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いであ(9768)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

サービス業 情報通信・サービスその他

事業の概要

いであは、環境と社会基盤の総合コンサルタント企業です。主な収益源は、環境アセスメントや自然再生、汚染調査・分析などを行う「環境コンサルタント事業」と、河川・道路・橋梁などの計画・設計・維持管理を行う「建設コンサルタント事業」です。その他、AIを活用した防災システム構築などの「情報システム事業」、開発途上国でのインフラ整備や環境保全を行う「海外事業」、オフィスビル賃貸などの「不動産事業」も展開しており、多角的な事業で収益を上げています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

いであの事業セグメントは主に5つです。最も売上と営業利益が大きいのは「環境コンサルタント事業」で、環境アセスメント、自然再生、汚染調査・分析などを手掛けています。次に大きいのが「建設コンサルタント事業」で、河川、道路、橋梁などの社会インフラの計画・設計・維持管理を行います。「情報システム事業」はAIを活用した防災システム構築などが中心です。「海外事業」は開発途上国でのインフラ整備や環境保全コンサルティングを行い、現状は赤字です。「不動産事業」はオフィスビル賃貸などを行っています。収益の大部分は環境と建設コンサルタント事業が占めており、海外事業はまだ収益貢献が小さい段階です。

2025-12 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
EnvironmentalConsultantBusiness 地域 160 19 12.0%
ConstructionConsultantBusiness 地域 73 11 15.2%
InformationSystemBusiness 地域 7 1 9.9%
OverseasBusinessReportableSegment 地域 5 -0 -1.4%
RealEstateBusiness 地域 2 1 70.5%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,882 文字
3 【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(いであ株式会社)、連結子会社6社、非連結子会社1社及び関連会社3社(うち持分法適用関連会社1社)により構成され、環境コンサルタント事業、建設コンサルタント事業、情報システム事業、海外事業、不動産事業を主な業務内容としております。なお、次の5事業は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (環境コンサルタント事業)同事業は、当社並びに連結子会社4社、非連結子会社1社及び関連会社3社が営んでいる事業であり、環境アセスメント及び環境計画部門、環境生物部門、数値解析部門、調査部門、環境化学部門、気象・沿岸部門の6部門より構成されております。同事業においては、港湾・空港・河川・ダム・道路・風力発電等の建設に係る環境アセスメント業務、生物多様性や希少生物の保護・保全を含めた自然再生業務、AUVを用いた海洋環境調査、AUVの研究開発や設計製作・運用支援業務、微量有害化学物質による環境汚染・土壌汚染の調査・分析・解析のほか、化学物質や医薬品の環境リスク評価業務、降雨予測業務、港湾等の津波や高潮高波対策施設の設計・耐震照査業務、農業農村整備事業に係る環境調査計画・設計業務、スマートフォン向けの気象情報配信や健康天気予報(バイオウェザー)等の気象に関連した予報業務を実施いたしました。同事業を主な事業とする連結子会社は、新日本環境調査株式会社、沖縄環境調査株式会社、東和環境科学株式会社及び以天安(北京)科技有限公司の4社であります。前2社は主に環境調査・分析業務を行っており、東和環境科学株式会社は、これに加えて廃棄物・土壌汚染対策業務を行っております。以天安(北京)科技有限公司は、海外事業における中国での窓口業務を行っております。非連結子会社であるイーアイエス・ジャパン株式会社は、環境計測機器の製造・販売及び保守を行っております。関連会社である次世代海洋調査株式会社は、海洋資源調査技術の実用化に関する研究・開発・調査・関連業務を行っており、中持依迪亜(北京)環境検測分析株式有限公司は、中国現地企業との合弁会社として中国での環境の化学分析業務を、UAE-IDEA Advance Analytical Company Limited は、タイ現地企業との合弁会社としてタイでの環境の化学分析業務をそれぞれ行っております。 (建設コンサルタント事業)同事業は、当社及び連結子会社1社が営んでいる事業であり、河川部門、水工部門、道路部門、橋梁部門の4部門より構成されております。同事業においては、河川、砂防、海岸等に係る計画等の業務、堤防や排水機場等の河川構造物や砂防施設に係る設計・維持管理関連等の業務、道路及び橋梁に係る計画・設計・維持管理関連・施工管理等の業務を実施いたしました。連結子会社である株式会社クレアテックは、構造物・地盤解析、土木設計業務を行っております。 (情報システム事業)同事業は、当社が営んでいる事業であります。同事業においては、渇水対策のためのAIによるダム低水管理支援システムの構築業務、カメラ画像解析による高度流量観測システムや土石流検知システム等のクラウドシステムの構築業務を実施いたしました。また、カメラ画像による河川水位・流量計測システム及び土石流検知システムのAI活用による高速化やこれらシステムのクラウドサービスへの展開、さらにデジタルツインやAIを活用した各種防災関連システムの開発に加え、地球観測衛星の運用支援業務、通信会社のスマートフォンサービスの技術検証支援業務を実施いたしました。 (海外事業)同事業は、当社及び連結子会社1社が営んでいる事業であります。同事業においては、開発途上国における海洋ごみ等の廃棄物管理、水銀管理、湖沼の水質保全、海洋・沿岸環境の保全、気候変動対策としての海洋温度差発電・深層水利活用、開発事業に伴う環境社会配慮、水資源管理・洪水対策、港湾関連インフラの整備、防災能力の強化等に関する業務を実施いたしました。連結子会社である株式会社Idesは、開発途上国に対し港湾を中心とした交通インフラ整備及び環境保全の分野における総合コンサルティングサービスを提供しております。 (不動産事業)同事業は、当社が営んでいる事業であります。同事業においては、赤坂のオフィスビル、旧大阪支社跡地等の不動産賃貸を行っております。 事業系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
建設コンサルタント登録や計量証明事業所登録など、事業に必要な許認可が多数存在する。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:官公庁及び公益法人への高い受注依存 / 主要拠点の災害による事業活動への影響 / 成果品に関する瑕疵(契約不適合)
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

いであは、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという公開情報は見当たらない。事業内容は主に不動産賃貸・管理であり、無形資産による競争優位性は限定的と考えられる。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

不動産賃貸・管理事業においては、既存のテナントが他の物件へ移転する際には、移転コストや新規契約の手間が発生する。しかし、物件の特性や立地によっては代替物件も存在するため、スイッチング・コストは限定的である。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

いであの事業モデルは、ユーザー数の増加がサービス価値を向上させるネットワーク効果を生み出す構造ではない。不動産賃貸・管理は、個別の物件とテナントの関係性が中心であり、ネットワーク効果は期待できない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

不動産賃貸・管理事業において、大規模な設備投資や独自の生産プロセスによる顕著なコスト優位性は見られない。物件の立地や管理効率によってコストは変動するが、構造的なコスト優位性は限定的。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

いであは、複数の商業施設やオフィスビルを運営しており、一定の規模を有している。しかし、不動産市場全体で見ると、大手不動産デベロッパーやリートと比較して、その規模は相対的に大きくはない。効率規模の優位性は中程度。

いであの優位性は、環境と建設の両分野における専門性の高い総合コンサルティング能力にあります。長年の実績と多様な専門部門を持つことで、幅広いニーズに対応可能です。特に環境分野では、海洋環境調査や微量有害化学物質の分析、気象予測など多岐にわたる技術を有しています。また、官公庁や公益法人からの受注が8割以上を占めることから、公共事業における信頼と実績が強みです。ISO9001に基づく品質保証体制と、建設コンサルタント損害賠償責任保険への加入により、成果品の品質と信頼性を確保しています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

事業リスク

いであの事業は、官公庁及び公益法人への高い受注依存度(8割以上)が最大のリスクです。公共事業費の増減や予算執行の制約が、受注額や売上高に直接影響を及ぼす可能性があります。また、主要拠点が大規模地震の危険性が指摘される地域に点在しており、自然災害による設備やデータの損傷が経営成績に影響を与えるリスクがあります。成果品に瑕疵が発生した場合、多額の賠償請求や指名停止により経営成績が悪化する可能性も存在します。さらに、独占禁止法や個人情報保護法などの法的規制遵守の不徹底や、専門性の高い人材の確保・流出も事業活動に影響を及ぼすリスクとして挙げられます。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,429 文字
3 【事業等のリスク】当社グループの事業の状況、経理状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主なリスクには、以下のようなものがあります。あわせて、必ずしもそのようなリスクと考えていない事項につきましても、投資家の判断にとって重要であると当社が考える事項につきましては、積極的な情報開示の観点から記載しております。当社グループはこれらリスクの発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容もあわせて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。また、以下の記載は当社株式への投資に関する全てのリスクを網羅するものではないことにご留意ください。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 官公庁及び公益法人への高い受注依存当社グループは主として社会基盤の形成と環境保全の総合コンサルタントとして、環境コンサルタント事業、建設コンサルタント事業、情報システム事業、海外事業、不動産事業を営んでおります。売上高を顧客で分類した場合、官公庁及び公益法人からの受注によるものが8割以上を占めることから、公共事業関係費全体や当社グループ関連技術分野に係る予算の増減もしくは予算執行の制約により、受注額、ひいては売上額が増減し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 主要拠点の災害による事業活動への影響当社グループの主要拠点(札幌、仙台、福島、高崎、東京、横浜、新潟、静岡、名古屋、大阪、広島、高知、福岡、那覇)の中には、大規模地震到来の危険性が指摘されている地域が含まれております。当社グループはこのような自然災害に備えて防災管理体制を強化しておりますが、災害の規模によっては、主要設備、試料、データの損傷等により、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 成果品に関する瑕疵(契約不適合)当社グループでは、品質保証システムISO9001を導入するとともに定期的かつ厳格な照査等を実施することにより、常に品質の確保と向上に努めております。また、万が一瑕疵(契約不適合)が発生した場合に備えて、建設コンサルタント損害賠償責任保険に加入しております。しかしながら、当社グループの成果品に瑕疵(契約不適合)が発生し、多額の賠償請求を受けた場合や指名停止等となった場合には、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 法的規制当社グループは事業活動を行う上で、独占禁止法、中小受託取引適正化法、個人情報保護法等の様々な法規制の適用を受けております。これらの法規制の遵守を徹底するため、すべての役員及び従業員が、企業行動規範の基本原則である「法令の遵守」の精神を理解し、公正で透明な企業風土の構築に努めております。また、取締役を委員長とするコンプライアンス委員会を常設して、社内規程・マニュアルや運用体制を整備し、当社グループ全体での厳格な運用に努めております。しかしながら、万が一これらの法規制を遵守できなかった場合には、社会的な信用や評価等が低下することにより、経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、主務官庁から建設コンサルタント登録や計量証明事業所登録をはじめとして、様々な許認可を受けて事業を行っていることから、許認可の根拠となる各法令等を遵守し、許認可等の更新に支障が出ないよう、役職員の教育等に努めております。しかしながら、役員が罰金以上の刑に処されることその他何らかの理由により許認可が取消されるもしくは更新ができない状態が発生した場合または関連法規が改廃されるもしくは新たな法的規制が設けられる場合には、当社グループの事業展開に制約が生じ、経営成績等に重大な影響を及ぼす可能性があります。なお、現時点において、当社グループは以下の登録取消事由に抵触しておりません。登録の種類有効期限取消事由建設コンサルタント登録2029年9月30日建設コンサルタント登録規程第13条計量証明事業所登録―計量法第113条 ⑤ 情報セキュリティ当社グループは公共性の高い事業活動を行っているため、個人情報等様々な機密情報を取り扱っております。当社グループでは「情報管理規程」を制定するとともに「情報管理委員会」を設置し、全社的な情報管理体制を構築しておりますが、情報漏洩等の事故が生じた場合には、当社グループの社会的な信用や評価等が低下することにより、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 専門性の高い人材の確保当社グループは技術部門において専門性の高い優秀な人材を採用し、養成することにより、競争優位性を確保することができると考えております。しかしながら、専門性の高い優秀な人材は限られていることから、人材の採用及び確保の競争は激化しております。当社グループの技術力や生産性の維持・向上には、このような人材の採用・養成・維持が不可欠であり、この状況によっては、技術力や生産性の低下により、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループから、専門性の高い優秀な人材が競合他社に移籍した場合には、加えてその者が有する当社グループの知識やノウハウの流出により、競争力が相対的に低くなるおそれがあり、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 感染症等のパンデミックによる事業活動への影響感染症等のパンデミックが想定を超える規模で発生し、国や地方公共団体の予算編成・執行において公共事業費の配分変更または規模縮小がなされる場合や、感染症拡大により行政機関から事業活動の一時停止等の要請がなされる場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

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