富士紡ホールディングス(3104)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 381 | 36 | 30 | 33 | 11.4 | 26.0 | — | 57.7 |
| FY2016 | 409 | 68 | 43 | 71 | 14.4 | 379.8 | — | 60.2 |
| FY2017 | 359 | 40 | 29 | -16 | 9.1 | 254.2 | 90.0 | 66.0 |
| FY2018 | 371 | 38 | 25 | 15 | 7.7 | 221.9 | 100.0 | 62.7 |
| FY2019 | 387 | 41 | 23 | 23 | 6.7 | 198.3 | 100.0 | 64.8 |
| FY2020 | 369 | 53 | 43 | 10 | 11.6 | 376.9 | 100.0 | 66.8 |
| FY2021 | 359 | 59 | 45 | 52 | 11.0 | 388.9 | 105.0 | 69.2 |
| FY2022 | 377 | 49 | 34 | 16 | 7.9 | 296.5 | 110.0 | 69.9 |
| FY2023 | 361 | 28 | 21 | 19 | 4.8 | 185.2 | 110.0 | 70.3 |
| FY2024 | 429 | 65 | 45 | 21 | 9.4 | 405.8 | 110.0 | 71.3 |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
富士紡ホールディングスは、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的な知的財産権によって裏付けられた顕著な無形資産を有している兆候は、公開情報からは確認できません。事業の中心は繊維製品であり、これらは一般的にコモディティ化しやすい性質を持っています。
BtoB事業における顧客との長年の取引関係や、特定の用途に合わせた製品開発による一定の顧客固定化は見られる可能性があります。しかし、顧客が容易に代替サプライヤーへ移行できる余地も残されており、スイッチング・コストは限定的と考えられます。
富士紡ホールディングスの事業モデルは、ユーザー数の増加がサービス価値を向上させるネットワーク効果を生み出す構造にはなっていません。繊維製品の製造・販売は、直接的なネットワーク効果とは無関係です。
長年の事業運営で培われた生産ノウハウや、サプライチェーンの最適化による一定のコスト競争力は存在する可能性があります。しかし、グローバルな競争環境において、構造的なコスト優位性を確立していると断定できるほどの情報は確認できません。
繊維業界において、富士紡ホールディングスは一定の事業規模を有しており、効率的な生産体制や調達網を構築していると考えられます。しかし、業界全体を寡占するほどの圧倒的な規模ではなく、最適規模の少数寡占の一角を占めるレベルと評価できます。
競合との比較優位
強気シナリオ
高付加価値製品へのシフトによる収益性向上
海外市場でのシェア拡大
M&Aによる事業ポートフォリオ強化
弱気シナリオ(モート侵食)
原材料価格の変動による収益圧迫
新興国企業の台頭による価格競争激化
アパレル業界全体の需要低迷
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
富士紡ホールディングスが競争優位性を失うシナリオは、まず、グローバルな繊維市場における価格競争の激化が、同社のコスト構造や規模の経済性を凌駕するほど加速することである。特に、低コスト生産国からの参入障壁が低下し、品質や納期で遜色のない製品がより安価に提供されるようになれば、同社の既存の優位性は急速に失われる。また、顧客ニーズの急速な変化に対応できず、高付加価値製品やサステナビリティといった新たなトレンドを取り込めない場合、主要顧客を失い、事業規模の縮小を余儀なくされる可能性も考えられる。さらに、主要なサプライヤーや販売チャネルとの関係が悪化し、代替手段の確保が困難になることも、事業継続を脅かす要因となりうる。
5年後のモート予測
高機能繊維やサステナブル素材への注力、海外市場での販売網拡大により、売上高・利益ともに着実な成長を遂げる。M&Aによる事業領域拡大も視野に入れ、持続的な成長基盤を構築する。
既存事業の安定性を維持しつつ、一部高付加価値製品の伸長により緩やかな成長を見込む。原材料価格や為替変動の影響を受けながらも、コスト管理を徹底し、一定の利益水準を確保する。
グローバルな価格競争の激化やアパレル市場全体の需要低迷により、売上・利益ともに減少する。新規事業への投資が奏功せず、既存事業の競争力も低下し、収益性が悪化するリスクがある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 482億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 71.3% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 1.4% | |
| 6. 適度なPER | PER 10.8倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.04倍 |
合格数:5/7 防衛的投資家候補水準