理想科学工業(6413)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 830 | 40 | 27 | 8 | 4.3 | 71.5 | — | 72.8 |
| FY2017 | 855 | 39 | 30 | 70 | 4.8 | 82.0 | 60.0 | 70.8 |
| FY2018 | 839 | 38 | 28 | 58 | 4.5 | 76.8 | 60.0 | 71.4 |
| FY2019 | 781 | 25 | 7 | 9 | 1.2 | 19.4 | 60.0 | 72.1 |
| FY2020 | 684 | 14 | 17 | 35 | 2.7 | 47.6 | 15.0 | 74.7 |
| FY2021 | 693 | 42 | 36 | 40 | 5.7 | 105.2 | 40.0 | 77.0 |
| FY2022 | 747 | 60 | 46 | 49 | 7.2 | 137.7 | 100.0 | 75.8 |
| FY2023 | 746 | 53 | 48 | 52 | 7.2 | 145.5 | 120.0 | 75.5 |
| FY2024 | 787 | 62 | 41 | -50 | 6.2 | 62.8 | 100.0 | 74.8 |
| FY2025 | 790 | 51 | 44 | 43 | 6.4 | 68.7 | 50.0 | 72.3 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
理想科学工業は、インクジェット技術を核とした印刷・情報機器事業を展開。特に、孔版印刷機「リソグラフ」シリーズは長年の実績を持つが、ブランド力や特許による独占的な優位性は限定的。新規参入や代替技術の登場リスクは存在する。
リソグラフは消耗品(マスター、インク)の継続購入が発生するため、一定の顧客定着率は期待できる。しかし、デジタル印刷機など代替技術への移行コストは、顧客の規模やIT投資能力によって異なり、乗り換えを完全に阻止するほどの強固なスイッチングコストとは言えない。
同社の事業モデルには、ユーザー数の増加がサービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果は存在しない。製品の普及が直接的な顧客体験の向上に繋がるわけではない。
長年の生産ノウハウやサプライチェーンの最適化により、一定のコスト競争力は有していると考えられる。しかし、グローバルな競合他社と比較して、構造的なコスト優位性を確立しているとまでは言えない。
孔版印刷機市場においては、リソグラフのブランド力と販売網により、一定の市場シェアを確保している。しかし、印刷業界全体で見ると、デジタル化の波や多様なプレイヤーが存在するため、効率規模による寡占的な優位性は限定的。
競合との比較優位
強気シナリオ
リソグラフの低ランニングコストと高い耐久性が、新興国市場や教育機関で引き続き評価される。
インクジェット技術の応用範囲拡大により、新たな高収益事業を創出する。
サプライチェーンの効率化と生産性向上により、コスト競争力をさらに強化する。
弱気シナリオ(モート侵食)
デジタル印刷技術の進化と低価格化により、リソグラフの優位性が急速に失われる。
環境規制の強化やペーパーレス化の進展が、印刷需要全体を縮小させる。
新興企業による革新的な印刷技術が登場し、市場シェアを奪われる。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
理想科学工業への投資が失敗するには、同社のコア技術である孔版印刷が、デジタル印刷技術の急速な進化と低コスト化によって陳腐化し、市場から急速に駆逐される必要がある。具体的には、リソグラフの消耗品ビジネスモデルが、インクジェットやレーザープリンターなどの代替技術に対して、ランニングコスト、印刷品質、導入の容易さのいずれにおいても競争力を失うシナリオが考えられる。また、環境意識の高まりによるペーパーレス化の加速や、印刷業界全体における構造的な需要低迷が、同社の成長機会を奪う可能性もある。さらに、中国などの新興国メーカーが、低価格かつ高性能な代替印刷機を大量に供給し、理想科学工業の価格決定力を奪うことも、投資失敗の要因となり得る。
5年後のモート予測
リソグラフの安定した需要と、インクジェット技術の応用による新規事業の成長が牽引し、売上・利益ともに緩やかな成長を続ける。
デジタル印刷への緩やかなシフトと、新興国市場での需要維持により、現状維持に近い業績推移となる。
デジタル印刷技術の急速な普及と、印刷市場全体の縮小により、売上・利益ともに減少傾向が続く。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 633億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 72.3% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -20.7% | |
| 6. 適度なPER | PER 14.5倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.91倍 |
合格数:5/7 防衛的投資家候補水準
直近の適時開示
- 2026-07-08 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-06-26 臨時報告書
- 2026-06-08 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)