シャープ(6753)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 24,616 | -1,620 | -2,560 | -594 | 820.1 | -154.6 | — | -2.7 |
| FY2016 | 20,506 | 625 | -249 | 366 | -8.1 | -6.9 | — | 16.6 |
| FY2017 | 24,273 | 901 | 702 | -207 | 17.5 | 106.1 | 0.0 | 19.8 |
| FY2018 | 24,001 | 841 | 742 | -885 | 19.9 | 116.8 | 10.0 | 18.8 |
| FY2019 | 22,623 | 515 | 137 | -598 | 5.1 | 22.5 | 20.0 | 14.1 |
| FY2020 | 24,259 | 831 | 533 | 1,905 | 14.6 | 87.2 | 18.0 | 18.2 |
| FY2021 | 24,956 | 847 | 740 | 437 | 15.8 | 121.1 | 30.0 | 23.2 |
| FY2022 | 25,481 | -257 | -2,608 | -262 | -117.3 | -407.3 | 40.0 | 11.8 |
| FY2023 | 23,219 | -203 | -1,500 | 1,354 | -95.3 | -231.0 | 0.0 | 9.0 |
| FY2024 | 21,601 | 273 | 361 | 1,022 | 21.5 | 55.6 | 0.0 | 10.5 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
シャープは長年培ってきた「SHARP」ブランド力を持つ。特に液晶ディスプレイ分野での技術力や、家電製品における信頼性は無形資産となり得る。しかし、近年はブランド価値の毀損や、他社との技術競争激化により、その優位性は相対的に低下している。
BtoB事業(例:ディスプレイパネル)においては、顧客との長期契約や仕様のカスタマイズにより、一定のスイッチング・コストが発生する可能性がある。しかし、家電製品においては、ブランドや価格による選択が主であり、スイッチング・コストは低いと考えられる。
シャープの主要事業において、明確なネットワーク効果は見られない。製品の利用者が増えることで、製品自体の価値が向上するようなビジネスモデルではない。
長年の製造業としての経験と、グローバルな生産体制を持つことで、一定のコスト競争力を持つ可能性がある。特に、自社でのパネル製造能力はコスト削減に寄与する側面もあるが、他社との価格競争は激しい。
液晶パネル事業においては、大規模な生産設備への投資が必要であり、一定の規模の経済が働く。しかし、業界全体として過剰供給のリスクも抱えており、最適な少数寡占状態とは言い難い側面もある。
競合との比較優位
強気シナリオ
高付加価値ディスプレイ事業の成長
AIoT家電事業の拡大
中国市場でのブランド力回復
弱気シナリオ(モート侵食)
液晶パネル事業の競争激化と価格下落
新興国メーカーの台頭による価格競争
技術革新への追随遅延
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
シャープの投資が失敗するには、まず「SHARP」ブランドが、特にアジア市場において、もはや信頼や品質の象徴ではなく、単なる古い家電メーカーの烙印となってしまう必要がある。次に、液晶パネル事業において、韓国や中国の競合他社が、より低コストで高性能な製品を継続的に投入し、シャープが技術的優位性を完全に失い、価格競争にも敗北するシナリオが考えられる。さらに、AIoTやIoTといった次世代技術への適応に失敗し、既存の家電事業も陳腐化し、新たな収益の柱を築けない状況が続けば、同社の競争優位性は完全に失われるだろう。
5年後のモート予測
高付加価値ディスプレイやAIoT家電の普及により、収益性が改善し、ブランド価値も再評価される。グローバル市場での存在感を回復し、安定的な成長軌道に乗る。
既存事業の競争環境は厳しさを増すが、コスト削減や事業再編により、一定の収益を確保する。新たな成長ドライバーの育成には時間を要する。
主要事業の競争力低下が続き、収益が悪化する。技術革新への対応も遅れ、市場シェアを失う。財務状況も悪化し、事業継続に懸念が生じる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 3,921億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 10.5% | |
| 3. 利益の安定性 | 6年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -22.9% | |
| 6. 適度なPER | PER 10.9倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 2.56倍 |
合格数:2/7 部分的合格