 | -12 | -52 | -2 | -10.6 | -390.0 | — | 39.1 |
| FY2019 | 967 | -4 | 7 | 33 | 1.5 | 54.0 | 50.0 | 39.2 |
| FY2020 | 951 | 21 | 9 | 37 | 1.9 | 68.9 | 50.0 | 40.1 |
| FY2021 | 819 | -3 | -11 | 21 | -2.2 | -78.9 | 0.0 | 38.4 |
| FY2022 | 901 | 24 | 13 | 51 | 2.6 | 95.0 | 40.0 | 39.8 |
| FY2023 | 1,057 | 26 | 31 | -25 | 5.9 | 229.1 | 50.0 | 42.0 |
| FY2024 | 1,078 | 62 | 37 | 57 | 6.7 | 285.9 | 60.0 | 43.1 |
| FY2025 | 1,110 | 48 | 18 | 43 | 3.1 | 136.7 | 70.0 | 46.7 |
| FY2026 | 1,104 | 27 | 24 | 7 | 4.1 | 194.3 | 90.0 | 50.3 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:コスト優位 持続性:判定中
特定のブランド力や特許による強力な無形資産は限定的。環境対応型製品や特殊紙など、ニッチ市場での技術力は存在するが、業界全体を席巻するほどのブランドやIPではない。
製紙業界では、顧客(印刷会社、製本会社など)は品質や納期、価格を重視するが、一度取引が始まると、仕様変更やサプライヤー切り替えには一定の手間とコストがかかる。しかし、代替品も多く、スイッチングコストは限定的。
パルプ・紙業界のビジネスモデルにおいて、ネットワーク効果は基本的に見られない。
製紙業は規模の経済が働きやすく、原料調達、生産効率、物流においてコスト競争力が重要。中越パルプ工業は、長年の操業で培われた生産ノウハウや、特定の原料(例:古紙リサイクル)の効率的な利用により、一定のコスト優位性を有している可能性がある。
国内の製紙業界は、王子ホールディングス、日本製紙、大王製紙などの大手企業が市場を牽引しており、寡占化が進んでいる。中越パルプ工業は、特定分野(例:白板紙、印刷用紙)において一定のシェアを持ち、規模の経済を活かした事業運営を行っている。
競合との比較優位
強気シナリオ
環境意識の高まりによる再生紙・環境対応紙の需要増加
特定用途向け高付加価値紙製品の開発・販売拡大
生産効率改善やコスト削減による収益性向上
弱気シナリオ(モート侵食)
原材料価格(木材パルプ、古紙、エネルギー)の変動リスク
国内製紙市場の縮小と競争激化
為替変動による輸入原材料コストの上昇
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、中越パルプ工業が主要な競争優位性であるコスト優位性を失う必要がある。具体的には、競合他社がより効率的な生産技術を導入したり、原料調達において圧倒的な優位性を確立したりすることで、同社のコスト構造が不利になるシナリオが考えられる。また、環境対応紙や特殊紙といったニッチ市場での競争が激化し、同社が技術革新や品質向上で後れを取る、あるいは顧客のニーズを捉えきれずにスイッチングコストの低さを突かれてシェアを奪われる可能性も否定できない。さらに、国内製紙市場全体の構造的な縮小が予想以上に早く進み、同社の規模の経済が維持できなくなることも、投資の失敗につながる要因となりうる。
5年後のモート予測
環境対応紙や高機能紙の需要拡大を捉え、生産効率向上とコスト管理により、安定的な収益成長を達成する。
国内製紙市場の緩やかな縮小傾向の中で、既存事業の効率化とニッチ市場でのシェア維持により、現状維持に近い業績推移となる。
原材料価格の高騰、競争激化、需要低迷により、収益性が悪化し、市場シェアを徐々に失っていく。