6407

CKD(6407)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

機械 機械

事業の概要

CKDグループは、自動機械装置と各種機器の製造・販売を主な事業としています。自動機械部門では、医薬品・食品・医療器具向けの自動包装システムやリチウムイオン電池製造システムなどを提供。機器部門では、空気圧シリンダ、バルブ、流体制御機器など幅広い製品を展開しています。特に機器部門は多岐にわたる製品で構成されており、国内外の子会社21社と共にグローバルに事業を展開し、多様な産業の自動化ニーズに応えることで収益を上げています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

CKDグループの事業セグメントは、「自動機械」と「機器」の2つに大別されます。自動機械部門は、自動包装システムやリチウムイオン電池製造システムなどを手掛け、売上253.31億円、営業利益54.89億円を計上しています。一方、機器部門は、空気圧シリンダやバルブ、流体制御機器などを製造・販売しており、売上1303.02億円、営業利益182.11億円と、グループ全体の売上と利益の大部分を占める主要な稼ぎ頭となっています。この構成から、機器部門がCKDグループの中核事業であることがわかります。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
AutoMachine 事業 253 55 21.7%
Machine 事業 1,303 182 14.0%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,157 文字
3 【事業の内容】当社グループは、当社、子会社21社によって構成されており、各種の自動機械装置及び各種機器の製造・販売を主たる業務としております。当社グループの主な事業内容と主要会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。なお、次の事業区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等) (セグメント情報) 」に掲げるセグメントの区分と同一であります。事 業 区 分主 要 会 社機  種主 要 製 品自動機械部門国内 (製造・販売会社) CKD㈱ (販売会社) CKDフィールド エンジニアリング㈱ (製造会社) CKDシコク精工㈱自動機械装置自動包装 (薬品・食品・医療器具等) システム、画像処理検査システム、リチウムイオン電池製造システム、三次元はんだ印刷検査機海外 (製造・販売会社) 喜開理 (中国) 有限公司 CKD THAI CO.LTD.機 器 部 門国内 (製造・販売会社) CKD㈱ CKD日機電装㈱ (製造会社) CKDシコク精工㈱駆動機器空気圧シリンダ、バルブ付シリンダ、特殊シリンダ、ガイド付シリンダ、ロータリアクチュエータ、助力装置、電動アクチュエータ、ダイレクトドライブモータ、インデックスユニット海外 (製造・販売会社) CKD THAI CO.LTD. CKD韓国㈱ M-CKD PRECISION SDN.BHD. CKD MALAYSIA SDN.BHD. CKD INDIA PVT.LTD. CKD USA CORP. (販売会社) 喜開理 (上海) 機器有限公司 台湾喜開理股份有限公司 CKD SINGAPORE PTE.LTD. CKD VIETNAM ENGINEERING CO.LTD. PT CKD TRADING INDONESIA CKD MEXICO,S. DE R.L. DE C.V. CKD EUROPE B.V. CKD ITALIA S.R.L. (製造会社) 喜開理 (中国) 有限公司 PT CKD MANUFACTURING INDONESIA 空気圧制御機器空気圧方向制御弁、手動切換弁空気圧関連機器気体発生装置 (窒素、圧縮エア) 、冷凍式ドライヤ、乾燥式ドライヤ、膜式ドライヤ、フィルタ、レギュレータ、継手、スピードコントローラ、流量センサ、圧力センサ流体制御機器水・空気・蒸気・切削油用バルブ、半導体製造プロセスガス用バルブ、薬液用バルブ、真空用バルブ、ライフサイエンス機器、ガス燃焼バルブ事 業 区 分主 要 会 社事 業 内 容そ の 他国内 CKDグローバルサービス㈱保険代理店、ファクタリング業務 以上に述べた事項を事業系統図に示すと、以下のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
高付加価値商品の開発や品質重視の顧客増加により、価格競争力と差別化が可能。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
自動化技術、流体制御技術、画像処理検査システム、リチウムイオン電池製造システムなどの専門技術。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:社会・自然・経済の低迷長期化による市況低迷 / 自然災害による生産工場の稼働停止、サプライチェーン寸断 / 政治・貿易摩擦による輸出入や半導体関連取引の制約
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

財務データが未収録のため、ブランド力、特許、規制ライセンス、独占的IPに関する具体的な評価は不可能。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

CKDは自動化機器や省力化機器を製造しており、顧客は生産ラインの構築や更新に多額の投資を行っている。一度導入した設備は、仕様変更や他社製品への切り替えにコストや時間がかかる可能性があるため、一定のスイッチング・コストが存在すると考えられる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

CKDの事業は、製品の利用者が増えることで価値が増すようなネットワーク効果を生むビジネスモデルではない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

機械製造業全般に言えることだが、規模の経済や効率的な生産体制によるコスト優位性は存在する可能性がある。しかし、CKD特有の構造的なコスト優位性を示す具体的な情報は現時点では不明。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

CKDは自動化機器、省力化機器、流体制御機器などを手掛けており、これらの分野では一定の市場シェアを確保していると考えられる。特に、特定のニッチ市場においては、業界規模に対して最適な少数寡占を形成している可能性がある。

CKDグループの優位性は、自動機械装置から多種多様な機器まで幅広い製品ラインナップを持つ点にあります。特に機器部門では、空気圧制御機器や流体制御機器など、産業の自動化に不可欠な基盤技術を提供しており、その技術力と製品の信頼性が顧客からの信頼を得ています。また、国内外に製造・販売拠点を持ち、グローバルな供給体制を構築していることも強みです。これにより、特定の地域や産業の変動リスクを分散しつつ、顧客の多様なニーズに迅速に対応できる体制を整えています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針について2023年4月に創立80周年を迎えた当社グループは、新しい理念「Purpose」 (存在意義) と「Brand Slogan」を、10月に「Values」 (価値観) を制定いたしました。新理念の制定は、CKDブランディングプロジェクトとして、海外を含む多様なCKDグループ社員が参画し、最終選考ではCKDグループ全社員の投票により決定いたしました。会社の存在意義と目指す方向を定めた「Purpose」は、「自動化技術の探求と共創を続け健やかな地球環境と豊かな未来を拓きます。」とし、「お客様やビジネスパートナー、仲間とともに、豊かな未来を実現する」という意味が込められております。Valuesの「C-SHIP」とは、CKD-SHIPを略したもので、「CKDグループ社員として持つべき価値観」を表しております。そして、理念体系を包含し、未来に向けた私たちの考えや行動を象徴的に表した「Brand Slogan」は、「Creating Solutions Together」といたしました。新たな理念をCKDグループ社員全員で共有し、私たちCKDはこれからも健やかな地球環境と豊かな未来の実現に向けて取組んでまいります。 (2) 目標とする経営指標について当社グループは、各事業の経営計画の目標達成を軸に利益を確保しつつ、新しい事業と市場に挑戦するため、売上高、営業利益率の向上と、株主資本利益率 (ROE) を安定的に維持することを経営目標として企業価値の向上に努めております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略について① 事業環境世界では、地政学リスク拡大による資源・エネルギー価格の高騰や、政策動向による景気への影響が懸念されるなど、先行きが不透明な状況が続いておりますが、気候変動とともに高齢化や労働力不足が大きな社会的課題となっており、企業は持続可能な社会の実現に向けた課題解決につながる活動が求められております。一方、IoT (Internet of Things) やAI (人工知能) などテクノロジーの進展により、ビジネスモデルの変化が進んでおり、製造業においても環境保護への取組みとともに、製品の高機能化や製造工程の自動化・省人化への取組みが一段と加速しております。社会の価値観や市場そのものが大きく変化し、デジタル化が促進される中、人に頼らない生産設備や、設備の遠隔操作など製造業の自動化・省人化需要の一層の高まり、半導体設備投資といった電子産業における投資拡大、自動車の電動化に向けた需要の増加などを想定しております。 ② 長期経営ビジョン及び中期経営計画<長期経営ビジョン>当社グループは、上述したPurpose「自動化技術の探求と共創を続け健やかな地球環境と豊かな未来を拓きます。」の下、自動機械装置と機器商品の開発・生産・販売・サービスを通じて、「技術革新と価値創造によって社会の課題解決に貢献」することを目指しております。そして、2016年に策定した長期経営ビジョン「10年VISION GO CKD!」を、環境変化に合わせて、2度改訂し、2025年までの10年間における長期目線の取組みを強化しながら進めております。「より豊かな社会づくりに貢献すること」「社員、そして家族を幸せにすること」「株主の皆様からの期待に応えること」の3つを目標として掲げ、4つの基本方針「新しい事業と市場に挑戦」「グローバル化を加速し海外市場を拡大」「サスティナブルな経営基盤の確立」「人材重視の企業風土を構築」に基づき、高い目標に向かって果敢に挑戦を続け、その結果生み出される新しい価値を世界に示してまいります。そして、将来を見据えた新たな技術・商品の開発や、海外市場への積極的な展開、お客様第一のサービス体制強化を通じて、すべてのステークホルダーの皆様とともに、真のサスティナブル企業を目指してまいります。 <中期経営計画>2026年3月期は、2023年3月期からスタートさせました第5次中期経営計画『Exciting CKD 2025』の最終年度となります。同様に2026年3月期が最終年度となります長期経営ビジョン「10年VISION GO CKD!」の達成を目指すとともに、次の長期経営ビジョンへつなげる基盤構築の位置付けとなります。成長が見込まれる半導体や電池などの産業、電動事業や新事業、海外市場に注力するとともに、サービスビジネスにつながるカスタマーサービスを強化し、経営効率を向上させながら、経営基盤の強化に取組み、企業価値向上を目指してまいります。2025年3月期を振り返りますと、自動機械事業では、PTP薬品包装機において、プラスチックごみを削減可能な「エコスクラップ技術」をベーリンガーインゲルハイム製薬との共創により世界で初めて実用化するなど、社会の課題解決につながる商品を拡充し、機器事業では、自動化・省人化ニーズ、半導体や電池産業など成長する産業に対応した生産能力増強と生産性向上に継続して努めました。また、専門知識がなくても、パソコンだけで誰でも簡単に電動機器や空気圧機器、そして画像検査までを自在に制御可能なプログラミングツール等、既存製品やコア技術に新たな機能を組み合わせたサービスビジネスの強化を加速させるとともに、環境負荷低減型商品で新たな価値の創出に取組んでおります。さらに海外市場では、2022年に米国オースティン工場、2024年にインド工場が稼働し、2025年にはマレーシア新工場の稼働を予定しております。半導体や電池をはじめとする成長性の高い市場や、ASEANやインドといった機器商品の需要拡大が見込める地域において生産体制強化を進め、新たな基盤を最大限に活用しながら新規案件の獲得につなげ、事業の拡大に取組んでまいります。今後も、中長期的な成長と企業価値向上を考え、将来に向けた事業基盤を築くための投資を進めてまいります。 (4) 会社の対処すべき課題について<中長期的な成長に向けた取組み>2025年度は、「10年VISION GO CKD!」と第5次中期経営計画「Exciting CKD 2025」の最終年度となります。Purposeの実現に向け、当社の技術と未来を担う人材の価値を最大限に引き出し、共創による社会貢献と新たな価値を提供しております。最終年度を全力で駆け抜け、次の10年でさらなる高みを目指してまいります。 ① 収益・事業戦略モデルの進化注力する「半導体産業」では、生成AIやEV・自動運転分野の成長を背景に2030年に1兆ドル市場へ拡大すると予想されており、国内外での生産拠点強化のため、2024年度に北陸工場を稼働させ、マレーシアにも新工場を竣工いたしました。微細化・積層化・ハイブリッドボンディングなど先端技術領域への対応を進めるため、お客様に寄り添い、ニーズを理解し、当社の様々な技術を組み合わせ、新たな価値を提供することにより、業界内でのさらなる存在感の向上を目指してまいります。また、もう1つの注力する産業である「電池産業」では、BEVに加えHEVの再評価を背景に市場拡大が進む中、高速・高精度な巻回機や二次電池製造工程向け機器を展開しております。人手不足や効率化といった社会課題に対応しつつ、安定稼働や製品の長寿命化など、顧客の多様なニーズに応える体制を強化しております。注力する「新商品・新事業」では自動化・省人化の需要を受け、ハード面だけでなくソフト面も強化しております。画像処理AIツールや、専門知識がなくても、パソコンだけで電動機器、空気圧機器や画像検査の一括制御が可能なデバイスプログラミングツールなどを展開し、既存製品やコア技術に新たな機能を組み合わせたサービスビジネスを強化しております。ハード面では生産性向上や労働災害予防に寄与するヒューマンアシスト機器を拡充いたしました。さらに環境課題への取組みとして、環境負荷低減型商品や長寿命機器の開発、そして社内のCO2削減施策にも取組み、持続可能な社会への貢献を進めております。注力する地域「海外市場」においては、2022年に稼働した米国オースティン工場、先に述べたマレーシア工場のほか、2024年5月にはインド工場を竣工いたしました。半導体や電池をはじめとする成長性の高い市場やASEANやインドといった機器商品の需要拡大が見込める地域において生産体制強化を進め、新たな基盤を最大限に活用しながら新規案件の獲得につなげ事業の拡大に取組んでまいります。 ② 経営効率の向上資本コストを意識した事業管理を行うため、自己資本比率の適正化とともに、成長投資と株主還元のバランスを重視した資本政策を推進しております。経営指標としてはROEやROICを取り入れ、ビジネスユニットごとの資本効率を可視化し、資源配分の最適化を図っております。また、中期経営計画においては、営業活動により創出された資金を、持続的な成長に必要な資金として確保し、成長投資と基盤強化に活用してまいりました。成長投資においては、2022年度は米国オースティン工場、2023年度は北陸工場、2024年度にはインド工場とマレーシア工場を竣工いたしました。生産ラインの自動化や省エネ設備の導入などにより、生産性の向上が見込めます。新規案件の獲得や受注の拡大を図りながら生産性を高め、企業価値向上に努めてまいります。 ③ 経営基盤の強化当社グループは、Purposeに基づき、ESG (環境・社会・ガバナンス) への取組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献することにより、企業価値の向上を目指してまいります。また、事業活動を通じてCSR (企業の社会的責任) 活動を推進し、当社が保有する技術を活用し、社外の様々な方々との共創によって、商品・サービスの品質及び技術革新を追及しながら、地球環境の保護と社会の課題解決に貢献いたします。環境面においては、気候変動や資源循環・廃棄といった課題に対応するため、自動機械事業では、PTP薬品包装機においてバイオマスプラスチックを使用した包装機の開発やPTPシート生産時のプラスチック使用量の削減に取組んでおります。機器事業では、エネルギーの効率的な利用に貢献する環境負荷低減型商品パルスブローバルブ、生産エネルギーの見える化で省エネルギー改善に貢献するエアモニタリングユニットを開発いたしました。デジタル技術や基幹システムを活用し、最適な組織編成で生産性を一段と向上させ、事業を通じて環境や社会に貢献しながら、持続可能な成長を実現するための経営基盤を確立してまいります。社会面においては、当社グループでは、「人材重視の企業風土」を経営理念の一つとして掲げており、「人材」を「人財」として企業の持続的な発展・成長のための重要な経営資源と位置付けております。当社グループのすべての人を生かす経営を推進していくため、2023年に新たな組織として、「人材戦略委員会」を発足し、さらに、すべての社員がいきいきと働ける会社・職場を実現するために、あるべき姿を描き、理想の人材戦略を推進していくことを目的に、「人材戦略委員会」の下部組織として「未来人材プロジェクト」を発足いたしました。PurposeとValuesを実現するための人材育成に取組み、社員との対話を通じて、エンゲージメント向上に向けた人事制度改革にも取組んでまいります。ガバナンス面においては、機密情報やデータの漏洩、コンプライアンス違反など、社内の不正により会社経営に大きな影響を受けるリスクが高まっている中、グローバルな視点により健全な事業基盤を構築し、持続的な成長に取組んでおります。全社でコンプライアンスを徹底し、起こりうるリスクを想定し、対応することで成長につなげてまいります。
対処すべき課題
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針について2023年4月に創立80周年を迎えた当社グループは、新しい理念「Purpose」 (存在意義) と「Brand Slogan」を、10月に「Values」 (価値観) を制定いたしました。新理念の制定は、CKDブランディングプロジェクトとして、海外を含む多様なCKDグループ社員が参画し、最終選考ではCKDグループ全社員の投票により決定いたしました。会社の存在意義と目指す方向を定めた「Purpose」は、「自動化技術の探求と共創を続け健やかな地球環境と豊かな未来を拓きます。」とし、「お客様やビジネスパートナー、仲間とともに、豊かな未来を実現する」という意味が込められております。Valuesの「C-SHIP」とは、CKD-SHIPを略したもので、「CKDグループ社員として持つべき価値観」を表しております。そして、理念体系を包含し、未来に向けた私たちの考えや行動を象徴的に表した「Brand Slogan」は、「Creating Solutions Together」といたしました。新たな理念をCKDグループ社員全員で共有し、私たちCKDはこれからも健やかな地球環境と豊かな未来の実現に向けて取組んでまいります。 (2) 目標とする経営指標について当社グループは、各事業の経営計画の目標達成を軸に利益を確保しつつ、新しい事業と市場に挑戦するため、売上高、営業利益率の向上と、株主資本利益率 (ROE) を安定的に維持することを経営目標として企業価値の向上に努めております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略について① 事業環境世界では、地政学リスク拡大による資源・エネルギー価格の高騰や、政策動向による景気への影響が懸念されるなど、先行きが不透明な状況が続いておりますが、気候変動とともに高齢化や労働力不足が大きな社会的課題となっており、企業は持続可能な社会の実現に向けた課題解決につながる活動が求められております。一方、IoT (Internet of Things) やAI (人工知能) などテクノロジーの進展により、ビジネスモデルの変化が進んでおり、製造業においても環境保護への取組みとともに、製品の高機能化や製造工程の自動化・省人化への取組みが一段と加速しております。社会の価値観や市場そのものが大きく変化し、デジタル化が促進される中、人に頼らない生産設備や、設備の遠隔操作など製造業の自動化・省人化需要の一層の高まり、半導体設備投資といった電子産業における投資拡大、自動車の電動化に向けた需要の増加などを想定しております。 ② 長期経営ビジョン及び中期経営計画<長期経営ビジョン>当社グループは、上述したPurpose「自動化技術の探求と共創を続け健やかな地球環境と豊かな未来を拓きます。」の下、自動機械装置と機器商品の開発・生産・販売・サービスを通じて、「技術革新と価値創造によって社会の課題解決に貢献」することを目指しております。そして、2016年に策定した長期経営ビジョン「10年VISION GO CKD!」を、環境変化に合わせて、2度改訂し、2025年までの10年間における長期目線の取組みを強化しながら進めております。「より豊かな社会づくりに貢献すること」「社員、そして家族を幸せにすること」「株主の皆様からの期待に応えること」の3つを目標として掲げ、4つの基本方針「新しい事業と市場に挑戦」「グローバル化を加速し海外市場を拡大」「サスティナブルな経営基盤の確立」「人材重視の企業風土を構築」に基づき、高い目標に向かって果敢に挑戦を続け、その結果生み出される新しい価値を世界に示してまいります。そして、将来を見据えた新たな技術・商品の開発や、海外市場への積極的な展開、お客様第一のサービス体制強化を通じて、すべてのステークホルダーの皆様とともに、真のサスティナブル企業を目指してまいります。 <中期経営計画>2026年3月期は、2023年3月期からスタートさせました第5次中期経営計画『Exciting CKD 2025』の最終年度となります。同様に2026年3月期が最終年度となります長期経営ビジョン「10年VISION GO CKD!」の達成を目指すとともに、次の長期経営ビジョンへつなげる基盤構築の位置付けとなります。成長が見込まれる半導体や電池などの産業、電動事業や新事業、海外市場に注力するとともに、サービスビジネスにつながるカスタマーサービスを強化し、経営効率を向上させながら、経営基盤の強化に取組み、企業価値向上を目指してまいります。2025年3月期を振り返りますと、自動機械事業では、PTP薬品包装機において、プラスチックごみを削減可能な「エコスクラップ技術」をベーリンガーインゲルハイム製薬との共創により世界で初めて実用化するなど、社会の課題解決につながる商品を拡充し、機器事業では、自動化・省人化ニーズ、半導体や電池産業など成長する産業に対応した生産能力増強と生産性向上に継続して努めました。また、専門知識がなくても、パソコンだけで誰でも簡単に電動機器や空気圧機器、そして画像検査までを自在に制御可能なプログラミングツール等、既存製品やコア技術に新たな機能を組み合わせたサービスビジネスの強化を加速させるとともに、環境負荷低減型商品で新たな価値の創出に取組んでおります。さらに海外市場では、2022年に米国オースティン工場、2024年にインド工場が稼働し、2025年にはマレーシア新工場の稼働を予定しております。半導体や電池をはじめとする成長性の高い市場や、ASEANやインドといった機器商品の需要拡大が見込める地域において生産体制強化を進め、新たな基盤を最大限に活用しながら新規案件の獲得につなげ、事業の拡大に取組んでまいります。今後も、中長期的な成長と企業価値向上を考え、将来に向けた事業基盤を築くための投資を進めてまいります。 (4) 会社の対処すべき課題について<中長期的な成長に向けた取組み>2025年度は、「10年VISION GO CKD!」と第5次中期経営計画「Exciting CKD 2025」の最終年度となります。Purposeの実現に向け、当社の技術と未来を担う人材の価値を最大限に引き出し、共創による社会貢献と新たな価値を提供しております。最終年度を全力で駆け抜け、次の10年でさらなる高みを目指してまいります。 ① 収益・事業戦略モデルの進化注力する「半導体産業」では、生成AIやEV・自動運転分野の成長を背景に2030年に1兆ドル市場へ拡大すると予想されており、国内外での生産拠点強化のため、2024年度に北陸工場を稼働させ、マレーシアにも新工場を竣工いたしました。微細化・積層化・ハイブリッドボンディングなど先端技術領域への対応を進めるため、お客様に寄り添い、ニーズを理解し、当社の様々な技術を組み合わせ、新たな価値を提供することにより、業界内でのさらなる存在感の向上を目指してまいります。また、もう1つの注力する産業である「電池産業」では、BEVに加えHEVの再評価を背景に市場拡大が進む中、高速・高精度な巻回機や二次電池製造工程向け機器を展開しております。人手不足や効率化といった社会課題に対応しつつ、安定稼働や製品の長寿命化など、顧客の多様なニーズに応える体制を強化しております。注力する「新商品・新事業」では自動化・省人化の需要を受け、ハード面だけでなくソフト面も強化しております。画像処理AIツールや、専門知識がなくても、パソコンだけで電動機器、空気圧機器や画像検査の一括制御が可能なデバイスプログラミングツールなどを展開し、既存製品やコア技術に新たな機能を組み合わせたサービスビジネスを強化しております。ハード面では生産性向上や労働災害予防に寄与するヒューマンアシスト機器を拡充いたしました。さらに環境課題への取組みとして、環境負荷低減型商品や長寿命機器の開発、そして社内のCO2削減施策にも取組み、持続可能な社会への貢献を進めております。注力する地域「海外市場」においては、2022年に稼働した米国オースティン工場、先に述べたマレーシア工場のほか、2024年5月にはインド工場を竣工いたしました。半導体や電池をはじめとする成長性の高い市場やASEANやインドといった機器商品の需要拡大が見込める地域において生産体制強化を進め、新たな基盤を最大限に活用しながら新規案件の獲得につなげ事業の拡大に取組んでまいります。 ② 経営効率の向上資本コストを意識した事業管理を行うため、自己資本比率の適正化とともに、成長投資と株主還元のバランスを重視した資本政策を推進しております。経営指標としてはROEやROICを取り入れ、ビジネスユニットごとの資本効率を可視化し、資源配分の最適化を図っております。また、中期経営計画においては、営業活動により創出された資金を、持続的な成長に必要な資金として確保し、成長投資と基盤強化に活用してまいりました。成長投資においては、2022年度は米国オースティン工場、2023年度は北陸工場、2024年度にはインド工場とマレーシア工場を竣工いたしました。生産ラインの自動化や省エネ設備の導入などにより、生産性の向上が見込めます。新規案件の獲得や受注の拡大を図りながら生産性を高め、企業価値向上に努めてまいります。 ③ 経営基盤の強化当社グループは、Purposeに基づき、ESG (環境・社会・ガバナンス) への取組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献することにより、企業価値の向上を目指してまいります。また、事業活動を通じてCSR (企業の社会的責任) 活動を推進し、当社が保有する技術を活用し、社外の様々な方々との共創によって、商品・サービスの品質及び技術革新を追及しながら、地球環境の保護と社会の課題解決に貢献いたします。環境面においては、気候変動や資源循環・廃棄といった課題に対応するため、自動機械事業では、PTP薬品包装機においてバイオマスプラスチックを使用した包装機の開発やPTPシート生産時のプラスチック使用量の削減に取組んでおります。機器事業では、エネルギーの効率的な利用に貢献する環境負荷低減型商品パルスブローバルブ、生産エネルギーの見える化で省エネルギー改善に貢献するエアモニタリングユニットを開発いたしました。デジタル技術や基幹システムを活用し、最適な組織編成で生産性を一段と向上させ、事業を通じて環境や社会に貢献しながら、持続可能な成長を実現するための経営基盤を確立してまいります。社会面においては、当社グループでは、「人材重視の企業風土」を経営理念の一つとして掲げており、「人材」を「人財」として企業の持続的な発展・成長のための重要な経営資源と位置付けております。当社グループのすべての人を生かす経営を推進していくため、2023年に新たな組織として、「人材戦略委員会」を発足し、さらに、すべての社員がいきいきと働ける会社・職場を実現するために、あるべき姿を描き、理想の人材戦略を推進していくことを目的に、「人材戦略委員会」の下部組織として「未来人材プロジェクト」を発足いたしました。PurposeとValuesを実現するための人材育成に取組み、社員との対話を通じて、エンゲージメント向上に向けた人事制度改革にも取組んでまいります。ガバナンス面においては、機密情報やデータの漏洩、コンプライアンス違反など、社内の不正により会社経営に大きな影響を受けるリスクが高まっている中、グローバルな視点により健全な事業基盤を構築し、持続的な成長に取組んでおります。全社でコンプライアンスを徹底し、起こりうるリスクを想定し、対応することで成長につなげてまいります。
MD&A(経営者による分析)
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】当連結会計年度における当社グループ (当社及び連結子会社) の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー (以下、「経営成績等」という。) の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績自動機械部門では、国内におけるジェネリック医薬品の安定供給に向けた投資が継続されていましたが、最終段階に入った装置需要を取り込むことで、薬品包装機の売上高が増加いたしました。また、日系自動車メーカーのHEV向け車載用電池への投資が増加していることから、リチウムイオン電池製造システムの売上高が増加いたしました。その結果、売上高は25,331百万円 (前期比43.3%増) 、セグメント利益は収益改善の効果にセールスミックスも加わり、5,489百万円(前期比85.2%増)となりました。 機器部門では、国内市場において、世界的に旺盛な生成AI関連の投資を背景に、半導体・電子部品業界の一部の顧客で在庫消化が進み、半導体製造装置向け機器の売上高が増加いたしました。また、自動機械部門と同様に、国内メーカーの車載用電池への投資増加を受け、HEV向けの二次電池製造工程向け機器の売上高が増加いたしました。海外市場では、半導体製造装置の国産化が進む中国や、HBM関連の投資が旺盛だった韓国や台湾、半導体や半導体製造装置の重要な供給拠点となったシンガポールで売上高が増加いたしました。その結果、売上高は130,302百万円 (前期比11.6%増) 、セグメント利益は売上増加により、18,211百万円(前期比22.7%増)となりました。 このような状況の下で、当連結会計年度における業績は、売上高155,634百万円(前期比15.8%増)、営業利益19,018百万円(前期比45.0%増)、経常利益19,167百万円(前期比46.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益13,520百万円(前期比62.1%増)となりました。 次年度の見通しと方針について、次期の世界経済の見通しは、米国の政策による各国での経済活動への影響から、設備投資需要の減少が予測されるなど、不透明感が強まっております。一方で、当社を取り巻く事業環境は、人手不足による自動化・省人化需要は底堅く推移し、同時に、環境負荷低減商品の需要増加が見込まれております。また、半導体市場では、微細化・積層化による生産プロセスの複雑化によって、新たな需要が生み出されております。また、中国における半導体や製造装置の国産化需要が益々拡大していくと期待されております。 生産、受注及び販売の状況は、次のとおりであります。① 生産実績当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称生産高 (百万円)前期比 (%)自動機械部門24,437+10.7機 器 部 門127,519+8.1合計151,956+8.5 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。2.金額は、販売価格によっております。 ② 受注実績当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前期比(%)受注残高(百万円)前期比(%)自動機械部門22,004+2.416,871△16.5 (注) 自動機械部門以外は、需要見込による生産方法をとっております。 ③ 販売実績当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高 (百万円)前期比 (%)自動機械部門25,331+43.3機 器 部 門130,302+11.6合計155,634+15.8 (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。2.当連結会計年度において、自動機械部門の販売高が著しく増加しております。これは主として、薬品包装機及びリチウムイオン電池製造システムの売上増の影響によるものであります。 (2) 財政状態当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ2,581百万円増加の210,867百万円となりました。これは主に、商品及び製品が3,397百万円、原材料及び貯蔵品が5,724百万円、有形固定資産が3,126百万円、投資有価証券が2,897百万円それぞれ減少したものの、現金及び預金が7,030百万円、受取手形が1,461百万円、契約資産が1,827百万円、電子記録債権が7,153百万円それぞれ増加したことによるものであります。特に、売上増加に伴う売掛金回収増加により現金及び預金が増加したことで、資産が増加しております。負債は、前連結会計年度末に比べ4,841百万円減少の74,345百万円となりました。これは主に、未払法人税等が3,514百万円増加したものの、支払手形及び買掛金が3,315百万円、電子記録債務が1,043百万円、流動負債のその他に含まれる前受金が3,000百万円、長期借入金が1,124百万円減少したことによるものであります。特に、支払サイト短縮により支払手形及び買掛金並びに電子記録債務が減少したことで、負債が減少しております。純資産は、前連結会計年度末に比べ7,423百万円増加の136,521百万円となりました。当連結会計年度では、親会社株主に帰属する当期純利益の増加により、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ2.8ポイント増加の64.7%となりました。  (3) キャッシュ・フロー当連結会計年度末における現金及び現金同等物 (以下「資金」という。) は、前連結会計年度末に比べ6,604百万円増加の34,344百万円となりました。当連結会計年度に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。<営業活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、19,174百万円 (前期比152.3%増) となりました。 これは主に、税金等調整前当期純利益19,588百万円、減価償却費6,568百万円、棚卸資産の減少10,624百万円及び補助金の受取額1,454百万円による資金の増加、売上債権及び契約資産の増加11,585百万円、仕入債務の減少4,247百万円、前受金の減少3,000百万円並びに法人税等の支払額2,508百万円による資金の減少によるものであります。<投資活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、6,057百万円 (前期比70.1%減) となりました。 これは主に、有形固定資産の取得による支出5,703百万円による資金の減少によるものであります。<財務活動によるキャッシュ・フロー>当連結会計年度における財務活動による資金の減少は、6,179百万円 (前期は13,055百万円の増加) となりました。 これは主に、長期借入金の返済による支出1,128百万円、配当金の支払額4,269百万円による資金の減少によるものであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきまして、当社グループの主要な資金需要は、製品製造のための材料費、労務費、経費、販売費及び一般管理費等の営業費用、研究開発費並びに当社グループの設備新設、改修等にかかる投資であり、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、金融機関からの借入れによる資金調達にて対応していくこととしております。当社グループは、円滑な事業活動に必要となる流動性の確保と財源の健全性及び安全性の確保を資金調達の基本としており、市場環境等を考慮した上で、有効かつ機動的な資金調達を実施しております。資金需要を満たすための資金は、原則として営業活動によるキャッシュ・フローを主とした内部資金を財源としておりますが、多額の投資に対する資金需要が見込まれる場合などは、銀行等からの借入れなどの外部資金を活用いたします。資金調達を行う場合は、期間や国内外の市場金利動向、自己資本比率、DEレシオ (負債資本倍率) などの財務指標への影響度などを総合的に勘案しながら、最適な資金調達を実施してまいります。設備投資資金については、2024年度は、設備投資5,023百万円、研究開発費3,546百万円となりました。2025年度以降も事業拡大に向けた生産能力増強及び自動化投資を行ってまいります。株主還元については、経営における重要課題の一つとして考えており、連結配当性向40%を目安としております。当社の配当政策については、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」 をご確認ください。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたっては、資産、負債、収益及び費用の数値に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらの見積りとは異なることがあります。連結財務諸表を作成するにあたって、在庫調整の長期化による半導体設備投資の抑制、中国経済の景気後退による製造業における投資の伸び悩み、地政学リスクの拡大等の不確実な環境下にあるなかで、主要得意先が属する半導体、自動車及び工作機械等の市況の変化の影響を考慮した仮定を用いて、その不確実性を見積りに反映しております。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りの仮定のうち、機器部門の棚卸資産の評価、繰延税金資産の回収可能性及び固定資産の減損について見積り特有の不確実性により、財政状態及び経営成績に重要な影響が及ぶ可能性があると考えております。なお、機器部門の棚卸資産の評価の詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。当該評価について、市況の変動等により見直しが必要になった場合、翌連結会計年度以降の連結財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性があります。

事業リスク

CKDグループは、社会・自然・経済の低迷による主要顧客業界の市況悪化や、大雨・洪水などの自然災害による生産停止リスクを抱えています。また、貿易摩擦や地政学リスクによる輸出入規制、半導体関連取引への制約も業績に影響を与える可能性があります。さらに、想定外の事業環境変化や、海外子会社における管理体制の不十分さ、情報セキュリティ侵害によるシステム障害や機密情報流出も重要なリスクとして認識されています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,133 文字
3 【事業等のリスク】(1) リスクの基本方針当社グループは、事業の継続と企業価値の向上を確保していくために企業活動に付随する様々なリスクを識別し、そのリスクを適正に評価した上で効率的、効果的な経営活動を行っています。 (2) リスクマネジメント体制取締役会直轄の組織としてリスク管理委員会を設置し、活動の進捗及び結果を定期的に取締役会へ報告し、リスク管理を推進しています。また、リスク管理委員会の下部組織としてリスク管理室を設置しており、監査部門による監視体制も構築することで、リスクへの管理体制を強化しています。具体的な活動として、リスク管理室は業務部門が行う全社リスクの抽出、分析、評価、モニタリングの支援を行います。また、重点リスクに対する業務部門の取組み状況をモニタリングし必要に応じて改善を促す役割を担い、リスク管理委員会へ定期的に報告を上げます。海外子会社については、海外管理部門がリスク管理室と連携し、支援を行います。監査部門は、業務部門とリスク管理室及び海外管理部門が機能するよう、監査、助言、連携を行います。 (3) リスクの特定プロセス各事業部門、グループ会社及び本社管理部門にて企業価値の向上及び経営目標の達成を阻害するリスクと対策を洗い出しています。リスクの特定を行い、発生する頻度と発生した時の影響度からリスクの重要度を評価しています。また、特定された重点リスクに関して取締役会に報告し共有しています。 (4) リスクと機会当社グループは、企業価値に影響を与える可能性のあるリスクに対応できる体制を整えるとともに、必要に応じて選定したリスクを見直しています。また、リスクは必ずしもマイナスの要因となるだけではなく、当社の一層の成長の機会となる可能性もあるため、適切に機会を捉えて果敢に挑戦を続けていきます。リスクマネジメントを推進し、事業を通じた取組みを通して企業価値を向上させるとともに、持続可能な社会の実現を目指しています。 当社グループのリスクに対する考え方としては、外部環境や内部環境の変化により経営目標の達成や社会的信用など企業価値に影響を与える可能性のある不確実な事象をリスクと定義しています。グローバルに事業を展開していくためには、リスクを適切に管理することが極めて重要な経営課題であると考え、リスク管理体制を整備しています。 当社グループの経営成績及び財政状態などに影響を及ぼす可能性のあるリスクには、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 リスクファクターリスク対応と機会社会・自然・経済の低迷長期化により主要な顧客が属する業界の市況が低迷し業績に影響対応・市場環境の変化を捉えた迅速な対応自然現象・大雨、洪水などの自然災害による生産工場の稼働停止、サプライチェーン寸断による生産活動への影響・東海・東南海・南海地震の発生による生産活動への影響対応・各生産拠点で現地調達が可能な体制を整え、生産拠点を分散する・BCP (事業継続計画) の策定や新たな規制を踏まえた対応力の強化政治・貿易摩擦などから輸出入や半導体関連の取引に制約が生じた場合、当社は機器事業において半導体に関連する顧客があるため業績に影響・地政学リスクの高まりで生じる政府の規制や輸出入制限による生産活動への影響対応・地政学リスクを考慮した海外生産品の現地調達促進、複数拠点での生産、在庫センターの分配機会・顧客生産拠点の分配配置による、新たな設備投資需要の増加経営及び内部統制・想定外の事業環境変化による業績への影響・設立後歴史の浅い拠点や規模の小さい拠点における管理体制の不十分さから起こりうる想定外の損失対応・経営戦略等の継続的な見直しと年度方針の管理・ガバナンス強化に向けた海外グループ会社の管理・グローバル人材育成プランの実施など社内教育を強化した人材戦略取引に関わる法的問題・安全保障輸出管理制度による影響・売掛金未回収による財務面での混乱・事業承継問題などのサプライヤーからの部材の供給不足による生産活動への影響対応・全社的な教育の徹底と輸出管理の徹底・サプライヤーを複数確保し、代替部材の評価試験を実施・定期的な信用調査の実施商品・技術・サービス・商品が人的被害又は物的損害を生じさせた場合の損害賠償負担や顧客からの信頼低下・一部商品のコモディティ化により、競合他社との価格競争の激化対応・原材料から出荷検査に至るまでの品質保証体制強化・IoT関連機器や予防保全、長寿命製品の開発・高付加価値商品の開発や、価格競争力のある商品の展開機会・品質を重視する顧客の増加に伴う高付加価値商品の需要増加 リスクファクターリスク対応と機会雇用・少子化により国内での労働力確保が困難になることによる生産活動への影響・グローバル人材、企画提案力のある人材不足による新規事業やグローバル活動への影響対応・国内工場の自動化を推し進め、人に頼らない生産体制を構築・グローバル人材の育成プラン実施など社内教育を強化した人材戦略機会・国内の労働力確保困難による、生産ラインの自動化、省人化需要の増加情報セキュリティ・コンピュータウイルス、サイバー攻撃等による社内システムの機能障害、機密情報の流出、それに伴う社会的信用の低下・生産ライン、物流システムの停止による取引先への納入に影響・基幹システムの停止による調達、生産、物流の停滞、それらに起因する事業活動への悪影響・重要な取引先でのコンピュータウイルス感染の影響対応・情報セキュリティ管理方針や各種規定を整備し、従業員教育及び内部監査を実施・最新の情報セキュリティ機器、ソフトウェアの導入と更新・重要な取引先の情報セキュリティ調査と是正機会・情報セキュリティシステムの強化により社会的信用が向上し、顧客との取引機会の増加環境問題・当社グループが脱炭素社会の実現に寄与する事業や商品の開発が遅れた場合に業績に影響・地球環境問題の深刻化による温室効果ガスの使用・排出規制や省エネルギー法の規制強化による事業活動への影響・使用化学物質の規制強化による事業活動への影響・脱プラスチックの世界的な流れにより包装事業の対応が遅れた場合、当社包装機械事業の継続に影響対応・環境負荷低減型商品の開発・規制物質を含有する部材等の迅速な切り替え・脱プラスチック包材に対応した包装機械の開発機会・環境負荷低減型商品の売上拡大・脱プラスチック包材に対応した包装機械の事業拡大労働安全衛生・従業員の過労やストレスによる業務への影響・労働災害による生産活動への影響・感染症の拡大による、国内外の自社工場又は主要な仕入先工場の稼働停止により、取引先への納入に影響対応・メンタルヘルスチェックによる定期的な調査の実施・労働安全衛生教育の実施・遠隔での営業やサービスなど、非接触による対応強化・遠隔操作・省人化に対応するセンサや画像処理技術の開発強化機会・感染症などの対策として、人に頼らない生産設備や、設備の遠隔診断・操作など自動化・省人化需要の増加施設・設備・生産設備等の破損や故障による生産活動への影響対応・設備の定期的な更新とメンテナンスによる維持その他・市況の悪化により棚卸資産の回転期間が長期化することで、棚卸資産の重要な評価減が計上されることによる業績への影響・自動機械部門の顧客検収での売上高計上において、顧客都合や技術的要因で売上高計上が遅延することによる業績への影響対応・市場ニーズに合わせた棚卸資産の確保 ・タイムリーな顧客要求の解消

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