日揮ホールディングス(1963)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 8,800 | 497 | 428 | -411 | 10.2 | 169.6 | — | 60.7 |
| FY2016 | 6,932 | -215 | -221 | -419 | -5.8 | -87.4 | — | 59.1 |
| FY2017 | 7,230 | 215 | 166 | 173 | 4.2 | 65.8 | 30.0 | 57.6 |
| FY2018 | 6,192 | 232 | 240 | -599 | 5.9 | 95.1 | 25.0 | 57.7 |
| FY2019 | 4,808 | 202 | 41 | 1,118 | 1.1 | 16.3 | 28.5 | 58.2 |
| FY2020 | 4,340 | 229 | 51 | -11 | 1.2 | 20.4 | 12.0 | 59.4 |
| FY2021 | 4,284 | 207 | -356 | 116 | -9.2 | -140.8 | 12.0 | 55.8 |
| FY2022 | 6,069 | 367 | 307 | 993 | 7.7 | 122.3 | 15.0 | 55.7 |
| FY2023 | 8,326 | -190 | -78 | -91 | -2.0 | -32.5 | 38.0 | 48.7 |
| FY2024 | 8,581 | -115 | -4 | 256 | -0.1 | -1.7 | 40.0 | 49.8 |
バフェット流モート診断
総合スコア:7/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
日揮ホールディングスは、プラントエンジニアリングにおける長年の実績と技術力を持つが、明確なブランド力や特許による独占的な優位性は限定的。特定の技術やノウハウは存在するものの、模倣や代替が比較的容易な側面もある。
プラント建設においては、顧客(エネルギー企業など)が建設会社を変更する際の切り替えコストは高い。設計、調達、建設(EPC)のプロセス全体にわたる関係構築や、既存インフラとの互換性などが要因となる。
プラントエンジニアリング事業は、直接的なネットワーク効果を生み出すビジネスモデルではない。顧客との関係は重要だが、プラットフォーム型のようなネットワーク効果は期待できない。
大規模プロジェクトの遂行には、サプライヤーとの交渉力や調達網の効率化が重要となるが、競合他社も同様の努力をしており、圧倒的なコスト優位性を確立しているとは言えない。
日揮グループは、世界各地で大規模なプラント建設・エンジニアリングを手掛けており、その規模と実績は強みとなる。グローバルな事業展開、多数のプロジェクトを同時に遂行する能力は、他社に対する優位性となり得る。
競合との比較優位
日揮と同様にプラントエンジニアリング大手であり、LNGプラントなどで強みを持つ。規模や技術力で類似するが、近年は財務状況の改善が課題。日揮はより広範な事業領域と安定した財務基盤を持つ傾向がある。
石油化学プラントやインフラ分野に強みを持つ。日揮と比較して、特定の分野での専門性が高い場合がある。近年はDX推進やM&Aによる事業拡大を図っており、日揮とは異なる成長戦略をとる可能性がある。
強気シナリオ
世界的なエネルギー転換(LNG、再生可能エネルギー、水素など)に伴うプラント建設需要の増加を取り込む。
大規模プロジェクトの遂行能力とグローバルネットワークを活かし、高収益案件の受注を拡大する。
M&Aや技術提携を通じて、新たな成長分野での競争力を強化する。
弱気シナリオ(モート侵食)
原油価格の低迷や地政学リスクにより、新規プラント投資が抑制される。
競合他社との価格競争が激化し、収益性が悪化する。
為替変動や資源価格の高騰が、プロジェクト採算を悪化させる。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
プラント建設・エンジニアリング業界は、景気変動や資源価格、地政学リスクの影響を受けやすい。特に、大規模プロジェクトは長期化し、予期せぬコスト増リスクを抱える。競合他社との激しい価格競争や、技術革新への対応遅れが収益性を圧迫し、持続的な成長が困難になるシナリオ。
5年後のモート予測
エネルギー転換需要の取り込み、高付加価値プロジェクトの受注拡大、M&Aによる成長加速により、売上・利益ともに年率10%以上の成長を目指す。ROEも10%超を維持。
既存事業の安定的な受注と、一部新規分野での成長により、売上は年率5%程度、営業利益は同3-5%程度の緩やかな成長を見込む。ROEは5-8%程度で推移。
世界経済の減速や資源価格の低迷により、新規投資が抑制され、受注が減少。プロジェクト採算も悪化し、売上・利益ともに横ばいか微減。ROEは低迷し、5%を下回る可能性。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 6,797億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 55.7% | |
| 3. 利益の安定性 | 6年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 —% | |
| 6. 適度なPER | PER 22.2倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.64倍 |
合格数:2/7 部分的合格