スルガ銀行(8358)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 1,394 | — | 367 | 1,212 | 12.2 | 156.2 | — | 6.8 |
| FY2016 | 1,458 | — | 426 | 349 | 12.5 | 184.1 | — | 7.5 |
| FY2017 | 1,563 | — | 70 | 497 | 2.0 | 30.2 | 22.0 | 7.6 |
| FY2018 | 1,396 | — | -971 | -5,486 | -40.1 | -419.4 | 21.0 | 7.0 |
| FY2019 | 1,180 | — | 253 | 4,529 | 9.9 | 109.3 | 0.0 | 7.3 |
| FY2020 | 998 | — | 214 | 744 | 7.5 | 92.5 | 5.0 | 8.0 |
| FY2021 | 921 | — | 80 | -686 | 3.0 | 34.7 | 5.0 | 7.3 |
| FY2022 | 924 | — | 106 | 1,668 | 3.9 | 56.2 | 6.0 | 7.4 |
| FY2023 | 914 | — | 154 | -479 | 5.2 | 75.4 | 9.0 | 8.2 |
| FY2024 | 911 | — | 202 | -2,649 | 6.8 | 106.8 | 21.0 | 8.5 |
バフェット流モート診断
総合スコア:5/25 主要モート:none 持続性:判定中
スルガ銀行は、過去の不正融資問題により、ブランドイメージと信頼性が大きく毀損された。現在は再建途上にあり、新たなブランド価値の構築や特許・IPによる競争優位性は見られない。一部の地域での根強い顧客基盤は存在するものの、それを無形資産として評価するには弱い。
地方銀行として、特定の地域においては長年の顧客との関係性から一定のスイッチング・コストが存在する可能性がある。しかし、インターネットバンキングの普及や他行との金利競争激化により、顧客がより有利な条件を求めて乗り換えるリスクは高まっている。特に、過去の不祥事による信頼低下は、スイッチング・コストを低下させる要因となりうる。
スルガ銀行のビジネスモデルは、特定のプラットフォーム上でユーザーが増えることで価値が増大するネットワーク効果を期待できるものではない。預金・貸付という伝統的な金融サービスが中心であり、顧客数が増加してもサービス自体の価値が飛躍的に向上する構造ではない。
地方銀行として、規模の経済性や独自のテクノロジーによる圧倒的なコスト優位性は見られない。むしろ、過去の不正融資問題への対応やコンプライアンス強化のためのコスト増加が予想される。効率的なオペレーションによるコスト削減努力は続けられているが、競合他社と比較して構造的なコスト優位を確立しているとは言えない。
スルガ銀行は地方銀行であり、国内の金融市場全体で見るとその規模は限定的である。業界全体が寡占化しているわけではなく、多数の金融機関が存在する中で、規模の経済性を活かした圧倒的な市場シェアや効率性を享受できる状況にはない。再建に向けた事業規模の縮小も視野に入れている可能性がある。
競合との比較優位
強気シナリオ
抜本的な経営改革とコンプライアンス体制の強化により、失われた信頼を徐々に回復できる。
地域経済の活性化と共に、地元の顧客基盤を維持・強化し、安定的な収益を確保できる。
新たなビジネスモデルやデジタル化への投資が成功し、収益性の改善に繋がる。
弱気シナリオ(モート侵食)
過去の不正融資問題の再燃や、新たな不祥事が発生し、経営再建が頓挫する。
低金利環境の長期化や、地方経済の低迷により、収益環境がさらに悪化する。
競合他社との競争激化や、デジタル金融サービスへの対応遅れにより、顧客基盤がさらに縮小する。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
スルガ銀行への投資が失敗するシナリオは、まず、過去の不正融資問題の再発、あるいは新たな不祥事の発覚により、経営陣の信頼性が完全に失墜し、監督官庁からの厳しい指導や罰則が科されることである。これにより、事業継続そのものが危ぶまれる状況に陥る。次に、地域経済の構造的な衰退が予想以上に深刻化し、融資先の信用リスクが増大、不良債権の増加が止まらず、自己資本を大きく毀損することである。さらに、デジタル化の波に乗り遅れ、利便性の高いサービスを提供する競合他社に顧客を奪われ続け、収益基盤が維持できなくなることも考えられる。これらの要因が複合的に作用し、再建計画が破綻、あるいは株主価値が大きく毀損されることが、この投資の失敗を意味するだろう。
5年後のモート予測
経営改革が奏功し、信頼回復が進む。地域経済の回復と連動し、安定的な預貸金業務を基盤に、徐々に収益性を改善。デジタル化も一定程度進み、新たな収益源を確保する。
経営改革は道半ばで、信頼回復には時間を要する。低金利環境と地域経済の停滞が続き、収益は横ばいか微減。デジタル化への対応も限定的で、現状維持が精一杯となる。
経営改革は失敗し、不祥事が再発。信頼失墜と不良債権の増加により、経営は一層悪化。顧客離れが加速し、事業継続が困難になるリスクが高まる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 4,412億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 8.5% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 45.5% | |
| 6. 適度なPER | PER 21.9倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.45倍 |
合格数:2/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-07-13 臨時報告書
- 2026-07-08 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-06-29 臨時報告書
- 2026-06-08 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-05-11 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)