スズケン(9987)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 21,270 | 187 | 213 | 215 | 5.4 | 216.9 | — | 35.7 |
| FY2017 | 21,240 | 197 | 188 | 990 | 4.6 | 198.2 | 54.0 | 34.5 |
| FY2018 | 21,324 | 272 | 302 | 437 | 7.5 | 322.7 | 64.0 | 33.7 |
| FY2019 | 22,135 | 326 | 282 | -246 | 6.8 | 310.3 | 69.0 | 37.0 |
| FY2020 | 21,282 | 92 | 79 | 10 | 1.9 | 88.5 | 72.0 | 37.4 |
| FY2021 | 22,328 | 138 | 144 | 110 | 3.4 | 163.2 | 72.0 | 36.6 |
| FY2022 | 23,148 | 326 | 203 | -91 | 4.9 | 236.5 | 72.0 | 35.9 |
| FY2023 | 23,865 | 349 | 290 | 976 | 7.0 | 357.9 | 72.0 | 33.9 |
| FY2024 | 24,000 | 371 | 345 | -447 | 8.5 | 454.6 | 80.0 | 36.6 |
| FY2025 | — | — | — | — | — | — | 100.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:10/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
スズケンは医療用医薬品卸売事業を主軸としており、長年の事業運営で培われた製薬会社との信頼関係や、医療機関へのアクセスといった無形資産は存在する。しかし、特許やブランド力といった強力な無形資産は限定的であり、スコアは低い。
医療機関は、医薬品の安定供給、品質、納期、そして担当者との関係性などを重視するため、取引先の変更には一定のスイッチングコストが発生する。特に地域密着型の医療機関では、長年の取引関係が重視される傾向がある。
医薬品卸売業において、ネットワーク効果はほとんど見られない。顧客(医療機関)が増えることで、サービスの価値が直接的に向上する構造ではない。
医薬品卸売業は、規模の経済による効率化や、物流網の最適化によるコスト削減が競争力の源泉となりうる。スズケンは全国的な物流網を有しており、一定の効率性は期待できるが、他社との圧倒的なコスト差を生み出すほどの優位性は現時点では不明瞭。
医薬品卸売業界は、大手数社による寡占が進んでおり、スズケンは業界トップクラスの売上高を誇る。全国的な物流網と、多数の医療機関との取引実績は、規模の経済による効率性と、市場における一定の支配力を示唆する。
競合との比較優位
売上高でスズケンを上回る業界首位。M&A戦略やIT投資に積極的で、物流効率やサービス面での競争が激しい。
スズケンと同等規模の売上高を持つ大手。グループシナジーを活かした事業展開を進めている。
スズケン、アルフレッサHDよりは規模が小さいが、地域密着型の強みを持つ可能性がある。
強気シナリオ
M&Aによる事業規模の拡大と、それに伴う物流効率の更なる向上。
付加価値サービス(情報提供、在庫管理支援など)の拡充による医療機関との関係強化。
ジェネリック医薬品や再生医療分野など、成長分野への注力による収益機会の拡大。
弱気シナリオ(モート侵食)
薬価改定や診療報酬改定によるマージン圧迫。
異業種からの参入や、製薬会社による直販強化による競争激化。
デジタル化の遅れによる、物流・情報提供サービスの陳腐化。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
スズケンの競争優位性が失われるシナリオは、まず医薬品卸売業界における寡占構造が崩壊することである。例えば、大手製薬会社が自社の物流網を強化し、卸売業者を介さずに直接医療機関へ販売する動きが加速した場合、スズケンの規模の経済や既存の取引関係の優位性は大きく損なわれる。また、医療機関側が、複数の卸売業者から価格交渉力を高め、より安価な代替業者への切り替えを容易にするようなプラットフォームや仕組みが普及した場合も、スイッチングコストの低下と相まって、スズケンの地位は揺らぐだろう。さらに、後発医薬品メーカーや、特定の疾患領域に特化したバイオベンチャーなどが、独自の流通網を構築し、大手卸売業者を迂回する動きが活発化することも、スズケンの成長機会を奪う要因となりうる。
5年後のモート予測
M&Aによる規模拡大と物流効率化、付加価値サービスの拡充により、安定的な収益成長を維持。ジェネリック医薬品や新薬分野でのシェア拡大も期待される。
既存事業の安定性を維持しつつ、緩やかな成長を目指す。薬価改定や競争環境の変化に対応しながら、効率的な事業運営を継続する。
薬価引き下げや競争激化により、収益性が悪化。デジタル化の遅れが響き、シェアを徐々に失っていくリスクがある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 4,030億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 36.6% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 40.7% | |
| 6. 適度なPER | PER 11.7倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.94倍 |
合格数:4/7 部分的合格