研究開発活動(本文)
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FY2016
FY2025|2,522 文字
6【研究開発活動】 開発体制としましては、日本、ドイツ、米国及び中国に有する開発拠点各々が企画・製造・販売部門と連携しており、市場ニーズに合致した製品をタイムリーに投入できる体制を構築しております。当連結会計年度の研究開発活動に要した費用は、前連結会計年度と比べ403百万円増加し、6,717百万円となりました。 当連結会計年度の主な研究開発活動は、次のとおりです。 [B&P(Business & Plus)]当社は30年以上前から環境に配慮した製品づくりを追求しております。当社史上最も環境配慮を具現化するフラッグシップモデルとして、薄型・軽量モニター「FlexScan FLT」を開発しました。「FlexScan FLT」は、部品・材料調達から製造、輸送、ユーザーでの使用、廃棄においても、製品ライフサイクルのあらゆる段階で資源の効率的・循環的な利用を図ることで、環境負荷を低減します。さまざまな省電力技術を開発・採用し、モニターにおいて世界トップクラスの省電力である標準消費電力6Wを実現し、消費者向けにエネルギー消費効率を示す「欧州エネルギーラベル(法令番号(EU)2019/2013)」の最高ランク、Class Aを世界で初めて(24型クラスのデスクトップモニターにおいて、2024年11月当社調べ)取得しました。また、製品外装に再生プラスチックを95%含有する材料を使用、梱包体積の縮小により輸送時の温室効果ガス排出量を最大で42%削減、製品梱包材料にバージンプラスチックを一切使用しないなど、これまで以上に環境負荷低減のための技術開発を強化しました。2024年12月にはIT機器の国際サステナビリティ認証「TCO Certified, Generation 10」が発効しました。最新となる「TCO Certified, Generation 10」では、環境配慮をはじめとした持続可能な社会への取組みに対する要求の強化に加え、サプライヤーと共に課題解決を図ることについても要求が強まっております。当社内の製品づくりのみならず製品ライフサイクルやサプライチェーンを通じた環境負荷の低減に取り組んだ結果、FlexScan 9機種においてTCO Certified, Generation 10の認証を発効と同時に取得しました。 [ヘルスケア]診断用途においては、30型ワイド6メガピクセル医用モニター「RadiForce RX670」を開発しました。USB Type-C端子を搭載し、パソコンやUSB接続機器との接続を一層容易にするとともに、筐体背面に間接照明を内蔵することで疲れ目を緩和し画像観察を快適にする機能を追加しました。また、国内において画像診断用モニターを、表示性能などの適正な維持管理が義務付けられる「特定保守管理医療機器」に指定する旨が厚生労働省より告示されました。100%自社開発・自社生産の強み、モニター表示性能を確認・維持管理するためのソフトウェアの提案、さらに保守・運用に関するサポートも行っている実績と経験を活かし、国内初となる「特定保守管理医療機器」に該当する画像診断用モニターの製品化を実現しました。その後も順次対応する製品開発を進めています。 [クリエイティブワーク]30.5型・DCI 4K(4096×2160)解像度の4K HDRリファレンスモニター「ColorEdge PROMINENCE CG1」を開発しました。「ColorEdge PROMINENCE CG3146」の後継機種として表示性能や映像制作者の使いやすさに配慮した基本性能はそのままに、放送業界最新の映像伝送規格であるSMPTE ST 2110に対応し、さらにHDMIの伝送モードFRL(Fixed Rate Link)に対応することで、HDMI接続時、4K解像度かつ12-bit表示といった、高解像度でより滑らかな階調の映像を表示することを可能としました。 [V&S(Vertical & Specific)]オプティカルボンディング加工で高い視認性を実現した船舶搭載用モニター「DuraVision MDF2701W」を開発しました。電子海図表示システム(ECDIS)やレーダー情報を表示する際、光の反射による画面の映り込みが抑制され、太陽光の影響を受ける日中の操舵室でも高い視認性を実現しています。タッチパネルモニターにおいては、設置柔軟性を向上させた10.4型「DuraVision FDX1004T」、表面ガラスにAF(アンチフィンガープリント)加工を施し視認性を向上させた17型「DuraVision FDS1783T」、専用スタイラスペンを付属し、滑らかな書き心地を実現した21.5型「DuraVision FDF2182WT-AS」を開発し、製品ラインナップを拡充しました。また、産業市場向けの新しいソフトウェアブランド「VisionCore」の製品として、当社独自の画像鮮明化技術を用い、見やすく加工したファイルを生成できる画像鮮明化ソフトウェア「VisionCore FCS」と、視聴・編集ソフトウェア「VisionCore FCS Viewer」を開発しました。「VisionCore FCS」と「VisionCore FCS Viewer」が連携することで、画像の視聴・編集をワンストップで行うことができ、ユーザーの利便性が大きく向上します。公益財団法人 日本財団が推進する無人運航船プロジェクトMEGURI2040において、「無人運航船の社会実装に向けた技術開発助成プログラム」の第2ステージとなるDesigning the Future of Fully Autonomous Ships Plusコンソーシアム(DFFAS+)のメンバーとして引き続き開発を行っています。当社の撮影・伝送・記録・表示を担う製品群によって構成される「Imaging Chain」から、DFFAS+参加各社との共創活動を通じて、自律運航システムを実現する技術開発を推進し、社会実装に向けた実用化・製品化を目指します。
FY2024|2,211 文字
6【研究開発活動】 開発体制としましては、日本、ドイツ、米国及び中国に有する開発拠点各々が企画・製造・販売部門と連携しており、市場ニーズに合致した製品をタイムリーに投入できる体制を構築しております。 当連結会計年度の主な研究開発活動は、次のとおりです。 [B&P(Business & Plus)]27型及び 31.5型液晶モニター「FlexScan EV2740X」「FlexScan EV3240X」を開発しました。USB Type-C接続でのドッキングステーション機能によりノートPCユースでの利便性向上を図ると共に、両モデルとも4K解像度の広いワークスペースを提供し、フリーアドレスやテレワーク、ハイブリッドワークなど近年の多様化した働き方それぞれに使いやすい製品としています。また、筐体デザインを刷新し、スタンド形状を丸形からU字型に変更する事で机上を広々と使えるようにしました。さらに内部構造を見直す事で、筐体サイズを大きく変更せずスピーカー性能の向上を図り、Web会議等での利便性を向上させました。 [ヘルスケア]8メガピクセル対応の30.5型医用画像表示カラーモニター「RadiForce MX317W」を開発しました。遠隔読影やホームリーディングの普及に期待が高まる中、当社医用モニターとして初めて、入力端子にUSB Type-Cを搭載し、ホームリーディング環境の構築を容易にしました。また、前機種より高いコントラスト比を実現し、白浮きを抑えた引き締まった黒色を表示可能としています。 [V&S(Vertical & Specific)]産業市場向けに、ビデオカメラ、レーザー測定器など、さまざまな機器を搭載可能な屋内用の雲台「DuraVision PT-LAN51」を開発しました。自社で開発・生産・販売するEIZO初の遠隔から制御できるリモート雲台です。遠隔操作のニーズに応えるため、簡易機構の雲台では難しい高速・高精度操作を実現し、水平方向、垂直方向に広範囲な首振りを可能としました。ソフトウェアでは「DuraVision 画像鮮明化ソフトウェア」を開発しました。EIZO独自の画像鮮明化技術を用いることによって見えにくい・判別しにくい動画・静止画ファイルから見やすく加工したファイルの生成が可能です。H.264、MPEG2、HEVCのファイルの入出力が可能で、フォーマット変換だけでなく、フレームレート変換、アスペクト変換などにも対応しました。公益財団法人 日本財団が推進する無人運航船プロジェクトMEGURI2040における「無人運航船の社会実装に向けた技術開発助成プログラム」の第2ステージとなる、Designing the Future of Fully Autonomous Ships Plusコンソーシアム(DFFAS+)のメンバーとして参加しています。当社の撮影・伝送・記録・表示を担う製品群によって構成される「Imaging Chain」から、DFFAS+参加各社との共創活動を通じて、自律運航システムを実現する技術開発を推進し、社会実装に向けた実用化・製品化を目指します。また、日立建機株式会社との協創で、3D映像表示技術を用いた建機の遠隔操作ソリューションを開発しました。ヘルスケア市場の内視鏡手術で求められる奥行き感と立体感を忠実に再現する3D映像技術に加え、独自のリアルタイム画像処理やカメラ映像のネットワーク伝送技術の開発など、建機の遠隔操作における多くの領域で当社技術が活用されています。本ソリューションは、自然災害時の早期復旧や建機操縦者不足などの社会課題への対応に貢献します。 [クリエイティブワーク]映像制作市場向けの新機能「Pixel Inspection」を開発しました。モニター画面上で指定した座標の色情報を取得できる機能で、映像制作環境における接続ミスや設定ミスによる手戻り防止に貢献します。また、カラーマネージメント液晶モニターColorEdge専用のカラーマネージメントソフトウェア「ColorNavigator 7」において、「ColorNavigator API」を提供しました。これを活用することで、ユーザーは、外部ソフトウェアやシステムからColorNavigator 7の各種機能と連携し、ColorEdgeを制御するプログラムを開発することができます。これにより、クリエイターは、手間なく正しい設定で制作を進めることができ、さらに効率のよいカラーマネージメント環境の構築を実現できます。 [サステナビリティ]環境に配慮した製品づくりのため脱プラスチックの取組強化として、中型製品にて実施していた梱包材への再生紙素材の採用を大型製品(RadiForce MX317W)にまで拡大しました。また、更なる環境負荷低減の取組として、FlexScan EVシリーズの11機種に対して、集合梱包仕様を展開しました。これにより、輸送時の積載効率の向上と使用する梱包材の削減が可能となり、より一層の環境負荷低減が可能となりました。製品での再生プラスチックの使用についても、FlexScanシリーズでの使用率を最大で82%に向上させました。 当連結会計年度の研究開発活動に要した費用は、前連結会計年度と比べ171百万円増加し、6,314百万円となりました。
FY2023|1,792 文字
6【研究開発活動】 開発体制としましては、日本、ドイツ、米国及び中国に有する開発拠点各々が企画・製造・販売部門と連携しており、市場ニーズに合致した製品をタイムリーに投入できる体制を構築しております。 当連結会計年度の主な研究開発活動は、次のとおりです。B&P市場向けにおいては、23.8型液晶モニター「FlexScan EV2490」を開発しました。テレワークやオフィスのフリーアドレス導入など働き方の多様化に伴いノートPCを使うビジネスユーザーが増加する中、EV2490は最上位機能を備えたモデルとして、ノートPCとUSB Type-Cケーブル1本で接続するだけで、画面表示、音声再生、PCへの給電、USB機器接続、有線ネットワーク環境構築を実現します。また、EV2490を含むFlexScanシリーズの6機種が、製品及びサプライチェーンも含めたサステナビリティの指標である米国環境基準EPEATの最高位であるGoldランクに認定されました。今回の認定は、当社の製品環境配慮設計に加え、持続可能な社会を考慮した当社の行動指針に基づいた事業活動の実践が客観的にも認められたものであると考えており、今後ともこれらの活動を一層強化し、サステナビリティの維持・向上に努めてまいります。 ヘルスケア市場向けにおいては、2メガピクセル対応の21.3型医用画像表示カラーモニター「RadiForce RX270」を開発しました。従来機種の高い性能と豊富な機能を踏襲しつつ、新機能としてモニターの輝度を一時的に通常時の約2倍に引上げる「Instant Backlight Booster」を搭載し、医用画像の細部をより見やすく表示することが可能になりました。また、RX270を含む医用モニターRadiForceシリーズと品質管理ソフトウェアRadiCSにおいて、最新の国際規格である「IEC 62563-2」への対応を実施しました。当社は日本画像医療システム工業会のメンバーとして、国際電気標準会議に対し、2018年に国際的な規格の必要性を提案しました。以降、当会議におけるワーキンググループにおいて議論をリードし、2021年11月に規格の制定に至りました。そして、当期に同業他社に先駆けて新規格への対応を完了し、出荷を開始しました。 V&S市場向けにおいては、監視・セキュリティ市場向けに、IPデコーディングボックス「DuraVision DX0212-IP」、27型IPモニター「DuraVision FDF2712W-IP」、23型IPモニター「DuraVision FDF2312W-IP」を開発しました。監視カメラや防犯カメラの普及が商業施設・公共施設・オフィス・病院・工場・駅など、さまざまな場所で更に加速し、加えて高機能化する中、現行機種からプラットフォームのアップデートを行い、将来的な機能の追加に対応できるようになりました。また航空管制市場向けに28.1型2K×2K解像度のメインモニター後継の最新モデル「Raptor SQ2826」を開発しました。上下・左右のベゼル幅をスリム化、コンパクトな筐体デザインにより前機種比で35%軽量化し、独自のKVMスイッチなどの新機能を搭載しました。 クリエイティブワーク市場向けにおいては、デジタル写真やイラスト、デザイン制作に適した24.1型カラーマネージメント液晶モニター「ColorEdge CS2400S」を開発しました。従来機種の豊富な機能を踏襲しつつ、入力端子に新たに搭載したUSB Type-CとノートPCを接続することで映像の表示のみならず、USB信号の伝送、ノートPCへの70Wの給電を可能にしました。 環境に配慮した製品づくりのため脱プラスチックの取組み強化として、FlexScanシリーズでは製品梱包材への再生紙素材の採用を6機種に拡大し、RadiForceシリーズにおいても新規開発の3モデルに採用しました。また、製品での再生プラスチックの使用についても、FlexScanシリーズでの使用率を66%に向上させたほか、対象モデルをRadiForceシリーズ、ColorEdgeシリーズにまで拡大しました。 当連結会計年度の研究開発活動に要した費用は、前連結会計年度と比べ307百万円増加し、6,142百万円となりました。
FY2022|2,095 文字
5【研究開発活動】 開発体制としましては、日本、ドイツ、米国及び中国に有する開発拠点各々が企画・製造・販売部門と連携しており、市場ニーズに合致した製品をタイムリーに投入できる体制を構築しております。 当連結会計年度の主な研究開発活動は、次のとおりです。B&P市場向けにおいては、24.1型の液晶モニター「FlexScan EV2485」を開発しました。24.1型サイズにA4サイズの2ページ見開きが収まるWUXGA(1920×1200)の解像度を実現することでビジネス文書の作成・閲覧時の作業効率を向上させています。さらに、テレワークやオフィスのフリーアドレス導入などの働き方の多様化に伴い、デスクトップPCから持ち運びに便利なノートPCへの移行が加速する中、USB Type-Cケーブル1本でノートPCとシンプルに接続でき、マルチモニターの広い作業領域を実現しています。また、EV2485を含むFlexScanシリーズの8機種において、2021年12月にIT機器の国際サステナビリティ認証「TCO Certified Generation 9」を世界で初めて取得しました。当認証はオフィス機器の安全性、人間工学、電磁界放射、環境(有害物質・リサイクル・省エネルギー)、人権、安全衛生や倫理など多岐にわたる要求事項が規定されています。認証取得に向けて、環境、人体への安全性を考慮し、TCO指定の安全な難燃剤・可塑剤を電源基板と外装プラスチックに使用するなどの研究開発活動を強化いたしました。 ヘルスケア市場向けにおいては、3メガピクセル対応の21.3型医用画像表示カラーモニター「RadiForce RX370」を開発しました。従来機種からの新規開発機能としてモニターの輝度を一時的に通常時の約2倍に引上げる「Instant Backlight Booster」を搭載し、医用画像の細部をより見やすく表示することが可能になりました。また、院内ビデオカンファレンスシステム「ADMENIC LNX」を開発しました。既設の院内ネットワークを使用してサーバーを介さずに会議室や医局、医師控室など場所を選ばずにビデオ会議をセキュアに開催することができ、時間の節約や業務効率の向上を実現しています。 V&S市場向けにおいては、「撮影、記録、配信、表示」のImaging Chainをシステム事業として新たに展開しておりその一環として、当社ブランド初となるレンズ内蔵型の超高感度HDズームカメラ「SSZ-9700」と超高感度HDカメラ「SSC-9700」をグループ会社であるカリーナシステム㈱と共同で開発しました。両機種ともに超高感度なため、人の目や一般的なビデオカメラでは見えない暗闇などの低照度環境においても、カラーで鮮明な映像を撮影することができ、河川・港湾などのインフラ施設の監視や、警察捜査などでの活用が見込まれます。また、2020年4月より日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」のDFFAS(Designing the Future of Full Autonomous Ship)コンソーシアムに参画し、船舶が多数行き交う海域で無人航行を行う世界初の取組みにおいて、2年間の研究開発を経て実証実験成功に漕ぎ着けました。30社のコンソーシアムにおいて、当社は超高感度カメラでの撮影、映像の船陸間の伝送・録画、陸上支援センターでの統合表示を担い、Imaging Chainを具現化したシステム構築を行いました。 クリエイティブワーク市場向けにおいては、HDR映像の制作に適した27型のカラーマネージメント液晶モニター「ColorEdge CG2700X」「ColorEdge CG2700S」を開発しました。クリエイターに求められる正確な色表示を実現する現行機種の各種性能は踏襲しつつ、ノートPCとUSB Type-Cで接続することで画面表示やUSB信号の伝送のみならず、ノートPCへの給電や有線LAN接続を実現する機能追加を行いました。これにより、ハイエンドノートPCでの制作時もモニターをドッキングステーション代わりに利用でき、クリエイターの利便性を大幅に向上させました。また、映像制作向けの機能を強化しており、現行機種を超える高輝度・高コントラスト比を実現しました。制作用のHDR表示に対応し、映画や放送の国際規格に準じる専用カラーモードも標準搭載することで、幅広いコンテンツの編集・プレビューを可能にしました。 環境に配慮した製品づくりのため脱プラスチック推進の一環として、段ボールや新聞の再生紙を原料とするパルプモールドを「FlexScan EV2490」「RadiForce RX370」の製品梱包材に初めて採用しました。これまで梱包材には発泡スチロールを使用してきましたが、パルプモールドに切替えることで廃棄時の環境負荷を低減しました。 当連結会計年度の研究開発活動に要した費用は、前連結会計年度と比べ191百万円増加し、5,834百万円となりました。
FY2021|1,501 文字
5【研究開発活動】 開発体制としましては、日本、ドイツ、米国及び中国に有する開発拠点各々が企画・製造・販売部門と連携しており、市場ニーズに合致した製品をタイムリーに投入できる体制を構築しております。 当連結会計年度の主な研究開発活動は、次のとおりです。B&P市場向けにおいては、27型および24.1型の液晶モニター「FlexScan EV2795」、「FlexScan EV2495」を開発しました。在宅勤務やサテライトオフィスなどの働き方が普及し、デスクトップPCからノートPCへの移行が加速する中、これらの製品は1本のUSB Type-CケーブルとノートPCとのシンプルな接続で、マルチモニターの広い作業領域を実現し、また有線LANによる安定かつ高速な通信を可能にしています。さらに、膨大な情報を取り扱うオフィスワークや金融機関のトレーディング業務においては、これらの機能を備えた当社初のウルトラワイド曲面モニター「FlexScan EV3895」を開発しました。当製品は両端まで見やすい湾曲した画面で没入感のある表示環境を実現しています。 ヘルスケア市場向けにおいては、手術室内のあらゆる映像の一元管理を簡単な操作で実現するシステム「ADMENIC V5/ex」を開発しました。当システムは手術室の医用映像機器の映像を、ネットワーク経由でリアルタイムに「ライブ配信」するとともに、その映像をライブラリ化して「管理」、「視聴」、「2次利用」を可能にしています。 V&S市場向けにおいては、インフラや設備の保全業務・監視において、映像の補正により視認性を向上させ、不良や不具合の検出精度向上に寄与するシステム「DuraVision EVS1VX/EVS1VS」を開発しました。本システムでは、撮影した映像から補正すべき情報を割り出して認識しやすいように視認性向上処理を行い、接続したモニターにリアルタイムに表示することができます。そのため、監視者が目視で異常を発見しやすく、防犯や不良検知率向上を可能にしています。また、AIによる自動検知においては異常検知向上を実現しています。 また、日本財団が実施する「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム」について、Designing the Future of Full Autonomous Ship プロジェクトのメンバーとして参加しています。映像の「撮影、記録、伝送、表示」をソリューションとして提供できる強みを活かし、遠隔操船時の本船の安全を確保する非常対応システムの開発を実施しています。船舶に搭載する屋外・夜間での撮影に適した超高感度カメラ、カメラ画像・船舶計器・機関室の状況などを統合的に記録し陸上へ伝送するシステムと、陸側のモニターシステムの基礎開発を行っております。 クリエイティブワーク市場向けにおいては、これまでのカラーマネージメントモニター「ColorEdge CGシリーズ」の開発に関して、映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)が主催するアカデミー賞の一部門である「アカデミー科学技術賞」を受賞しました。同シリーズ製品に搭載されている自動キャリブレーション技術、デジタルユニフォミティ補正回路、他のソフトウェアとの連携を容易にするSDK(ソフトウェア開発キット)の開発が高く評価されました。 当連結会計年度の研究開発活動に要した費用は、当期は新機種開発の端境期であったことから前連結会計年度と比べ351百万円減少し、5,642百万円となりました。
FY2020|1,312 文字
5【研究開発活動】 開発体制としましては、日本、ドイツ、米国及び中国に有する開発拠点各々が企画・製造・販売部門と連携しており、市場ニーズに合致した製品をタイムリーに投入できる体制を構築しております。 当連結会計年度の主な研究開発活動は、次のとおりです。ヘルスケア市場向けにおいては、当社医用画像表示モニターとして最も高い解像度である12メガピクセル(横4,200×縦2,800ピクセル)のカラーマルチモダリティモニター「RadiForce RX1270」を開発しました。従来の当社医用画像表示モニターとして最高解像度であった8メガピクセルと比較して解像度は約1.3倍となり、より多種多量の医用画像を一度に表示することが可能となりました。また、照度の低い部屋で行われることが多い読影作業をサポートするために間接照明を本体に内蔵し、さらに手元照明を付属する新しいデザインを採用しました。他にも作業の効率化を支援する当社独自の機能を搭載しました。 クリエイティブワーク市場向けにおいては、「ColorEdge PROMINENCE CG3145-BS」の後継機種として、HDRリファレンスモニターでは世界で初めて(※2020年2月時点、当社調べ)キャリブレーションセンサーを筐体に内蔵した「ColorEdge PROMINENCE CG3146」を開発しました。高速伝送フォーマットであるSDI信号の12G/6G/3G-SDI入出力に対応し、同出力端子を備えた撮影カメラと直接接続できるなど、映像制作者の使いやすさに配慮した機能の拡充を行いました。 V&S市場向けにおいては、IPカメラにLANケーブル・ハブを介して直接接続し、ライブ映像を表示しながら簡単に操作できる機能を備えたIPモニターの新機種として、27型「DuraVision FDF2711W-IP」、BOXタイプのIPデコーディングボックス「DuraVision DX0211-IP」を開発しました。4K映像信号入出力・マルチモニター表示への対応といった性能向上に加え、BOXタイプにおいてはIPモニターの機能を箱型の形状に集約し、ユーザーの使用場所や用途に合わせて、接続するモニターのサイズを自由に選択することが可能となっております。また、IPカメラの映像を管理するシステムであるVMS(ビデオマネジメント・システム)との連携を深めるため、セキュリティ市場を牽引するメーカーと協力してプラグインソフトウェアの開発を行い、VMS連携を実現しております。 他にも、当社ブランド初となる有機ELパネル(OLED)を採用した21.6型モニター「FORIS NOVA」を開発しました。黒の表現力に優れるOLEDの採用、リアルな映像表示が可能なHDRへの対応といった表示性能に加え、アルミダイカストを用いた高精度な造形で、プライベートな空間になじむ質感ある筐体デザインをコンパクトなサイズで実現しております。 当連結会計年度の研究開発活動に要した費用は、各市場向けに投入する機種開発への投資が増えたことから、前連結会計年度と比べ61百万円増加し、5,993百万円となりました。
FY2019|1,429 文字
5【研究開発活動】 開発体制としましては、日本、ドイツ、米国及び中国に有する開発拠点各々が企画・製造・販売部門と連携しており、市場ニーズに合致した製品をタイムリーに投入できる体制を構築しております。 当連結会計年度の主な研究開発活動は、次の通りです。 ヘルスケア市場向けにおいては、5メガピクセル・モノクロモニター「RadiForce GX560」及び3メガピクセル・カラーモニター「RadiForce RX360」を開発しました。画像の関心領域をハイライト表示することで読影しやすくする「Point-and-Focus(ポイント・アンド・フォーカス)」や、1組のモニター・キーボード・マウスで2台のPCを自在に操作できる「Switch-and-Go(スイッチ・アンド・ゴー)」機能などを新たに搭載しました。 またEIZOモニターの表示精度を管理・補正するソフトウェア「RadiCS」と、複数のEIZOモニターをネットワーク経由で一元管理するソフトウェア「RadiNET Pro」のメジャーバージョンアップを行ないました。これにより、直感的で分かりやすい操作が可能となるため、モニターの点検及び補正にかかる時間を従来バージョンと比較して、44%の短縮を実現しました(当社測定値)。 次に手術・内視鏡用モニターとして、27型FHDの「CuratOR EX2721」、32型4K UHD解像度かつ高輝度の「CuratOR EX3241」、及び当社としては初となる高解像度4K UHD表示を立体視できる4K/3Dモデル「CuratOR EX3141-3D」を開発しました。「CuratOR EX3141-3D」においては、発光効率の優れたLEDバックライト搭載パネルを採用することで3Dモニターとして高輝度450cd/m2を実現し、加えてオプティカルボンディング加工を施すことで、目障りとなる画面の映り込みを和らげることが可能となりました。また、UHDモデルについては毎秒60フレームの4K映像の伝送がケーブル1本で可能となる12G-SDI端子を搭載しています。 また開腹・開胸手術における手術部位を撮影する、4K/60p術野カメラシステム「MEC-7000-UHD」を開発しました。従来機種がフレーム周波数29.97Hz(ヘルツ)であったのに対し、60Hz対応に対応し自然でなめらかに撮影することが可能となりました。加えて、光学30倍ズームレンズを内蔵することで、目的のエリアをよりスムーズに拡大し、鮮明な撮影が可能となっています。 クリエイティブワーク市場向けにおいては、27型「ColorEdge CG279X」を開発しました。このモデルでは、新機能として映像制作用のHDR表示に対応しました。更に、AIを活用した表示安定化機能を搭載することにより、正確な表示を維持することが可能となりました。 V&S市場向けにおいては、鉄道ホームにおける監視用途向けとして、アナログハイビジョン規格のAHDに対応、1300cd/m2の高輝度表示が可能な広視野角IPSパネルを搭載した21.5型FHD「DuraVision FDF2123W」を開発しました。 当連結会計年度の研究開発活動に要した費用は、内視鏡用モニター等に係る先行的な研究開発については一巡しましたが、カリーナシステム㈱に係る費用により、前連結会計年度と比べ24百万円増加し、5,932百万円となりました。
FY2018|616 文字
5【研究開発活動】 当連結会計年度の研究開発活動は、手術室及び内視鏡用モニターやMIL規格対応製品などへの先行的な研究開発を積極的に行い、前連結会計年度と比べ282百万円増加し、5,908百万円となりました。 具体的な例としては、ヘルスケア市場向けでは世界初となる低温ポリシリコン液晶パネルを用いることで、低消費電力かつ高輝度を実現し、また同一画面内でモノクロとカラー画像を最適に表示できるHybrid Gamma PXL(ハイブリッド・ガンマ・ピクセル)機能を搭載した5メガピクセルモニター「RadiForce RX560」を開発しました。また手術室及び内視鏡用モニターでは、オプティカルボンディング加工技術を開発対応し、従来以上の視認性や信頼性を確保した3Dモデルや広い表示色域に対応した4Kモデルを開発しました。また、内視鏡や顕微鏡手術カメラで撮影するFHDの映像も遅延なく高精細に表示する当社独自の映像鮮鋭化技術「Smart Resolution with Sparse Coding (S.R.S.C)」を開発し、製品に搭載しました。 クリエイティブワーク市場向けでは、製品の液晶モニターとしては世界初(※)となる100万:1という高コントラスト比と最大1000cd/m2の高輝度を実現したHDRリファレンスモニター「ColorEdge PROMINENCE CG3145」を開発しました。※2017年4月時点、当社調べ。
FY2017|664 文字
6【研究開発活動】 当社グループは、第五次中期経営計画の下、「Visual Technology Company」を展開しており、ハードウェアとソフトウェアを融合した新しいソリューションの提供に向け、研究開発に取り組んでおります。 開発体制としましては、日本、ドイツ及び米国に有する開発拠点各々が企画・製造・販売と連携しており、市場ニーズに合致した製品をタイムリーに投入できる体制を構築しております。 当連結会計年度の主な研究開発活動は、ヘルスケア市場向けでは当社電子カルテ画像表示モニターとして初となる8メガピクセルに対応した「MX315W」や従来機種より耐吸湿性と耐衝撃性を高めたキャリブレーションセンサー「UX2 Sensor」を開発しました。また、インダストリー市場向けでは監視システム用として46インチの大画面に加え、複数のIPカメラ映像を効率よく監視する「FDF4627W-IP」を開発しました。また、船舶市場向けでは(電子海図表示を含む)運行支援用途に最適なモニターで水平利用できる「MDF4601WT」を開発しました。 上記に加え、MIL規格に代表される耐環境性能を確保するための技術開発を行いました。具体的には、耐振動/衝撃、耐温湿度、耐高度、低電磁波妨害、低電磁感受性、防塵/防滴を実現するために回路基板、筐体及びLCDモジュールの設計に取り組みました。 当連結会計年度の研究開発活動に要した費用は、V&S市場向け研究開発を積極的に行い、前連結会計年度と比べ237百万円増加し、5,625百万円となりました。
FY2016|784 文字
6【研究開発活動】 当社グループは、第五次中期経営計画の下、「Visual Technology Company」を目指しており、ハードウェアの機能強化や各市場に適した映像技術の研究開発を行うとともに、ハードウェア及びソフトウェアを融合した新しいシステムソリューションを提供できるよう、研究開発活動を強化しております。 開発体制としましては、日本、ドイツ及び米国に有する開発拠点各々が企画・製造・販売と連携しており、市場ニーズに合致した製品をタイムリーに投入できる体制を構築しております。 当連結会計年度の主な研究開発活動は、次のとおりであります。・メディカル市場向けでは、画像の細かい部分の不明瞭さを補正し、輪郭をクリアに描き出す技術「Sharpness Recovery」や、手術室において顕微鏡や内視鏡などの術野映像や生体情報、PACSなどの医療情報を統合表示し操作するシステム「CuratOR Surgical Panel」を開発しました。・グラフィックス市場向けでは、4K対応の高密度表示モニターの開発に加え、モニター画面と写真プリントの色合わせを簡単に行えるソフトウェア「Quick Color Match」を開発しました。・産業市場向けでは、屋外監視の妨げとなる霧や雨、雪をモニターが自動で判別し鮮明化する技術「Visibility Optimizer」を開発しました。・B&P市場向けでは、フルフラット・フレームレスデザインの製品開発を行いました。 以上のように製品の研究開発を積極的に行った結果、映像表示システムの研究開発費は増加しました。一方、アミューズメント用モニターの研究開発費については、開発投資の効率化を図ったことから減少しました。この結果、当連結会計年度の研究開発費は前連結会計年度に比べ662百万円減少し、5,387百万円となりました。