キングジム(7962)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 341 | 12 | 8 | 0 | 4.2 | 28.5 | 14.0 | 70.3 |
| FY2017 | 346 | 16 | 12 | 35 | 5.9 | 42.4 | 20.0 | 75.1 |
| FY2018 | 348 | 19 | 14 | 10 | 6.5 | 49.4 | 17.0 | 78.6 |
| FY2019 | 343 | 14 | 10 | 8 | 4.5 | 33.9 | 14.0 | 81.3 |
| FY2020 | 335 | 12 | 11 | 6 | 4.9 | 38.1 | 17.0 | 77.7 |
| FY2021 | 363 | 24 | 20 | 26 | 8.1 | 69.0 | 27.0 | 78.6 |
| FY2022 | 366 | 10 | 8 | -49 | 3.3 | 27.7 | 22.0 | 72.0 |
| FY2023 | 394 | 4 | 4 | -11 | 1.7 | 14.7 | 14.0 | 69.1 |
| FY2024 | 396 | -2 | -3 | 6 | -1.3 | -11.2 | 14.0 | 69.1 |
| FY2025 | 396 | 5 | 4 | 6 | 1.8 | 15.1 | 14.0 | 67.5 |
バフェット流モート診断
総合スコア:7/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
キングジムは「テプラ」や「ポメラ」など、長年培ってきた独自のブランド力と製品開発力を持つ。特に「テプラ」は、ラベルライター市場において高い認知度と一定のシェアを維持している。しかし、特許による独占的な優位性は限定的であり、模倣品のリスクも存在する。
「テプラ」のテープカートリッジは、互換品も多く存在し、ユーザーが他社製品へ乗り換える際の直接的な経済的損失は小さい。ただし、長年使い慣れたインターフェースや、特定の用途に合わせた豊富なテープの種類などが、一定のスイッチングコストを生んでいる可能性はある。
キングジムの製品群には、ユーザー数の増加が製品価値を直接高めるようなネットワーク効果は見られない。各製品は独立して利用されることが一般的である。
大量生産によるスケールメリットはある程度期待できるが、他社と比較して構造的に著しく低い生産コストや販売コストを持つという証拠は乏しい。特に、ニッチな製品開発においては、コスト優位性を築くことは難しい。
オフィス用品、特にラベルライターやデジタル文具の分野では一定の規模を持つが、業界全体で見ると寡占状態ではなく、多数の競合が存在する。業界規模に対して最適な少数寡占とは言えない。
競合との比較優位
強気シナリオ
「テプラ」ブランドのさらなる強化と、法人向けソリューション拡充による収益安定化。
デジタル文具分野における新製品開発と、新たな市場開拓による成長。
海外市場への展開加速による収益源の多様化。
弱気シナリオ(モート侵食)
デジタル化の進展による紙媒体・手書き需要の減少。
競合他社による低価格製品や高機能製品の投入による価格競争激化。
新興国市場におけるブランド認知度の低さと販売網構築の遅れ。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
キングジムの投資が失敗するには、まず「テプラ」ブランドの陳腐化が急速に進み、代替技術や競合製品に市場シェアを奪われる必要がある。また、同社が強みとする「使いやすさ」や「ユニークな機能」が、デジタルネイティブ世代やグローバル市場において評価されなくなり、ニッチな存在に追いやられるシナリオも考えられる。さらに、サプライチェーンの混乱や原材料価格の高騰が、同社のコスト競争力を著しく低下させ、価格転嫁もままならない状況に陥ることも、競争優位性を失わせる要因となり得る。これらの要因が複合的に作用することで、同社の持続的な成長は阻まかにされるだろう。
5年後のモート予測
「テプラ」の法人向けシェア拡大と、デジタル文具の新市場開拓により、売上高は年率5%程度で成長。利益率も改善し、安定した収益基盤を築く。
既存事業の緩やかな成長と、新製品投入による一時的な売上増に留まる。売上高は年率2-3%程度の成長。利益率は現状維持。
デジタル化の波に乗り遅れ、主力製品の需要が減少。競合との価格競争も激化し、売上高は横ばいか微減。利益率は低下傾向となる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 223億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 67.5% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -18.3% | |
| 6. 適度なPER | PER 52.5倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.93倍 |
合格数:1/7 部分的合格