エムアップホールディングス(3661)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 37 | 4 | 2 | 2 | 11.4 | 30.4 | — | 72.8 |
| FY2016 | 37 | 4 | 3 | 6 | 13.9 | 41.6 | — | 71.5 |
| FY2017 | 37 | 3 | 1 | 4 | 4.5 | 13.0 | 22.0 | 68.9 |
| FY2018 | 69 | 4 | -23 | 40 | -51.9 | -274.9 | 22.0 | 42.4 |
| FY2019 | 111 | 7 | 5 | -6 | 9.8 | 51.8 | 22.0 | 43.2 |
| FY2020 | 123 | 11 | 6 | 3 | 14.2 | 69.6 | 22.0 | 36.2 |
| FY2021 | 136 | 17 | 10 | 21 | 18.1 | 27.0 | 23.0 | 35.9 |
| FY2022 | 159 | 21 | 11 | 4 | 16.4 | 30.3 | 7.0 | 37.5 |
| FY2023 | 186 | 28 | 15 | 24 | 20.7 | 41.1 | 10.0 | 32.5 |
| FY2024 | 258 | 41 | 17 | 43 | 18.9 | 46.6 | 13.5 | 29.7 |
バフェット流モート診断
総合スコア:3/25 主要モート:none 持続性:判定中
エムアップホールディングスは、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有している明確な証拠が見当たらない。事業内容は主にエンターテイメントコンテンツの提供であり、これらは模倣されやすい傾向がある。
同社が提供する一部のサービス(例:ファンクラブ、ゲームアプリ)では、顧客が他の類似サービスへ移行する際に、これまでの利用履歴やデータ、あるいは課金済みのコンテンツを失う可能性がある。しかし、その移行コストは限定的であり、強力なスイッチング・コストとは言えない。
ファンコミュニティやゲームアプリにおいて、ユーザー数が増えることで一定の交流や競争が活発化する可能性はある。しかし、明確な「ユーザー増→価値増」のフライホイール効果が持続的に働くほどのネットワーク効果は現時点では確認できない。
同社は、競合他社と比較して構造的に低コストでコンテンツを制作・提供できるような、明確なコスト優位性を持っている証拠はない。コンテンツ制作には人件費や外注費などがかかるため、コスト構造は標準的と考えられる。
エンターテイメントコンテンツ市場は競争が激しく、同社が業界規模に対して最適な少数寡占を形成しているとは言えない。市場シェアや事業規模から見て、規模の経済による明確な優位性は限定的である。
競合との比較優位
強気シナリオ
新規IPの獲得や自社開発によるヒットコンテンツの創出
既存IPを活用した多角的なメディア展開(グッズ、イベント等)
海外市場への展開成功による収益拡大
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による類似コンテンツの提供と顧客奪取
コンテンツの陳腐化やユーザーニーズの変化への対応遅れ
主要IPの収益性の低下
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
エムアップホールディングスへの投資が失敗するには、同社が保有するIPの価値が急速に低下し、新規IP創出能力も競合に劣後することが真実でなければならない。また、ファンコミュニティやゲームアプリにおけるユーザーの定着率が低下し、スイッチング・コストの低さから競合サービスへ容易に流出する状況が常態化することも考えられる。さらに、コンテンツ制作におけるコスト構造が非効率であることが露呈し、収益性が悪化するシナリオも考えられる。これらの要因が複合的に作用し、同社の持続的な競争優位性が失われることが、投資の失敗につながるだろう。
5年後のモート予測
新規ヒットIPの創出と既存IPの多角展開により、売上・利益ともに堅調に成長。特に海外展開が成功すれば、大幅な増収増益となる可能性。
既存事業の安定的な収益基盤を維持しつつ、緩やかな成長を目指す。新規IPの成功確率は限定的で、大きな飛躍は見込めない。
競合激化やIPの陳腐化により、既存事業の収益性が悪化。新規IP創出も失敗し、売上・利益ともに減少傾向が続く。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 255億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 29.7% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 19.9% | |
| 6. 適度なPER | PER 15.3倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 3.30倍 |
合格数:2/7 部分的合格