大和ハウス工業(1925)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 31,929 | 2,431 | 1,036 | 760 | 8.8 | 156.4 | — | 35.9 |
| FY2016 | 35,129 | 3,101 | 2,017 | -560 | 15.2 | 304.1 | — | 36.8 |
| FY2017 | 37,960 | 3,471 | 2,364 | 687 | 15.6 | 355.9 | 92.0 | 36.5 |
| FY2018 | 41,435 | 3,722 | 2,374 | 416 | 14.5 | 357.3 | 107.0 | 36.8 |
| FY2019 | 43,802 | 3,811 | 2,336 | -1,676 | 13.2 | 351.8 | 114.0 | 37.3 |
| FY2020 | 41,268 | 3,571 | 1,951 | 403 | 10.3 | 297.2 | 115.0 | 36.3 |
| FY2021 | 44,395 | 3,833 | 2,253 | -1,310 | 10.7 | 343.8 | 116.0 | 36.6 |
| FY2022 | 49,082 | 4,654 | 3,084 | -2,749 | 12.9 | 469.1 | 126.0 | 37.2 |
| FY2023 | 52,029 | 4,402 | 2,988 | -81 | 11.8 | 457.2 | 130.0 | 37.3 |
| FY2024 | 54,348 | 5,463 | 3,251 | -728 | 12.0 | 514.0 | 143.0 | 37.1 |
バフェット流モート診断
総合スコア:12/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
大和ハウス工業は、長年にわたり築き上げてきたブランド力と、住宅・建築業界における信頼性が強み。特に「xevo」シリーズなどの独自技術やデザインは、一定の差別化要因となっている。しかし、他社も同様の技術開発を進めており、模倣されやすい側面もある。
住宅購入者は、一度契約すると他のハウスメーカーへの乗り換えは、契約金や設計変更の手間から非常に困難。リフォームやメンテナンスにおいても、長年の実績と信頼から継続利用につながりやすい。ただし、初期のハウスメーカー選定における比較検討は活発に行われる。
住宅販売においては、紹介や口コミが一定の影響を持つが、直接的なネットワーク効果は限定的。リフォームや賃貸事業などでは、顧客基盤の拡大が収益に寄与する可能性はあるが、強力なネットワークモートとは言えない。
スケールメリットによる仕入れコスト削減や、標準化された工法による効率化は進んでいる。しかし、建設業全体として資材価格の変動リスクは大きく、コスト優位性を永続的に維持することは難しい。独自の生産技術による大幅なコスト削減は限定的。
日本国内における住宅・建築業界でトップクラスの売上規模を誇る。これにより、土地の仕入れ、資材調達、広告宣伝において有利な条件を引き出しやすい。全国的な販売網と施工体制は、他社が容易に模倣できない強みとなっている。
競合との比較優位
積水ハウスは、高付加価値住宅に強みを持ち、ブランドイメージも高い。大和ハウス工業と比較して、よりデザイン性や快適性を重視する顧客層にアピールしている。ただし、価格帯は高めになる傾向がある。
旭化成ホームズは、ヘーベルハウスブランドで知られ、耐久性や耐火性に優れた住宅を提供。大和ハウス工業と比較して、独自の構造技術や素材に強みを持つ。デザインの自由度はやや限定される場合がある。
強気シナリオ
堅調な住宅需要と、分譲住宅・賃貸住宅事業の拡大による安定的な収益成長。
大規模都市開発プロジェクトの成功による、新たな収益源の確立。
海外事業の拡大と、M&Aによる成長機会の獲得。
弱気シナリオ(モート侵食)
国内人口減少や低金利環境の終了による住宅需要の鈍化。
資材価格の高騰や人件費の上昇による、収益性の悪化。
競合他社との激しい価格競争や、新たな技術革新への対応遅れ。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
国内の住宅市場が飽和し、人口減少が加速する中で、成長ドライバーを海外や非住宅分野にシフトできない場合。また、資材価格の高騰や労務費の上昇が継続し、収益性を維持できず、株主還元を縮小せざるを得なくなる状況。
5年後のモート予測
堅調な住宅需要と、賃貸・リフォーム事業の拡大、海外展開の成功により、売上・利益ともに年率5%以上の成長を維持。ROEも12%以上を確保し、株主還元も増加。
国内市場は緩やかな成長に留まるが、賃貸・リフォーム事業の安定成長と、一部の海外事業の拡大により、売上は年率2-3%程度、利益は横ばいから微増で推移。ROEは10-12%程度を維持。
国内住宅市場の低迷、資材価格高騰、競争激化により、売上・利益ともに伸び悩み、場合によっては減収減益。ROEは10%を下回り、株主還元も抑制される可能性。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 28,699億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 37.1% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 14.3% | |
| 6. 適度なPER | PER 8.8倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.07倍 |
合格数:6/7 防衛的投資家候補水準