NTTデータグループ(9613)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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9年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 17,325 | 1,171 | 657 | -1,898 | 7.9 | 234.2 | 75.0 | 35.7 |
| FY2018 | 21,172 | 1,235 | 582 | 243 | 6.7 | 41.5 | 15.0 | 37.3 |
| FY2019 | 21,636 | 1,477 | 936 | 551 | 9.7 | 66.8 | 17.0 | 37.4 |
| FY2020 | 22,668 | 1,309 | 751 | 228 | 7.6 | 53.6 | 18.0 | 35.0 |
| FY2021 | 23,187 | 1,392 | 768 | 1,786 | 6.8 | 54.8 | 18.0 | 37.0 |
| FY2022 | 25,519 | 2,126 | 1,430 | 1,139 | 10.8 | 102.0 | 21.0 | 41.2 |
| FY2023 | 34,902 | 2,591 | 1,500 | 283 | 6.3 | 107.0 | 22.0 | 23.6 |
| FY2024 | 43,674 | 3,096 | 1,339 | -1,257 | 4.8 | 95.5 | 23.0 | 23.8 |
| FY2025 | 46,387 | 3,239 | 1,425 | -2,726 | 5.0 | 101.6 | 25.0 | 23.5 |
バフェット流モート診断
総合スコア:14/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
NTTデータグループは、長年にわたり培ってきた信頼と実績、そして政府機関や大手企業との強固なリレーションシップを基盤としたシステムインテグレーション(SI)事業におけるブランド力を持つ。特に、基幹システムや社会インフラ関連のSIにおいては、参入障壁が高い。
顧客である政府機関や大手企業は、基幹システムをNTTデータグループに委託しており、そのシステムは業務プロセスと深く統合されている。システムの更改や他社への切り替えには、莫大なコストと時間を要し、業務停止リスクも伴うため、スイッチング・コストは非常に高い。
特定のプラットフォームやサービスにおけるネットワーク効果は限定的。主にBtoBのSI事業が中心であり、ユーザー数が増えることでサービス価値が指数関数的に向上するような構造は薄い。
大規模なプロジェクトを遂行するための人的リソースやノウハウは強みだが、競合他社も同様の能力を持つ場合があり、構造的なコスト優位性は限定的。人件費の変動やプロジェクト管理の効率性がコストに影響する。
国内のSI市場において、NTTデータグループはトップクラスのシェアを誇り、大規模かつ複雑なプロジェクトを遂行できる能力とリソースを持つ。この規模は、競合他社が容易に追随できない優位性となっている。
競合との比較優位
強気シナリオ
DX需要の高まりによるSI事業の拡大
グローバル事業の成長加速
データ活用・AI関連サービスでの優位性確立
弱気シナリオ(モート侵食)
国内SI市場の成熟化と競争激化
グローバル市場での競争力低下
サイバーセキュリティリスクの増大
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
NTTデータグループの投資が失敗するには、まず国内の基幹システムSI市場におけるスイッチング・コストの優位性が崩壊する必要がある。これは、顧客企業がより柔軟かつ低コストでシステムベンダーを変更できるような技術革新(例:クラウドネイティブなモジュール化されたシステム、オープンソースの普及によるベンダーロックインの低下)が急速に進むか、あるいは政府による規制緩和や市場開放が進み、新規参入企業が容易に既存顧客の基幹システムに食い込めるようになる場合に起こりうる。また、グローバル市場での競争において、主要な競合企業(例:アクセンチュア、IBMなど)が、NTTデータグループよりも圧倒的に優れた技術力、価格競争力、あるいは地域密着型のサービスを提供できるようになり、NTTデータグループのグローバル展開が停滞または後退する場合も、投資の失敗につながるだろう。さらに、同社が強みとする大規模プロジェクト遂行能力が、AIや自動化技術の進展により陳腐化し、プロジェクトの複雑性が低下することで、参入障壁が低下するシナリオも考えられる。
5年後のモート予測
DX需要とグローバル展開の加速により、売上・利益ともに堅調な成長を続ける。特にデータ活用やAI関連サービスで新たな収益源を確立し、市場シェアを拡大する。
国内SI市場は成熟しつつも、DX需要に支えられ安定的な成長を維持。グローバル事業も堅調に推移するが、競争激化により成長率はやや鈍化する。
国内市場の競争激化とグローバル事業の伸び悩みにより、成長が停滞。サイバーセキュリティインシデントや大規模プロジェクトの遅延などが業績を圧迫する。