丸紅(8002)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 111,342 | 916 | 1,554 | 3,708 | 8.9 | 88.1 | — | 24.4 |
| FY2017 | 75,403 | 1,181 | 2,113 | 2,037 | 11.5 | 119.4 | 23.0 | 25.8 |
| FY2018 | 74,013 | 1,730 | 2,309 | 3,074 | 11.1 | 130.7 | 31.0 | 29.0 |
| FY2019 | 68,276 | 1,339 | -1,975 | 1,172 | -12.3 | -116.0 | 34.0 | 24.0 |
| FY2020 | 63,324 | 1,416 | 2,253 | 2,808 | 11.8 | 127.5 | 35.0 | 26.2 |
| FY2021 | 85,086 | 2,845 | 4,243 | 2,323 | 18.2 | 242.9 | 33.0 | 27.2 |
| FY2022 | 91,905 | 3,408 | 5,430 | 7,631 | 18.2 | 316.1 | 62.0 | 36.2 |
| FY2023 | 72,505 | 2,763 | 4,714 | 1,080 | 13.2 | 279.6 | 78.0 | 38.8 |
| FY2024 | 77,902 | 2,723 | 5,030 | 2,026 | 13.4 | 302.8 | 85.0 | 39.4 |
| FY2025 | 82,658 | 2,567 | 5,439 | 4,174 | 12.1 | 330.4 | 95.0 | 41.4 |
バフェット流モート診断
総合スコア:15/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
丸紅は長年にわたり築き上げたグローバルなネットワークと、多様な事業ポートフォリオにおける長年の経験からくるノウハウが強み。特に、資源開発やインフラ事業におけるプロジェクト遂行能力や、食料・アグリビジネスにおけるサプライチェーン構築力は、模倣困難な無形資産と言える。ただし、特定のブランド力や特許による独占性は限定的。
丸紅の顧客は、特定のサプライヤーに依存する度合いは事業分野によって異なる。例えば、資源やインフラ分野では、長期契約やプロジェクト単位での取引が多く、スイッチング・コストは比較的高くなる傾向がある。しかし、一般的な商品取引においては、価格や供給安定性で競合他社に乗り換える余地も存在する。
丸紅の強みは、世界中に張り巡らされた情報網とビジネスパートナーとの強固なネットワーク。このネットワークを通じて、新たなビジネス機会の発見、リスク分散、そして効率的なサプライチェーンの構築が可能となる。特に、新興国市場における現地企業との関係性は、新規参入企業にとって大きな障壁となる。
総合商社として、多岐にわたる事業を展開しており、規模の経済によるコスト削減効果は一部事業で発揮されている。しかし、事業ポートフォリオが広範であるため、全ての事業において構造的なコスト優位性を確立しているとは言えない。特に、競争の激しいコモディティ取引においては、価格競争力が重要となる。
丸紅は世界有数の総合商社であり、その事業規模は業界内でもトップクラス。多様な事業分野でグローバルに展開し、大規模なプロジェクトを遂行する能力を持つ。この規模により、資金調達力、情報収集力、そして交渉力において圧倒的な優位性を持ち、業界の寡占構造を維持している。
競合との比較優位
伊藤忠商事は、生活関連消費財分野に強みを持ち、安定的な収益基盤を築いている。丸紅と比較して、資源依存度が相対的に低い点が特徴。
三井物産は、資源・エネルギー、金属、インフラ分野に強みを持つ。丸紅と同様に大規模プロジェクト遂行能力が高いが、ポートフォリオの重点分野に違いが見られる。
住友商事は、金属、輸送・建機、メディア・デジタル、化学品などに強みを持つ。丸紅と比較して、より特定の事業分野に特化した戦略をとる傾向がある。
三菱商事は、資源・エネルギー、総合素材、化学品、金属資源など、広範な事業を展開。丸紅と並び、業界トップクラスの規模と収益力を持つ。
強気シナリオ
デジタル化やGX(グリーントランスフォーメーション)分野への積極投資による新たな収益源の確立
資源価格の上昇や安定化による、資源・エネルギー事業の収益性向上
グローバルサプライチェーンの再編における、商社機能の重要性再認識と事業拡大
弱気シナリオ(モート侵食)
地政学リスクの高まりによる、海外事業の収益悪化や資産価値の毀損
脱炭素化の加速による、従来の資源・エネルギー事業からの収益減少
デジタルプラットフォームの台頭による、商社機能の代替リスク
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
丸紅の投資が失敗するには、まずその広範な事業ポートフォリオ全体が、グローバル経済の構造的変化(例えば、地政学リスクの増大、主要資源価格の長期低迷、脱炭素化の急激な進展による既存事業の陳腐化など)に対して、適応能力を失う必要がある。具体的には、同社が強みとする資源・エネルギー分野が、技術革新や政策転換によって急速に価値を失い、かつ、新規事業分野(デジタル、GXなど)への転換が遅々として進まず、競合他社に後れを取るシナリオが考えられる。さらに、グローバルネットワークが、サイバー攻撃や情報漏洩、あるいは国際的な規制強化によって機能不全に陥り、情報収集・取引仲介能力が著しく低下することも、投資の失敗に繋がるだろう。最終的には、これらの複合的な要因により、同社の収益性が持続的に悪化し、株主価値が毀損されることが、この投資の失敗を決定づける。
5年後のモート予測
デジタル・GX分野への投資が奏功し、新たな収益の柱が確立。資源価格の安定と新興国経済の成長を追い風に、既存事業も堅調に推移し、収益は着実に増加する。
既存事業は安定的に推移するものの、成長分野への転換には時間を要する。地政学リスクや資源価格の変動の影響を受けつつも、グローバルネットワークを活かして緩やかな成長を維持する。
地政学リスクや脱炭素化の加速により、主要事業の収益性が悪化。新規事業への転換も遅れ、競争力の低下が顕著となる。収益は低迷し、株主価値は毀損される。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 96,386億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 41.4% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 1.5% | |
| 6. 適度なPER | PER 17.7倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 2.20倍 |
合格数:2/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-08-26 変更報告書
- 2026-08-05 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-07-06 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-06-22 臨時報告書
- 2026-06-19 臨時報告書
- 2026-06-19 臨時報告書
- 2026-06-02 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-05-12 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)