6【研究開発活動】 当社グループにおける研究開発は、主として当社とAPEMグループで行っており、各連結子会社は当社及びAPEMグループで開発されたものを製造並びに販売することを主としております。したがって、当社グループにおける研究開発活動は、主として日本とEMEA並びに米州で行っております。 当社では、時代のニーズに対応した最適な製品・ソリューションを提供するために、"Pioneer the new norm for a safer and sustainable World.(いつも、ずっと、みんなに新しい安心を)"をVisionとして掲げ、機械の操作スイッチをはじめとする制御機器開発で培ってきたコア技術を活用してきました。また新たなコンセプトとして、HMI-X[Human-Machine Interface Transformation]を掲げております。これはHMIの考え方を更に進化させた新コンセプトであり、人と機械、機械と機械などが、IoTの進展などにより相互にネットワークでつながることで、人と機械が共存する環境の実現となります。そして工場などの製造現場やくらしの身近な場面において、人と機械が向き合う接点をより安全に、そして快適にするといった安全・安心・ウェルビーイングの実現と追求を目指した、技術並びに製品の開発を推進しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費は2,936百万円であり、売上高の4.4%となっております。 主な研究開発活動の成果を示すと次のとおりであります。 主力製品であるHMI事業では、2022年に当社が提唱した「HMI-X」を具現化した製品「FT1J形プログラマブル表示器一体型コントローラ」を開発しました。この製品は小型装置への組み込みに最適な4.3インチのディスプレイを搭載、プログラマブル表示器とPLCを一体化した製品で、それぞれを個別に取り付ける場合と比較して、1/2といった大幅な省スペースを実現しており、加えてUSB・スピーカと接続して音で製造現場の作業者へ情報を伝達することや、USB・Wi-Fiドングルと接続して無線通信を用いた自由度の高い機械配置など、人と機械の関係に最適なインターフェースを提供しております。当製品は、狭額ベゼル、省配線、デュアルCPUによる高速な制御処理、PID制御、水滴による誤動作防止と手袋操作対応、遠隔監視やデータ蓄積、耐環境性能、バッテリレスといった特徴を持ち、「小型の装置メーカ」、「食品・包装機械」、「ファン・ポンプを用いた機械」、「化学機械・成形機」、「工作・金属加工機械」といった市場に適した製品となります。また同時に、コントローラ機能を取り除いた「HG1J形プログラマブル表示器」も開発し、小型表示器製品の利益率改善と、開発プラットフォーム統一による開発効率の改善を実現しております。 またISO13850規格に対応した照光式非常停止用押ボタンスイッチ(ボタン色:白、点灯色:赤)を搭載する「HT3P/HT4P形セーフティコマンダ白ハンドル照光E-STOP」を追加開発しました。ロボットティーチング用に使用されることが多いHT3P/HT4P形セーフティコマンダに、白ハンドル照光E-STOP を搭載することで、お客さまの作業環境における安全性と利便性の向上と、競合製品との差別化を図ることができ、今後も急速に発展するロボット、AGV、AMR業界を中心に活用して頂くことが可能であります。 安全・防爆事業(安全事業)では、中国市場向けに「HR8Sシリーズ安全リレーモジュール」を開発しました。当製品はロボット業界、半導体業界、射出成型機、半導体製造装置(ソーラー関連)市場等に求められている低価格、かつ差別化可能な豊富な機能・技術を有しております。1台で非常停止、安全スイッチ、非接触スイッチ及びマットスイッチ等の安全機器を入力可能なマルチファンクション機能、故障診断表示機能、電子的に汎用リレーの接点を故障検出する独自技術(※特許取得済)、NFC仕様をラインアップに追加により専用携帯アプリによる安全機器を自由に設定、当社既存品より20%省スペースといった特徴を持っております。機能安全認証(TUV SAAR)を取得したことにより、安全製品に対する市場需要の拡大、また産業安全意識の向上と海外出荷率の上昇している中国国内エンドユーザーが最終製品に本製品を組込み、海外へ輸出するニーズにも対応可能としております。 また24種類の機能安全認証済みのロジックを搭載した「FS1B形セーフティコントローラ」を開発しました。この製品は、プログラム不要、容易なロジック選択機能、省スペース化(幅25%サイズダウン)、省配線を実現しており、さらにロジック選定を簡易にするためWeb版オフラインロジックシミュレータ、認証済み搭載ロジックによるユーザーの検証工数削減、複数台のリレーモジュールで構築する安全回路を当製品1台に集約、入力ファンクションの変更をFS1Bに接続された入力機器の状態から自動認識可能といった特徴を持っております。出力点数が20点を超えない小規模なレベルのI/O構成を持つ「工作・射出成形機械」、「半導体製造装置」、「食品・包装機械」業界などへの販売を見込んでおります。 安全・防爆事業(防爆事業)では、「EB3P形本質安全防爆構造表示灯/照光押ボタンスイッチ/照光セレクタスイッチ/ブザー」に「ø16 LBシリーズ」をバリエーション追加しました。EB3Pシリーズは本質安全防爆構造を採用しているため、顧客側で任意のコントロールボックスを選定することができ、海外市場においても防爆認証が不要な単純機器として使用可能であります。今回の追加により、日本国内では初めてø16表示灯、照光押ボタンスイッチ、照光セレクタスイッチが防爆エリアで使用できるようになり、従来の機種と合わせるとø16、ø22、ø30の幅広いユニットサイズよりお客さまの多様な用途に合わせた対応が可能となります。 また、アンプ内蔵小型光電センサSA2E形のサイズと性能をそのままに防爆化し、本質安全防爆構造EB3S形センサバリアと接続して使用する「SA2E-EX形本質安全防爆構造アンプ内蔵小形光電センサ」を開発しました。本製品は、他社防爆光電センサの体積比約1/5のサイズという小形化を実現しており、充填機など取付けスペースが限られる装置や、搬送、塗装業界の要望に対応しております。高い耐環境性能(使用周囲温度-30℃~+55℃まで対応しており、低温防爆倉庫でも使用可能)、接地工事不要、エアパージユニットで粉塵が多い環境でも安定検出、といった特徴を備えております。また、日本をはじめIECEx、ATEX、北米FM、中国Ex-CCC、台湾TSの防爆認証を取得しており、グローバルでの販売が可能であります。 オートメーション&センシング事業では、工場の生産ライン、ビル管理システム、発電所及びプラントでの使用に適した、リモートI/Oシステム対応「SX8Rバスカプラモジュール」を開発しました。当製品は、当社のFC6A形プログラマブルコントローラのI/Oモジュールと組み合わせることで、リモートI/Oシステム構築を可能としております。I/Oモジュールは省設置スペース、各社PLCや制御ボードのスレーブI/Oとして接続、異なるネットワークに同時接続、広い温度範囲(-25~+65℃)、PLC規格準拠(IEC/EN61131-2)、UL規格対応といった特徴をもっており、当製品をリモートI/Oボックスとして使用、制御ボードやPLCが設置された制御盤との接続、離れた場所にある各種入出力機器との配線工数を削減、配線ミスの軽減、LANケーブルによるノイズ耐性強化などの効果を得ることができます。 APEMグループでは、当連結会計年度において、製品品質向上や納期遵守率改善等に注力し、製品品質向上に関しては、7件の新製品に係るプロジェクトや9件の顧客とのプロジェクトを実施いたしました。また、継続的な技術開発活動の結果、2件の特許を登録し、また、コスト削減の更なる推進にも取り組みました。 当社との協業につきましても、最初の共同開発製品である次世代のQシリーズ表示灯に加えて、新製品の開発と製品化への活動も推進しております。 当社グループにおけるグローバル開発体制の構築に向けて、APEMグループにおいても、製品開発プロセスの統一、製品ライフサイクルの管理等に取り組んでまいります。
FY2024|2,874 文字
6【研究開発活動】 当社グループにおける研究開発は、主として当社とAPEMグループで行っており、各連結子会社は当社及びAPEM SASで開発されたものを製造並びに販売することを主としております。したがって、当社グループにおける研究開発活動は、主として日本とEMEAで行っております。 当社では、時代のニーズに対応した最適な製品・ソリューションを提供するために、"Pioneer the new norm for a safer and sustainable World.(いつも、ずっと、みんなに新しい安心を)"をVisionとして掲げ、機械の操作スイッチをはじめとする制御機器開発で培ってきたコア技術を活用してきました。また新たなコンセプトとして、HMI-X[Human-Machine Interface Transformation]を掲げております。これはHMIの考え方をさらに進化させた新コンセプトであり、人と機械、機械と機械などが、IoTの進展などにより相互にネットワークでつながることで、人と機械が共存する環境の実現となります。そして工場などの製造現場やくらしの身近な場面において、人と機械が向き合う接点をより安全に、そして快適にするといった安全・安心・ウェルビーイングの実現と追求を目指した、技術並びに製品の開発を推進しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費は2,796百万円であり、売上高の3.8%となっております。 主な研究開発活動の成果を示すと次のとおりであります。 主力製品であるHMI事業では、「φ22CWシリーズフラッシュシルエットタッチレススイッチ」にNPN照光制御/青PW(ピュアホワイト)照光タイプ/短距離検出タイプ(限定反射方式)のバリエーションを追加しました。照光制御方式NPNタイプ追加によりお客さまの回路構成に合わせた製品の選択を可能とし、青/PW照光色タイプは色覚の個人差を問わず、より多くの方が認識できる色を提供、公共アプリに最適な製品となります。また短距離検出タイプは約5~30mmの短距離で検出を可能としており、限られた範囲のみで使用したい場合に適した製品となっております。当スイッチは感染症予防対策・衛生対策の一つとしてスイッチに触れることなく操作を可能としており、不特定多数の人が操作するアプリケーション(例えばエレベーター等)や、衛生面の観点から接触操作を避けたいアプリケーション(例えば食品機械の操作等)に対応した製品となります。 「非常停止用押ボタンスイッチ_XA、XWシリーズ」では、当社独自のセーフティポテンシャル構造により高い安全性を備えつつ、非常停止用押ボタンスイッチの有効/無効状態を色で識別する機能を持つ照光タイプを追加開発しました。これはISO13850に準拠、ロボット業界などで使用されるティーチングペンダントに搭載される非常停止スイッチに最適な仕様となっております。また、高い防水性や耐UV性能を備えることで需要が拡大している小形のAGV/AMRや屋外設置の急速充電器などにも用途拡大が見込まれます。さらにこれまでのXシリーズの奥行を36%削減しつつ、接点数を2接点から3接点に増加することで装置の小型化や軽量化にも貢献できる製品となっております。 オートメーション&センシング事業では、7.0インチの中型ディスプレイを搭載したプログラマブル表示器とPLCが一体化した製品「FT2Jプログラマブル表示器一体型コントローラ」を開発しました。当製品は、PLCと表示器を別々に使用した場合と比較して1/3の省スペースを実現しており、加えてUSB・スピーカと接続して音で製造現場の作業者へ情報を伝達することや、USB・Wi-Fiドングルと接続し無線通信を用いた作業効率を高めるための自由度の高い機械配置など、人と機械の関係に最適なインターフェースを提供しております。デュアルCPU構成による高速な制御処理の実現、PIC制御機能、タッチパネルの水滴による誤動作防止と手袋操作対応、WEBサーバやEメール機能といった遠隔監視、優れた耐環境性(広い使用温度範囲、IP66F/67F対応の高い保護構造)を持つ製品であり、IO構成30点以下で実現されている「食品・包装機械」や「ファン・ポンプを用いた機械」といった市場に適した製品となります。 安全・防爆事業では、「非常停止アシストシステム」(操作支援機能付非常停止用押ボタンスイッチ、無線スイッチ送信機、無線スイッチ受信機)を開発しました。AGV(無人搬送車)・AMR(自律走行搬送ロボット)などでは、搭載されている非常停止用押ボタンスイッチを搬送中に押すことが難しく、また搬送物によってスイッチが押しづらい場合があります。当製品は非常停止用押ボタンスイッチに新たな操作支援機能を追加(既存の非常停止用回路を変更することなく独立した装備としての追加)、遠隔機能により手で行う非常停止操作と同等のスイッチ動作、非常停止操作後の状態と同じ状態(電源断の状態)を実現しております。また複数の作業者が複数の装置を停止させることにも対応しており、最長約70mでのN:Nの通信を可能としております。重量や形状が大きいものや、不安定なものの自動運搬が見込まれる自動搬送ロボットメーカーや自動車メーカー及び建機や農機などの遠隔操作や自動運転の場面にも有効な製品となります。 また防爆コントロールボックスの統合製品として、「EC2B形コントロールボックス(耐圧・安全増防爆構造)」のリニューアル製品を開発しました。当製品は日本国内防爆検定、及び海外防爆認証において、ガス蒸気防爆に加え粉塵防爆にも対応することで、新たに粉体機器メーカー及び粉体ハンドリングシステムを手掛ける製品メーカー、集塵機メーカー、石炭運搬装置メーカーなどの市場における、粉塵防爆対応機器の需要に応えます。さらに輸出案件を含む海外市場においては、競合他社で不足しているブザー及びポテンションメータをラインアップすることで、競争力アップを図りました。 APEMグループでは、当連結会計年度において、製品品質向上に注力すると同時に、イギリス及び米国において新たな技術マネージャーを迎える等、新製品の開発を推進し、5件の新製品群の発売や15件の顧客とのプロジェクトを実施いたしました。重点的な研究開発の結果、3件の特許を登録し、また、当社と協業しソリューションやデザインの共有、コスト削減にも取り組みました。 引き続き主要産業セグメントに沿った新製品の開発を追求し、部品の標準化や機能安全要件に関する新たな課題に取り組むと同時に持続的な利益改善を見据えたコスト削減を推進いたします。一方で当社との連携を強化し、開発プロセスの整理やCAD/PLM/ERPエコシステム等の戦略的な管理を行います。 また、ez-Wheel SASの有する開発技術のグループへの統合も推し進めて参ります。
FY2023|3,357 文字
6【研究開発活動】 当社グループにおける研究開発は、主として当社とAPEMグループで行っており、各連結子会社は当社及びAPEM SASで開発されたものを製造並びに販売することを主としております。したがって、当社グループにおける研究開発活動は、主として日本とEMEAで行っております。 当社では、時代のニーズに対応した最適な製品・ソリューションを提供するために、"いつも、ずっと、みんなに新しい安心を(Pioneer the new norm for a safer and sustainable World.)"をVisionとして掲げ、機械の操作スイッチをはじめとする制御機器開発で培ってきたコア技術を活用してきました。工場などの製造現場やくらしの身近な場面において、人と機械が向き合う接点をより安全に、そして快適にするといった安全・安心・ウェルビーイングの実現と追求を目指した、技術並びに製品の開発を推進しております。 なお、当連結会計年度の研究開発費は2,958百万円であり、売上高の3.5%となっております。 主な研究開発活動の成果を示すと次のとおりであります。 主力製品であるHMI事業では、感染症予防対策・衛生対策の一つとしてスイッチに触れたくないというニーズに応えて、不特定多数の人が操作するアプリケーション(例えばエレベーター等)や、衛生面の観点から接触操作を避けたいアプリケーション(例えばクリーンルームの入退場扉開閉スイッチや食品機械の操作)に対応した「φ22CWシリーズフラッシュシルエットタッチレススイッチ」を開発しました。当製品は保護構造IP65/67、NEMA TYPE 4X認証取得、屋外で使用可能、最大距離270mm(検出体が人の手の場合)まで検出といった特徴を持っており、これを早期に市場へ投入することで、マーケットリーダーとして市場拡大、利益及び売上拡大を図ります。加えて「φ22HWシリーズPush-in式コントロールユニット」製品に、作業者の作業熟練度に依存しない安定した品質の配線作業が簡単で短時間に配線できる機能を持つ、省工数や省スペースに優れた「表示灯丸平形」及び「1段3接点化」製品のバリエーション追加を行いました。今後労働人口の減少や知識・スキルの高い技術者の不足によりPush-inスイッチの需要はますます拡大すると予測しております。 また市販のタブレットを制御機器の操作パネルやペンダントとすることができる画面サイズ8~11インチ対応「HT3P形セーフティコマンダ」に加えて、安定した通信が可能な有線LAN接続、確実な操作が可能なメカニカルスイッチの搭載、及び情報量が豊富で高速処理が可能な13インチタブレットの取り付けを可能とした「HT4P形セーフティコマンダ」を新たに開発・発売しました。この製品は市販タブレットに安全機能(非常停止用押ボタンスイッチ、イネーブルスイッチ)を簡単にプラスすることができ、人間工学に基づいた持ち易さ、回転式グリップによる利き手を問わない操作性、USB/LAN変換器、USB-PD内蔵といった機能を保有しております。 インダストリアルコンポーネンツ事業では、端子台間を連結するための連結シャフトねじをなくした、ねじレス連結構造「BTBH-Hシリーズ固定端子台“BTB easy-stack”」を開発しました。この製品は、お客様の手元で自在に組立ができる利便性を向上、工具なしで本体を回転させ簡単に組立ができる、また感電を防止するフィンガープロテクト構造による安全保護構造(IP20保護等級)を持つ製品となります。加えて高まる制御部の小形化に対応した低背サイズ(1極タイプ:15.7mm(2極タイプ:16.5mm)×12.7mm×29.0mm(H×W×D))、高い接点定格(1極標準形:12A、1極高容量形:16A、2極標準形:8A)、各国安全規格(cUL、VDE、CQC)に対応した主力のDC電圧タイプとして「RCシリーズプリント基板用リレー」を開発し、日本、中国、米国などの市場に投入しております。 安全・防爆事業では、中国市場向けとなる「RF3V形強制ガイドリレー」を開発しました。当製品は、横幅が13mm、奥行きは4極が40mm、6極が50mmとコンパクトな設計となっており、金メッキ接点を採用した信頼性の高い接点を持ち、中国CQC認証の取得も行っております。「RF2V形強制ガイドリレー(2極)」タイプと合わせて、ターゲットとする工作機械、ロボット、半導体製造装置、各種機械に対して非常停止スイッチや安全スイッチ、リレーモジュール、セーフティコントローラ等安全製品とともにお客様に最良な提案を行ってまいります。そして「セーフティレーザスキャナSE2L形」の配線を所定のPush-in端子台に接続するだけで、強制ガイド式リレーによってロボットコントローラ用に変換された安全信号を、M12コネクタケーブルによって取り出すことが可能となる接続ターミナル「SE9Z形ロボットコントローラ接続ターミナル」を開発しました。この製品は「セーフティレーザスキャナSE2L形」のマスタースレーブ配線も省配線化する機能も持っており、省工数、高メンテナンス性だけでなく、IP65の保護構造を持つ安全制御の配線知識を補う便利なリレーターミナルとなっています。生産現場や物流現場において協調ロボットの安全基準が明確化されたこと、また自立走行ロボットを含む無人搬送システムの安全基準ISO3691-4が更新されたことにより、セーフティレーザスキャナが果たす役割がますます重要となってきており、今後の市場の拡大を見込んでおります。 また安全システムを監視・診断する安全リレーモジュールのバリエーション追加として、22.5mm幅のスリムタイプでありながら4a出力(4NO1NC)が可能な「HR6S-BAC形安全リレーモジュール」を開発しました。当製品は安全入力部の省配線を実現、配線端子部は挿抜タイプのPush-in端子、ネジ端子を選択可能となっています。 オートメーション&センシング事業では、IoTシステムの複雑な要素をゲートウェイ、無線回線、クラウドシステムといった一つのパッケージに凝縮した「SG1A形LTE通信型クラウドデータロガー」を開発しました。この製品は機械の遠隔監視に必要な機能を1つの製品にパッケージ化、プログラミング不要でIoTシステムを構築、購入後、10分でデータのモニタリングを開始といった特徴を持っており、お客様が簡単、かつ初期投資不要で、遠隔監視システム構築を実現、お客様のビジネスの効率化に貢献する製品となります。 また低コスト&省スペースを実現した1台で4種類の負荷定格に対応、重負荷と軽負荷の設備に対応、及び当社PLCと表示器との通信の親和性が高いMODBUS通信に対応した「VF1A形インバーター」を米国向け市場に開発・販売を始めました。米国市場ではエネルギー効率に対する基準や指令の導入が進んでおり、これによってインバーター市場が拡大しており、当製品と当社のPLCや表示器との親和性を高めたサンプルプログラムやインバーターの遠隔監視機能などを追加することで、付加価値の高いソリューションのユーザーへの提供を進めます。加えて「SA2E形アンプ内蔵小型光電スイッチ」のバリエーションとして「透過型」を追加開発しました。 APEMグループでは、当連結会計年度において、原材料価格の高騰や部材調達の逼迫化等、生産及びサプライチェーンにおける課題に直面したものの、14件の新製品を市場投入し、17件のカスタマーとのプロジェクトに参画いたしました。 また、革新的な研究開発施策を追求した結果、2件の特許を申請し、また、ジョイスティック事業においては、製品性能と市場への即応性を向上させる2つの新技術が生産段階へ導入されました。引き続き、原材料及び部材の標準化等に取り組みつつ、当社にて設計されたSMD LEDモジュールを活用した次世代のQシリーズ表示灯の市場投入を目指す等、グループ全体での協業もさらに強化してまいります。