キユーピー(2809)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 5,523 | 298 | 171 | 132 | 7.0 | 113.5 | 34.5 | 55.1 |
| FY2017 | 5,617 | 313 | 181 | -42 | 6.9 | 121.1 | 36.5 | 54.0 |
| FY2018 | 5,735 | 331 | 183 | 216 | 6.9 | 124.9 | 38.0 | 53.7 |
| FY2019 | 5,457 | 320 | 187 | 142 | 6.8 | 130.7 | 45.0 | 53.0 |
| FY2020 | 5,311 | 283 | 114 | 89 | 4.0 | 79.6 | 40.0 | 53.0 |
| FY2021 | 4,070 | 280 | 180 | 183 | 6.7 | 128.2 | 47.0 | 64.5 |
| FY2022 | 4,303 | 254 | 160 | 113 | 5.4 | 115.3 | 47.0 | 66.4 |
| FY2023 | 4,551 | 197 | 132 | 60 | 4.2 | 94.8 | 50.0 | 66.2 |
| FY2024 | 4,840 | 343 | 214 | 392 | 6.5 | 154.1 | 54.0 | 65.4 |
| FY2025 | 5,134 | 346 | 305 | 149 | 8.8 | 220.6 | 64.0 | 67.4 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
キユーピーは、長年にわたり培ってきた「キユーピーマヨネーズ」をはじめとする強力なブランド力を持つ。特にマヨネーズ市場においては、認知度、信頼性、品質イメージで圧倒的な地位を確立しており、これが無形資産として機能している。また、長年の研究開発による独自の卵加工技術や、サラダ、ドレッシングなどの多様な商品群もブランド価値を支えている。
家庭用マヨネーズやドレッシングにおいては、ブランドロイヤルティは存在するものの、価格や他の選択肢への乗り換え可能性もゼロではない。業務用においては、特定のメニューや顧客ニーズに合わせた商品供給による関係性は存在するが、絶対的なスイッチングコストとは言えない。
キユーピーの事業モデルには、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接高めるようなネットワーク効果は存在しない。
卵や野菜などの原材料調達において、一定の規模による交渉力や、長年のサプライヤーとの関係性による安定調達はあると考えられるが、構造的なコスト優位性は限定的である。他社も同様の調達網を持つ可能性があり、決定的な優位性とは言えない。
キユーピーは、マヨネーズ、ドレッシング、卵加工品などの分野で、国内トップクラスのシェアを誇る。この規模により、生産効率、物流効率、販売網において一定の優位性を確保している。特にマヨネーズ市場においては、寡占的な地位を築いていると言える。
競合との比較優位
強気シナリオ
「キユーピーマヨネーズ」ブランドの不動の地位と、健康志向や簡便性ニーズに対応した新商品開発による売上拡大。
卵加工技術やサラダ事業の成長、海外市場でのブランド浸透による収益源の多様化。
持続可能な調達や環境配慮への取り組みが、企業イメージ向上と顧客ロイヤルティ強化に寄与。
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による低価格攻勢や、PB商品の台頭によるシェア低下。
原材料価格の高騰が、価格転嫁の難しさから収益性を圧迫。
消費者の食の嗜好の変化への対応遅れや、健康リスクに関するネガティブなニュースの発生。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
キユーピーへの投資が失敗するには、まず「キユーピーマヨネーズ」という圧倒的なブランド力が、消費者の嗜好の変化や競合の革新的な商品開発によって陳腐化し、その地位を失う必要がある。具体的には、健康志向の高まりがマヨネーズ自体の需要を減少させるか、あるいは代替となるヘルシーな調味料が市場を席巻し、キユーピーがその変化に対応できずに取り残されるシナリオだ。また、長年培ってきた卵加工技術やサプライチェーンの優位性が、技術革新や新たな調達網の出現によって相対的に価値を失い、コスト競争力や商品開発力で後れを取ることも考えられる。さらに、海外市場での成長戦略が、現地の食文化や競合環境とのミスマッチにより期待通りに進まず、グローバルな競争力を失う可能性も否定できない。これらの要因が複合的に作用し、同社の持続的な競争優位性が崩壊することが、投資の失敗につながるだろう。
5年後のモート予測
ブランド力と商品開発力を活かし、国内市場での安定した収益基盤を維持しつつ、海外事業の拡大や健康・簡便ニーズ対応商品で緩やかな成長を続ける。
国内市場は成熟しているものの、マヨネーズ・ドレッシング・卵加工品を中心に安定した需要を維持。原材料価格の変動や競争環境の変化に対応しながら、堅実な収益を確保する。
原材料価格の高騰、競合激化、消費者の嗜好変化への対応遅れにより、国内市場でのシェア低下と収益性の悪化が進む。海外事業も期待したほどの成長が見込めない。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 5,619億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 67.4% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 11年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 24.1% | |
| 6. 適度なPER | PER 18.4倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.75倍 |
合格数:4/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-07-29 臨時報告書
- 2026-07-13 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-06-09 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-05-14 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)