第一興商(7458)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 1,413 | 199 | 126 | -3 | 11.2 | 218.3 | — | 62.0 |
| FY2016 | 1,406 | 207 | 111 | 167 | 9.3 | 193.5 | — | 62.9 |
| FY2017 | 1,414 | 211 | 131 | 105 | 10.5 | 230.0 | 109.0 | 68.7 |
| FY2018 | 1,438 | 197 | 156 | 160 | 11.8 | 274.4 | 111.0 | 69.3 |
| FY2019 | 1,463 | 191 | 126 | 67 | 9.2 | 221.9 | 112.0 | 74.0 |
| FY2020 | 933 | -27 | -188 | -18 | -17.7 | -338.5 | 113.0 | 55.8 |
| FY2021 | 948 | -3 | 52 | 89 | 4.9 | 95.2 | 113.0 | 57.4 |
| FY2022 | 1,282 | 130 | 83 | 128 | 7.7 | 76.2 | 113.0 | 56.4 |
| FY2023 | 1,467 | 186 | 126 | -291 | 11.5 | 117.0 | 113.0 | 50.9 |
| FY2024 | 1,530 | 179 | 182 | 132 | 15.4 | 172.6 | 57.0 | 55.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
第一興商は「DAM」ブランドによるカラオケ機器のレンタル・販売で高い認知度を持つ。長年の事業展開で培われたブランド力は一定の無形資産となり得るが、特許や独自IPによる強力な参入障壁とは言い難い。カラオケ市場の成熟化もブランド価値の拡大を限定的にしている。
カラオケボックス事業者にとって、第一興商のDAMシステムは、楽曲データベースや機器の操作性、メンテナンス体制を含め、長年使い慣れたシステムからの乗り換えには一定のコストと手間がかかる。特に中小規模の店舗では、既存システムへの依存度が高い可能性がある。
第一興商のビジネスモデルは、直接的なネットワーク効果を生み出すプラットフォーム型ではない。楽曲提供者やカラオケボックス事業者との関係はあるものの、ユーザー数が増えることでサービスの価値が指数関数的に高まるような構造は見られない。
カラオケ機器の製造・仕入れコストや、楽曲の権利料などが主なコスト要因となる。規模の経済によるコスト優位性は一定程度存在する可能性はあるが、競合他社との圧倒的なコスト差を生み出すほどの構造的な優位性は明確ではない。
第一興商はカラオケ機器のレンタル・販売・保守において、国内有数のシェアを持つ。特にDAMブランドの浸透度は高く、業界内での一定の寡占状態を形成している。この規模は、新規参入者にとって容易に再現できない障壁となり得る。
競合との比較優位
強気シナリオ
カラオケ市場におけるDAMブランドの圧倒的な地位維持
新規事業(オンラインカラオケ、イベント等)での成功
保守・メンテナンス事業の安定的な収益貢献
弱気シナリオ(モート侵食)
カラオケ市場全体の縮小・魅力低下
競合他社による低価格攻勢や新技術の導入
楽曲権利料の高騰や新規契約の困難化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
第一興商の投資が失敗するには、カラオケ市場が予想以上に急速に縮小し、特に若年層の関心が完全に失われる必要がある。また、競合他社が、第一興商のDAMシステムに匹敵する、あるいはそれを凌駕する革新的なカラオケ体験(例:VRカラオケ、AI採点機能の高度化など)を、より低コストで提供できるようになるシナリオも考えられる。さらに、楽曲の権利取得が極めて困難になり、最新楽曲をラインナップに追加できなくなる、あるいは権利料が収益性を著しく圧迫する状況も、現在のビジネスモデルの持続可能性を脅かすだろう。これらの要因が複合的に作用することで、第一興商の競争優位性は失われ、業績は悪化する可能性がある。
5年後のモート予測
カラオケ市場の安定と新規事業の成長により、緩やかな増収増益を維持。DAMブランドの強固な地位が継続し、保守・メンテナンス事業も安定的に貢献する。
カラオケ市場の成熟化が進む中、既存事業の安定性を維持しつつ、緩やかな成長を目指す。新規事業の貢献は限定的だが、収益基盤は維持される。
カラオケ市場の急速な縮小と競合激化により、減収減益となる。ブランド力や規模の経済が維持できず、収益性が悪化するリスクがある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 1,787億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 55.6% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 21.9% | |
| 6. 適度なPER | PER 9.8倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.52倍 |
合格数:3/7 部分的合格