ZOZO(3092)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 764 | 263 | 170 | 156 | 57.0 | 54.7 | — | 52.8 |
| FY2017 | 984 | 327 | 202 | 117 | 49.4 | 64.7 | — | 57.7 |
| FY2018 | 1,184 | 257 | 160 | 87 | 70.6 | 52.2 | 29.0 | 28.6 |
| FY2019 | 1,255 | 279 | 188 | 188 | 54.5 | 61.6 | 24.0 | 36.7 |
| FY2020 | 1,474 | 441 | 309 | 401 | 55.7 | 101.3 | 30.0 | 44.1 |
| FY2021 | 1,662 | 497 | 345 | 386 | 62.6 | 115.0 | 41.0 | 43.2 |
| FY2022 | 1,834 | 564 | 395 | 261 | 51.5 | 131.8 | 58.0 | 49.2 |
| FY2023 | 1,970 | 601 | 443 | 327 | 52.3 | 148.2 | 65.0 | 52.4 |
| FY2024 | 2,131 | 648 | 453 | 538 | 45.9 | 50.9 | 104.0 | 52.6 |
| FY2025 | 2,284 | 694 | 479 | 236 | 44.9 | 54.1 | 107.0 | 53.9 |
バフェット流モート診断
総合スコア:13/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
ZOZOは「ZOZOTOWN」という強力なECプラットフォームブランドを構築。特にファッション分野における認知度と信頼性は高く、若年層を中心に強い支持を得ている。このブランド力は新規参入障壁となる。
ZOZOTOWNは、購入履歴、お気に入り登録、クーポン、ポイントプログラムなど、顧客の利用履歴が蓄積される。これらのデータや利便性を失うことを嫌い、他社ECサイトへの乗り換えを躊躇させるスイッチング・コストが存在する。
出店ブランド数が増加することで、消費者の選択肢が増え、プラットフォームの魅力が増す。また、利用者が増えることで、プラットフォーム上での購買行動データが蓄積され、よりパーソナライズされたレコメンデーションが可能になるというネットワーク効果の兆候が見られる。
ファッションEC市場は競争が激しく、価格競争に陥りやすい。ZOZOは物流やオペレーションの効率化を図っているが、構造的なコスト優位性は限定的である。
日本のファッションEC市場において、ZOZOTOWNは圧倒的なシェアを誇る。この規模の経済により、仕入れや広告宣伝において有利な条件を引き出しやすい。しかし、市場全体の成長に伴い、競合も拡大している。
競合との比較優位
強気シナリオ
プライベートブランド(PB)事業の拡大による収益性向上
海外市場への展開成功による新たな成長ドライバーの獲得
データ活用によるパーソナライズ強化と顧客エンゲージメント向上
弱気シナリオ(モート侵食)
大手アパレルブランドの自社EC強化によるZOZO離れ
新規参入者や既存競合による価格競争の激化
消費者の嗜好の変化や景気後退によるファッション消費の低迷
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ZOZOの投資が失敗するには、まず「ZOZOTOWN」というブランドが陳腐化し、消費者のファッションECプラットフォームとしての第一想起から外れる必要がある。次に、顧客が蓄積してきた購買履歴やポイント、クーポンといった利便性を容易に捨ててでも乗り換えたくなるような、圧倒的な魅力を持つ競合が出現し、かつその競合がブランド力、ネットワーク効果、コスト優位性、規模の経済のいずれか、あるいは複数においてZOZOを凌駕しなければならない。さらに、ZOZOが展開するPB事業や海外展開が期待外れに終わり、収益性が悪化するシナリオも同時に進行する必要がある。つまり、ブランド力の低下、スイッチングコストの低下、そして競合の台頭という三重苦が同時に発生することが、この投資の失敗を招く。
5年後のモート予測
PB事業の成長と海外展開の成功により、売上高・利益ともに着実な成長を続ける。顧客基盤の維持・拡大とデータ活用により、プラットフォームとしての競争優位性をさらに強化する。
国内市場での緩やかな成長を維持しつつ、新規事業や海外展開で一定の成果を上げる。競合との競争は続くが、ブランド力とスイッチングコストで優位性を保つ。
国内アパレル市場の停滞や競合激化により、成長が鈍化。海外展開も苦戦し、収益性が悪化する。ブランドイメージの低下も懸念される。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 9,247億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 53.9% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 9年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -25.7% | |
| 6. 適度なPER | PER 19.3倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 8.65倍 |
合格数:3/7 部分的合格