鹿島建設(1812)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 17,427 | 1,111 | 723 | 86 | 15.3 | 69.7 | — | 25.0 |
| FY2016 | 18,218 | 1,554 | 1,049 | 1,556 | 19.0 | 101.0 | — | 27.5 |
| FY2017 | 18,306 | 1,584 | 1,268 | 731 | 18.9 | 122.1 | 20.0 | 32.1 |
| FY2018 | 19,743 | 1,426 | 1,098 | 50 | 14.5 | 211.7 | 24.0 | 36.0 |
| FY2019 | 20,108 | 1,320 | 1,032 | -488 | 13.0 | 201.0 | — | 36.5 |
| FY2020 | 19,072 | 1,273 | 985 | 877 | 11.1 | 193.1 | 50.0 | 40.4 |
| FY2021 | 20,797 | 1,234 | 1,039 | -210 | 10.9 | 208.0 | 54.0 | 40.5 |
| FY2022 | 23,916 | 1,235 | 1,118 | -1,109 | 10.5 | 228.0 | 58.0 | 38.0 |
| FY2023 | 26,652 | 1,362 | 1,150 | 608 | 9.4 | 238.8 | 70.0 | 38.6 |
| FY2024 | 29,118 | 1,519 | 1,258 | -742 | 9.8 | 266.5 | 90.0 | 36.4 |
バフェット流モート診断
総合スコア:10/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
鹿島建設は、長年の実績とブランド力を持つものの、建設業という性質上、特許や商標権などの強力な無形資産による競争優位性は限定的。技術力やノウハウは存在するが、模倣されにくいレベルではない。
建設プロジェクトにおいては、一度契約すると顧客が他の建設会社へ切り替えるには、多大な時間、コスト、リスクが伴う。特に大規模プロジェクトでは、設計変更や進捗遅延のリスクから、切り替えは困難。しかし、新規プロジェクトの入札段階では競合との比較は発生する。
建設業において、強力なネットワーク(例えば、特定のサプライヤーや下請け業者との排他的な関係)は競争優位性につながる可能性がある。鹿島建設は長年の事業活動で築き上げた関係網を持つが、それが他社に真似できないほどの排他的な優位性とは言えない。
大規模な建設プロジェクトでは、規模の経済がコスト削減に寄与する可能性がある。また、長年の経験に基づく効率的な調達や施工ノウハウは、コスト面での優位性につながりうる。しかし、資材価格の変動や人件費の高騰リスクも存在する。
鹿島建設は日本を代表する大手ゼネコンであり、大規模プロジェクトの遂行能力、豊富な設備投資、広範な事業展開において圧倒的な規模を持つ。これにより、他社が参入しにくい案件の受注や、価格交渉力において優位性を発揮する。
競合との比較優位
清水建設も鹿島建設と同様に大手ゼネコンであり、規模の経済や長年の実績によるスイッチングコストは類似している。技術力や海外展開にも注力しており、直接的な競合となる。鹿島建設と比較して、特定の分野(例:免震構造)での強みを持つ場合がある。
大林組も大手ゼネコンとして、規模の経済とスイッチングコストを競争優位性の源泉としている。近年は環境・エネルギー分野や都市開発に強みを見せている。鹿島建設とは、大型インフラプロジェクトや商業施設建設などで激しく競合する。
強気シナリオ
インフラ老朽化対策や首都圏再開発、国土強靭化政策による大型案件の継続的な受注増加。
海外事業(特に成長著しいアジア市場)での大型プロジェクト受注による収益拡大。
技術革新(BIM/CIM、DX推進)による生産性向上とコスト競争力の強化。
弱気シナリオ(モート侵食)
国内建設需要の鈍化、特に地方での人口減少による建設投資の低迷。
資材価格や人件費の高騰が収益性を圧迫し、価格転嫁が困難になる。
大規模プロジェクトにおける予期せぬコスト超過や遅延による赤字リスク。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
建設需要の急激な落ち込み、主要資材価格の制御不能な高騰、大規模プロジェクトでの致命的な品質問題や事故発生により、収益性が著しく悪化し、株価が大幅に下落するシナリオ。
5年後のモート予測
インフラ投資の拡大と海外事業の成長が牽引し、売上・利益ともに安定的に成長。ROEも10%超を維持し、株価は堅調に推移する。DX推進による効率化も進む。
国内需要は緩やかながらも安定し、海外事業も堅調に推移。資材価格の変動リスクはあるものの、規模の経済とコスト管理で乗り越える。ROEは9-10%程度で推移し、株価は市場平均並みの成長を見せる。
国内建設需要の停滞と資材高騰の影響が長期化。大型案件の採算悪化リスクも高まり、ROEは低下傾向。株価は低迷し、配当の維持も困難になる可能性。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 27,586億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 36.4% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 9年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 8.6% | |
| 6. 適度なPER | PER 21.9倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 2.19倍 |
合格数:3/7 部分的合格