暁飯島工業(1997)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 78 | 7 | 5 | 11 | 14.3 | 231.3 | 70.0 | 44.1 |
| FY2017 | 81 | 9 | 6 | 12 | 16.8 | 323.8 | 45.0 | 46.4 |
| FY2018 | 70 | 6 | 4 | 6 | 9.4 | 193.9 | 30.0 | 45.6 |
| FY2019 | 76 | 7 | 5 | 3 | 10.8 | 245.4 | 45.0 | 51.8 |
| FY2020 | 84 | 10 | 7 | 8 | 12.8 | 327.1 | 55.0 | 58.2 |
| FY2021 | 74 | 10 | 7 | -0 | 11.8 | 336.9 | 65.0 | 64.9 |
| FY2022 | 73 | 7 | 5 | 7 | 8.2 | 247.4 | 55.0 | 63.5 |
| FY2023 | 66 | 4 | 3 | -4 | 4.9 | 155.8 | 55.0 | 66.4 |
| FY2024 | 88 | 8 | 6 | 13 | 8.2 | 275.7 | 75.0 | 66.1 |
| FY2025 | 91 | 11 | 8 | 8 | 10.5 | 393.9 | 110.0 | 68.9 |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
暁飯島工業は特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという公開情報は見当たらない。建設業という性質上、技術やノウハウは存在するものの、それが明確な無形資産として競争優位に直結しているとは評価しにくい。
建設プロジェクトにおいては、一度契約したゼネコンを変更することは、契約解除に伴う違約金、スケジュールの遅延、追加コスト発生などのリスクが大きく、顧客(発注者)にとってスイッチング・コストは一定程度存在する。しかし、これは業界共通の構造であり、同社特有の強いスイッチング・コストとは言えない。
建設業において、顧客やサプライヤーとのネットワークは重要だが、暁飯島工業が明確なネットワーク効果(ユーザー増がサービス価値を指数関数的に高める構造)を生み出しているという証拠はない。プラットフォーム型ビジネスとは異なり、直接的なネットワーク効果は期待しにくい。
建設業は一般的に労働集約的であり、規模の経済や技術革新による大幅なコスト削減は難しい。同社が他社と比較して構造的に著しく低いコストで生産・提供できるという優位性を示す具体的な情報は現時点では確認できない。効率化努力は存在すると思われるが、それが持続的な競争優位となるかは不明。
同社は首都圏を中心に事業を展開する中堅ゼネコンであり、一定の事業規模を有している。特に、首都圏におけるインフラ整備や都市開発プロジェクトにおいては、地域に根差した事業基盤と一定の施工能力が求められるため、その規模が一定の競争優位性(効率規模)をもたらしている可能性がある。しかし、業界全体で見ると大手ゼネコンとの差は大きい。
競合との比較優位
強気シナリオ
首都圏におけるインフラ投資や再開発プロジェクトの継続的な受注
中堅ゼネコンとしての機動性を活かしたニッチ市場での強固な地位確立
M&Aや事業提携による事業規模の拡大と収益基盤の強化
弱気シナリオ(モート侵食)
建設資材価格の高騰や人件費の上昇による収益性の悪化
大手ゼネコンとの競争激化による受注機会の減少
景気後退による建設需要全体の低迷
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
暁飯島工業の投資が失敗するには、まず同社が首都圏における中堅ゼネコンとしての地位を維持できないほど、建設需要が構造的に縮小するか、あるいは同社が競合他社に対して価格競争力や技術力で劣後し、受注を確保できなくなるシナリオが考えられる。具体的には、建設資材や労務費の高騰が継続し、それを価格転嫁できないまま収益性が悪化し、財務基盤が弱体化する。さらに、大手ゼネコンがより大規模なプロジェクトで優位性を発揮し、中堅ゼネコンの活躍できるフィールドが狭まる。また、同社が持つ地域的なネットワークや施工ノウハウが陳腐化し、新たな技術や工法への適応に失敗することも、競争優位性を失わせる要因となるだろう。最終的には、事業継続が困難になるほどの経営危機に陥る可能性である。
5年後のモート予測
首都圏の旺盛な建設需要を背景に、中堅ゼネコンとしての強みを発揮し、堅調な受注と収益を維持。M&A等で事業規模を拡大し、さらなる成長を目指す。
建設需要は安定的に推移するものの、資材価格高騰や人件費上昇の影響を受け、収益性は横ばい。大手との競争の中で、堅実な経営を続ける。
資材高騰や人件費上昇が収益を圧迫し、受注も伸び悩む。競争激化により、厳しい経営環境に直面する可能性。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 74億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 68.9% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 11年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 16.8% | |
| 6. 適度なPER | PER 9.3倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.99倍 |
合格数:6/7 防衛的投資家候補水準