研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-03 | - | 15 |
| 2024-03 | - | 9 |
| 2023-03 | - | 3 |
| 2022-03 | - | 12 |
| 2021-03 | - | 30 |
研究開発活動(本文)
FY2025|1,986 文字
6 【研究開発活動】当社グループの研究開発活動は主に開発本部において行われており、設計・ソフトウエア開発・試験検証などの部門が緊密に連携して研究開発に取り組んでおります。主な研究開発製品は、建設用クレーン、ショベル、産業車両、クローラキャリアなどであり、国内外の最新排出ガス規制に適合した製品開発の他、カーボンニュートラルに向けた各種電動化や代替燃料の利用、自動運転や遠隔操作などの先進的研究開発活動も積極的に推進しております。当連結会計年度における研究開発費は総額1,699百万円であります。研究開発活動は主として日本セグメントで行っており、おもな取り組みは次のとおりであります。 (1) 建設用クレーン国内向けのラフテレーンクレーンでは、最大吊上げ荷重60tの「SL-600RfⅢ」、50tの「SL-500RfⅢ」、および80tの「SL-850RfⅢ」をシリーズとして開発し、本年度より販売を開始いたしました。これらの機種は、国内最新の排出ガス規制に適合したエンジンを搭載し、各種の走行安全機能も備えています。カーボンニュートラルへの取り組みとして開発を進めてきた、世界初のハイブリッド式ラフテレーンクレーン「SR-250HV」(ハイブリッドラフター)は、本年度より販売を開始いたしました。ハイブリッドラフターは、従来のディーゼルエンジンに加えて電動モーターを装備しており、充電切れの心配がないうえ、CO₂排出量の削減が可能なクレーン車です。また、クレーン作業時には、付属の油圧ユニット「EK-UNIT」を外部電源に接続して油圧を供給することで、実質的にCO₂排出量をゼロにすることが可能です。国内向けのオールテレーンクレーンでは、欧州の排出ガス規制(Stage V)にも適合しているエンジンをキャリヤに搭載した、最大吊上げ荷重130tの「KA-1300R」を開発し、本年度より販売を開始いたしました。本機は、市場評価の高い従来機のコンセプトを継承しています。海外向けのラフテレーンクレーンでは、最大吊上げ荷重70tの「SR-700LⅡ」を開発し、本年度に販売を開始いたしました。本機は、経済発展に伴い拡大を続けるアジア市場向けの仕様となっています。装備品類では、クレーンオペレータの労働環境改善を目的として、エンジン停止時でも補機バッテリーで駆動可能な「パーキングクーラー」を新たに開発し、本年度より販売を開始いたしました。その他、新技術の公共工事への積極的な活用を目的として、国土交通省が整備した新技術情報提供システム(New Technology Information System:NETIS)において、「2面領域制限機能付きクレーン」を本年度、新たに登録いたしました。今後も建設用クレーンについては、重点開発製品群としてラインアップの拡充を図るとともに、操作性のさらなる向上やオペレータの負担軽減に向けた研究開発、また、カーボンニュートラル実現に向けた電動化・ハイブリッド化の技術開発を積極的に進めてまいります。 (2) ショベル・クローラキャリア中・大型ショベルにおきましては、国内市場向けとして23tクラスの「HD823MR-8」を開発し、本年度より販売を開始いたしました。本機には、欧州の排出ガス規制(Stage V)にも適合している最新型エンジンを搭載しており、あわせて従来機で実績のある油圧機器を最適化することにより、信頼性を確保しつつ操作フィーリングの向上を実現しております。さらに、低燃費・低騒音化を図ることで、環境負荷の低減にも寄与しております。ミニショベルにおきましては、バッテリー電動化製品の開発を進めており、来年度の販売開始を予定しております。今後も、最新の排出ガス規制に適合した機種の市場投入を順次進めていくとともに、カーボンニュートラルの実現に向けた開発にも注力し、早期の市場投入を目指して積極的に取り組んでまいります。クローラキャリアにおきましては、市場より高い評価を得ている積載量7tの全旋回式クローラキャリア「IC70R」のコンセプトを継承した大型機のシリーズ化開発を進めており、来年度の販売開始を予定しております。今後もクローラキャリアのラインアップ拡充を図るとともに、カーボンニュートラルへの対応として電動化や遠隔操作・自動運転化の研究開発活動を、積極的に推進してまいります。 (3) その他製品路面清掃車および除雪車におきましては、制限区域内における作業の安全性および生産性の向上、さらには深刻化する労働力不足といった課題の解決を目的として、自動運転(レベル2相当)による実証実験を実施いたしました。今後は、本実証実験における成果を踏まえ、高機能車両の実用化に向けた研究開発活動を、引き続き積極的に推進してまいります。
FY2024|1,943 文字
6 【研究開発活動】当社グループの研究開発活動は主に開発本部において行われており、設計・ソフトウエア開発・試験検証などの部門が緊密に連携して研究開発に取り組んでおります。主な研究開発製品は、建設用クレーン、ショベル、産業車両、クローラキャリアなどであり、国内外の最新排出ガス規制に適合した製品開発の他、カーボンニュートラルに向けた各種電動化や代替燃料の利用、自動運転や遠隔操作などの先進的研究開発活動も積極的に推進しております。当連結会計年度における研究開発費は総額1,895百万円であります。研究開発活動は主として日本セグメントで行っており、おもな取り組みは次のとおりであります。 (1) 建設用クレーン海外向けのラフテレーンクレーンでは、最大吊上げ荷重13tの「CR-130RV」を開発し今年度に市場投入いたしました。本機は、欧州の排出ガス規制(StageⅤ)に適合したエンジンを搭載、クレーン操作に電気制御システムによるジョイスティック型レバーを採用しています。従来機の油圧パイロット方式の操作フィーリングを継承しつつ、オペレータの好みに応じて細やかな操作感度調整が可能になっております。国内向けのラフテレーンクレーンでは、最大吊上げ荷重60tの「SL-600RfⅢ」を開発いたしました。本機は、国内最新の排出ガス規制に適合したエンジンを搭載、各種の走行安全機能を有しています。クレーン装置では3段EJIBの採用により懐の深い作業が可能であります。カーボンニュートラルへの取り組みとして、「ハイブリッドラフター」の開発を進めており、早期市場投入を目指し取り組んでおります。ハイブリッドラフターは、走行時やクレーン作業時の動力を電動モーターによりアシストするもので、通常型のラフテレーンクレーンと比較して燃料消費量の削減が図れます。なお、建設用クレーンにつきましては、今後も重点開発製品群としてラインナップ拡充を図るとともに、クレーンの更なる操作性向上やオペレータの負担軽減に向けた研究開発、カーボンニュートラルへの取り組みとしての次世代動力源などの研究開発活動を積極的に進めてまいります。 (2)油圧ショベル等(ショベル・クローラキャリア) 中大型ショベルでは、欧州の排出ガス規制(StageⅤ)に対応した機種において、最新型エンジンの搭載と従来機で実績のある油圧機器を最適化することで、信頼性を確保しながら作業フィーリングを向上させ、低燃費、低騒音化による環境負荷の軽減を図った製品の開発を進めております。ミニショベルでは、機体質量0.9tクラスの「HD09V5」を開発し今年度に北米および欧州地域を中心に市場投入いたしました。本機は、クローラ幅可変機構を標準装備しており狭い現場に進入することができます。また、転倒時保護構造の強度試験に合格したロールバ-ROPS キャノピーをオプションとして設定しています。 今後も最新の排出ガス規制に対応した機種の市場投入を順次進めるとともに、カーボンニュートラルへの取り組みとしての電動化開発も進めており、早期市場投入を目指して積極的に取り組んでまいります。 クローラキャリアでは、積載重量7tの全旋回式クローラキャリア「IC70R」を開発し今年度に市場投入いたしました。本機種は、徹底的な低重心化により高い安定性を有しているため、全旋回方向でダンプ操作ができ、上部旋回体を旋回させたまま走行することが可能です。さらに、このコンセプトを継承した大型機シリーズ化の研究開発も進めております。また、積載重量3.7t「IC37-5」を開発し今年度に市場投入いたしました。本機は、クラス初の電子制御コントロールを搭載しているため、スムーズな操作性を有しています。両機種ともに、国内、北米および欧州地域における最新の排出ガス規制に適合したエンジンを搭載しているため、グローバルな展開を進めております。 クローラキャリアにつきましても、重点開発製品群としてラインナップ拡充を図るとともに、カーボンニュートラルへの取り組みとしての電動化や遠隔操作・自動運転化などの研究開発活動を積極的に進めてまいります。 (3)その他製品万能吸引車では、大風量の吸引ブロワを搭載した「MV-400SⅡ(大風量型)」を開発いたしました。路面清掃車では、空港内の滑走路や誘導路の制限区域における清掃作業の安全性や生産性の向上、労働力不足などの課題解決に向け、「HS-400W」を基本車として、自動運転(レベル2相当)での清掃作業の実証実験を行いました。本実証実験の成果を踏まえ、制限区域内での自動運転などの高機能車両の実用化に向けた研究開発活動を積極的に進めてまいります。
FY2023|1,987 文字
6 【研究開発活動】当社グループの研究開発活動は主に開発本部において行われており、設計・ソフトウエア開発・試験検証などの部門が緊密に連携して研究開発に取り組んでおります。主な研究開発製品は、建設用クレーン、油圧ショベル、産業車両、クローラキャリアなどであり、国内外の最新排出ガス規制に適合した製品開発の他、カーボンニュートラルに向けた各種電動化や代替燃料の利用、自動運転や遠隔操作などの先進的研究開発活動も積極的に推進しております。当連結会計年度における研究開発費は総額1,665百万円であります。研究開発活動は主として日本セグメントで行っており、次のとおりであります。 (1) 建設用クレーン国内向けのラフテレーンクレーンでは、吊上げ荷重25tの「SR-250RfⅡ」を開発し今年度に市場投入いたしました。本機は、国内最新の排出ガス規制に適合した国産エンジンを搭載しています。巻上作業での使用比率が高い補巻ウインチには、多数ストランドの難自転性新型ワイヤロープを採用しており、吊上げ荷重も従来機の4.0tから4.5tに向上しています。ジブはEJIBで2段ジブ自動ロック装置を搭載しているため、空中に障害物があるような作業現場でもブームを伸長させてから振り出すことが可能です。走行関係では、KATO独自の安全装置であるKATO SAFETY VIEW SYSTEMを搭載しています。運転席には12.1インチ大画面タッチモニタを配置し、サラウンドビューシステムや人検知支援システム、車両直近の障害物を検知するクリアランスソナーやタイヤ空気圧モニタリングシステムなど、多くの安全装置を装備しています。また、ブレーキペダルから足を離しても制動を保持して坂道発進をサポートする坂道発進補助装置を標準で装備しています。カーボンニュートラルへの取り組みとして、「ハイブリッドラフター」や各種電動化開発、代替燃料利用などについて研究開発を進めるとともに、自動運転・遠隔操作などの先進的研究開発活動も積極的に進めてまいります。 (2)ショベル・クローラキャリア 中大型ショベルでは、機体質量20tクラスの「HD820-8」を開発し2023年度に市場投入いたします。本機は、国内や欧州の最新排出ガス規制に適合した最新型エンジンを搭載しています。従来機で実績のある油圧機器を更に最適化することで信頼性を確保しながら作業フィーリングを向上させ、低燃費化・低騒音化による環境負荷の軽減も図っています。 ミニショベルでは、機体質量0.9tクラスの「HD09V5」を開発し2023年度に北米および欧州を中心に市場投入いたします。本機は、クロ-ラ幅可変機構を標準装備しており狭い現場に進入することができます。また、転倒時保護構造の強度試験に合格したロールバ-ROPSキャノピーをオプションとして設定しています。中国排出ガス規制(GB4)に対応した機種では、ミニショベルはシリーズ化開発が完了、中大型ショベルは日本国内仕様に準じた大幅なスペックアップと競争力向上を図った機体質量20tクラスと50tクラスの2機種を開発し2023年度に中国向けに市場投入いたします。 今後も最新の排出ガス規制に対応した機種の市場投入を順次進めるとともに、カーボンニュートラルへの取り組みとして、ミニショベルでは電動化開発を進めており、早期市場投入を目指して積極的に取り組んでまいります。 クローラキャリアでは、積載重量7tの全旋回式クロ-ラキャリヤ「IC70R」を開発し2023年度に市場投入いたします。この機種は、徹底的な低重心化により高い安定性を有しています。そのため、旋回方向を選ばずにダンプ操作が可能で、そのまま走行もすることができることから使い勝手が良い製品になっています。旋回式のクローラキャリアは当社初の設定製品であり、今後ラインナップを拡充してまいります。その他の機種では、積載重量3.7t「IC37-5」を開発し2023年度に市場投入いたします。本機は、クラス初の電子制御コントロ-ルを搭載しているため、スム-ズな操作性を有しています。両機種は、国内、北米及び欧州における最新の排出ガス規制に適合したエンジンを搭載しているためグロ-バルな展開を進めてまいります。 なお、クローラキャリアにつきましては、今後も重点開発製品群としてラインナップ拡充を図るとともに、カーボンニュートラル対応のための電動化や遠隔操作・自動運転化などの先進的研究開発活動も積極的に進めてまいります。 (3)その他製品万能吸引車MVシリーズでは、高真空型の吸引ブロワを搭載した「MV-400SⅡ」を開発いたしました。汎用シャーシに作業装置を搭載する多仕様車につきましては、将来的な自動運転化などに向けた研究開発活動を進めてまいります。
FY2022|1,941 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、建設用クレーン、油圧ショベル等及びその他の製品の新技術、新製品の開発と新規分野開拓のための研究に重点をおき、積極的に研究開発活動を推進しております。研究開発活動の中心課題は、電子・制御工学ならびに新素材等の最先端技術の導入による製品の効率化、多機能化、環境保全及び安全性の向上であります。当連結会計年度における研究開発費は総額1,892百万円であります。研究開発活動は主として日本セグメントで行っており、次のとおりであります。 (1) 建設用クレーン国内向けのラフテレーンクレーンでは、13t吊/4.9t吊、35t吊、60t吊、75t吊の4機種を開発いたしました。13t/4.9t吊の「MR-130RfⅡ/MR-130RfMⅡ」と35t吊の「MR-350RfⅡ」は、2軸のキャリヤに、2段または3段ジブの空中振出式EJIB Type-Sを搭載しております。特に、MR-350RfⅡは、油圧により伸縮・起伏することができる3段ジブを装備しており、旋回後端半径も小さいため狭い現場で懐の深い荷役作業が可能となっております。これらの2機種は、走行時にブームを前下がりに格納して前方視界を確保しております。60t吊の「SL-600RfⅡ」は、3軸キャリヤに油圧により伸縮・起伏することができる3段ジブの空中振出式EJIBを搭載しております。75t吊の「SL-750RfⅡ」は、4軸キャリヤで80t吊の「SL-850RfⅡ」を基本車として、別送式のカウンタウエイト機能を無くしたものであります。これらの2機種は、市場からの装備要求が多い吊荷監視カメラの新たな機能として「無線式吊荷監視カメラ用電源供給システム」をオプションとして設定しております。いずれの機種も運転席に12.1インチ大画面タッチモニタを装備したサラウンドビューシステムや人検知支援システム、車両直近の障害物を検知するクリアランスソナーやタイヤ空気圧モニタリングシステム等の安全機能を標準またはオプションで設定しております。また、35t吊と60t吊につきましては、ラフテレーンクレーンでは初めての採用となる走行安全機能として、ブレーキペダルから足を離してもブレーキ制動を保持し坂道の発進をサポートする「坂道発進補助装置」を標準で装備しております。これらの機種の新規設定により、国内向けラフテレーンクレーンは4.9t吊から80t吊まで、10機種のラインナップとなりました。なお、今後も各シリーズのラインナップ拡充、カーボンニュートラルへの対応を図るべく、研究開発を進めてまいります。 (2) 油圧ショベル等中大型ショベルでは、国内向けとして50tクラスの「HD2050-7」を開発いたしました。欧州の排出ガス規制(StageⅤ)にも対応している最新型エンジンを搭載しております。あわせて、新型の油圧機器を採用し作業性能を向上させることで、低燃費、低騒音化による環境負荷の軽減を図っております。ミニショベルでは、1.9tクラスを市場投入いたします。クロ-ラ幅可変機構を標準装備し、狭い現場に進入することが可能となります。キャノピ仕様とキャブ仕様を選択することができ、運転席周りのスペ-スを広く設計しております。本機の主な市場は北欧諸国、中国、北米となります。また、中国排出ガス規制(GB4)に適合したモデルチェンジ機はグロ-バルモデルと位置付け、日本国内の仕様に準じた大幅なスペックアップをしており、2022年12月に施行される規制開始時期と同時に市場投入いたします。今後も最新の排出ガス規制に適合した機種の市場投入を順次進めてまいります。また、カーボンニュートラルへの取り組みとして、電動化製品の開発にも積極的に取り組んでまいります。クローラキャリアでは、7.5t及び10t積載のモデルチェンジ機を2022年度に市場投入いたします。電子制御コントロ-ルの採用でスム-ズな操作性と燃費改善を実現し、低重心化により安定性が向上しております。また、3.7t積載のモデルチェンジ機も2022年度に市場投入いたします。国内・北米の排出ガス規制に適合しているとともに、欧州排出ガス規制(StageⅤ)にも適合しています。このクラスでは初の電子制御システムを採用しており、IoTに対応できる機種となっています。その他、旋回型クロ-ラキャリアのシリーズ開発も優先的に進めてまいります。今後も、早期の市場導入に向けて、積極的に取り組んでまいります。 (3) その他の製品空港用除雪車Sシリ-ズでは、高出力のエンジンに換装し、ブロワ(送風機)を2個搭載したスノースイーパー「S-380CⅡ」を市場投入いたしました。
FY2021|2,429 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、建設用クレーン、油圧ショベル等及びその他の製品の新技術、新製品の開発と新規分野開拓のための研究に重点をおき、積極的に研究開発活動を推進しております。研究開発活動の中心課題は、電子・制御工学ならびに新素材等の最先端技術の導入による製品の効率化、多機能化、環境保全及び安全性の向上であります。当連結会計年度における研究開発費は総額1,655百万円であります。研究開発活動は主として日本セグメントで行っており、次のとおりであります。 (1) 建設用クレーン国内向けオールテレーンクレーンでは、130t吊の「KA-1300R」モデルチェンジ機を開発しました。従来機に対して、キャリヤ用エンジンを電子制御燃料噴射システムを採用したクリーンで低燃費・高出力の新型エンジンに換装しました。キャリヤキャブは外観デザインを刷新した他、取扱いが容易な仮眠用格納式ベッドやエンジンメンテナンス用ハッチを新たに装備しました。安全機能面では、クレーン作業時のアウトリガ反力を常時検出して、クレーン運転室内のディスプレイとキャリヤ部のアウトリガコントロールパネルに反力値を表示することができるシステムを装備しました。その他のキャリヤ装備品では、アウトリガ操作用ラジコンや走行時左後方確認カメラ、タイヤ空気圧モニタリングシステム等を標準またはオプションで設定しております。クレーン装置は、従来機継承の最長52mの6段フルパワーブームと最長26.6mのスーパーラフィングジブを装備しています。カウンタウエイトは最大24tで、キャリヤ部にカウンタウエイトを載せたままクレーン作業が行えるなど、多彩な組合せによる性能が設定されております。スペースに制限がありながら、高い能力を求められる荷役作業現場において威力を発揮するオールテレーンクレーンです。国内向けラフテレーンクレーンの装備では、12.1インチ大画面タッチモニタを装備したサラウンドビューシステムや人検知支援システム、車両直近の障害物を検知するクリアランスソナーやタイヤ空気圧モニタリングシステム等の安全機能を順次搭載致しました。輸出向けラフテレーンクレーンでは、30t吊の「SR-300LX」を開発しました。従来機に対して、国内向けラフテレーンクレーンと同様にLED式ヘッドライトを装備して夜間走行時の視認性を向上させています。クレーン装置は、最長30.5mのメインブームと最長13mのジブを装備し、油圧パイロット方式のジョイスティックレバーにより容易に操作が可能です。ラチスブ-ム型クロ-ラクレ-ン新シリ-ズの開発における構想設計に着手しました。性能の追究、輸送性、分解性などユ-ザ視線を念頭に置き、2024年から順次市場導入できるように検討しております。なお、今後も各シリーズのラインアップ拡充を図るべく、研究開発を進めてまいります。 (2) 油圧ショベル等 国内向けとして25tクラスの「HD1025-7」を開発しました。欧州排出ガス規制(StageⅤ)にも対応している最新型エンジンを搭載しております。あわせて、新型の油圧機器を採用し作業性能を向上させることで、低燃費、低騒音化による環境負荷の軽減を図っております。引続き欧州地域への販路拡大の対応も進めております。 各機種に展開を進めている「サラウンドビューシステム」は、14tクラス、23tクラスへの設定を完了致しました。 3tクラスの国内向け超小旋回機、海外機向けショ-トテ-ル機の開発を進めております。 後方小旋回機「V5シリ-ズ」のコンセプトである「低重心による安定度で1クラス上の仕事ができる車の実現」をターゲットとし、使い易いミニショベルを目指して開発を進めております。2021年の市場導入計画で開発を進めております。 1.9tクラスのミニショベルの開発を進めております。 特徴としては、クロ-ラ幅可変脚機構を標準装備し、狭い現場にも進入することができます。また、本機はキャノピ仕様とキャブ仕様を選択できるよう計画しております。 運転スペ-スを広く設計し、快適な作業性を提供致します。タ-ゲットは北欧諸国、中国、北米がメインとなります。2021年の市場導入計画で開発を進めております。 中国排出ガス規制(GB4)に対応したモデルチェンジ機は、グローバル対応の基本モデルとして位置付け、日本国内仕様に準じた大幅なスペックアップと競争力向上を目指し鋭意開発を進めております。 今後も最新の排出ガス規制に対応した機械の市場投入を順次進め、二酸化炭素(CO2)排出量削減のための取り組みとして、電動化にも積極的に取り組んでまいります。 (3) その他の製品万能吸引車MVシリーズでは、米国向けに不整地運搬車「IC75」に架装した「IC75MV」のホッパや洗浄用水タンクを設計変更し、4方弁を追加し吸引物の圧送を可能にした国内向け「IC75MV」を市場投入しました。また、最新型シャシに架装した小型路面清掃車「HS-400W」に、ダンプトラックに回収物を載せ換え可能なリフトダンプ仕様車「HS-400WL」を開発しました。クローラキャリアでは、7.5tおよび10t積載のクロ-ラキャリアの開発を進めております。特徴としては、電子制御コントロ-ルシステムの採用でスム-ズな操作性と燃費改善を実現し、また低重心化、安定性向上を見直し安心感、安全性を追求しております。3.7t積載のクロ-ラキャリアのモデルチェンジ開発も進めております。クローラキャリアでは、国内、北米の排出ガス規制をクリアしているとともに、欧州排出ガス規制(StageⅤ)に対応したエンジンを搭載しグロ-バル展開を致します。また、このクラスでは初の電子制御コントロ-ルを採用し、将来的にはIOT対応に繋げてまいります。今後とも、市場要求に積極的かつ迅速に対応してまいります。
FY2020|2,758 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、建設用クレーン、油圧ショベル等及びその他の製品の新技術、新製品の開発と新規分野開拓のための研究に重点をおき、積極的に研究開発活動を推進しております。研究開発活動の中心課題は、電子・制御工学ならびに新素材等の最先端技術の導入による製品の効率化、多機能化、環境保全及び安全性の向上であります。当連結会計年度における研究開発費は総額1,859百万円であります。研究開発活動は主として日本セグメントで行っており、次のとおりであります。 (1) 建設用クレーン国内向けのオールテレーンクレーンでは、110t吊の「KA-1100R」を開発しました。クレーン主要装置を分解することなく公道走行が可能な国産初のオールテレーンクレーンです。カウンターウエイトは、最大組合せ質量29.8tで8分割5種類の設定があります。カウンターウエイトをキャリヤ中央部に搭載した状態でメインブームを水平まで伏せることができる独自の構造を有しており、全装備状態での現場内移動も可能です。キャリヤはワイドキャブを装備した4軸車で、様々な操向モードが選択可能な電子制御リヤステアリングを装備しています。制動装置にABS(アンチロックブレーキシステム)を採用した他、タイヤ空気圧モニタリングシステムも装備しており、走行時の安全性向上にも配慮しています。メインブームは、ロックピン方式で最伸長時51.3mになります。ジブは油圧により伸縮起伏が可能な方式を採用し、最伸長時20.4mで60°までオフセットさせることができます。メインブームの最起立角度を84°として手前の吊荷を取りやすくし、旋回後端半径を3.7m(カウンターウエイト7.4t以下では3.3m)、車体の全幅を2.75mとして、80tクラスのラフテレーンクレーンよりコンパクトな機体サイズになっています。本機種は、現場間移動が頻繁で、スペースに制限がありながら高い能力を求められる荷役作業現場において威力を発揮する移動式クレーンです。国内向けのラフテレーンクレーンでは、25t吊の「MR-250Rf」を開発しました。走行姿勢時にブーム先端を前下がりにするスラントブーム方式で走行時の前方視界が良好です。メインブームはフルパワー方式で最伸長時29mになります。ジブは油圧により伸縮起伏が可能な方式を採用し、最伸長時8.2mで60°までオフセットさせることができます。メインブームを起立・伸長した状態でジブを振り出す(空中振出)ことが可能で、特にスペースに制限がある住宅建築現場などで威力を発揮する移動式クレーンです。また、キャリヤ部の前後左右にカメラを配置し、機体の全周を俯瞰した映像で確認できるサラウンドビューシステムや上部旋回体の左右後方・左前方に配置されたカメラによる人検知支援システムを装備しています。これらの映像は運転席の12.1インチ大画面タッチモニタで確認ができます。更に、車両左前方・後方の障害物を検知するクリアランスソナー、制動装置にABS(アンチロックブレーキシステム)、タイヤ空気圧モニタリングシステムを装備するなど、走行時の安全性向上にも配慮しています。その他の開発機では、吊上げ荷重50tと80tの従来機に対し、前述のサラウンドビューシステムや人検知支援システムなどを装備した「SL-500RfⅡ」、「SL-850RfⅡ」を開発しました。この2機種は、新開発のワイヤロープを採用し、補フックの最大吊上げ荷重を5tから5.6tに上げて、作業効率を更に向上させています。輸出向けのラフテレーンクレーンでは、25t吊の「CR-250Rf」を開発しました。国内向けのMR-250Rfを基本機として、欧州の最新排出ガス規制であるEU StageVに対応した最新型エンジンを搭載しています。また、屋内などで揚程に制限がある荷役作業に有効なサーチャフック(ブーム先端部に追加する接続フック)も装備しています。本機種は、走行姿勢時にブーム先端を前下がりにするスラントブーム方式で、“CITYRANGE”の愛称で主に英国地域の市場に投入しています。クローラクレーンにおいては、55t吊のテレスコブーム型クローラクレーン「CCH550T」を市場に導入致しました。コンセプトを最新の排出ガス規制への対応・輸送規制への対応・分解組付け性の向上とし、国内の基礎工事市場で好評を頂いております。なお、今後も各シリーズのラインアップ拡充を図るべく、研究開発を進めてまいります。 (2) 油圧ショベル等中国で予定されている排出ガス規制の強化(GB4)に対応したモデルチェンジ機においては、キャビンや制御システム(APC)を日本国内と同等仕様とし、さらに操作性、整備性を高め、大幅なスペックアップを目指し鋭意開発を進めております。欧州地域向け仕様として「HD308US-7」、「HD514MR-7」等の開発を行い、欧州地域の販路拡大に対応を行いました。「HD820-7」において設定しましたサラウンドビューシステムは、機械後方、側方の3箇所に設置したカメラ画像を、後方270°の合成画像でモニター画面に表示させ、後方の近接視界を補助する安全装置です。さらに12tクラス、14tクラスへの展開を図り開発を進めました。また、昨今のICT(情報通信技術)化に対応した3Dマシンコントロール機器を搭載した機械では、20tクラスに続き、14tクラスの開発を行いました。ミニショベルでは、1.5t~8.0tクラスの後方小旋回型ミニショベル7機種同時にモデルチェンジを実施しました。欧州の排出ガス規制に対応させると同時に、低重心化を図り、安定感のある機械として完成しております。尚、本モデルは日本と欧州で同時に生産を開始し、市場導入を致しております。さらに、中国工場でも生産を開始し、中国向けに販売を行っている機種に関して、新たな排出ガス規制にも対応させてまいります。 (3) その他の製品建設工事用機械では、地下掘削土砂を高さ制限のある場所でも、クラムシェルバケットにて揚土作業が可能な「KE-1500Ⅲクラムシェル仕様機」を開発しました。不整地運搬車の開発に関しては、ここ数年続いた排出ガス規制への対応が一段落し、次期モデルチェンジの構想検討を進めております。万能吸引車MVシリーズの吸引装置を、不整地運搬車「IC75」に架装した、ホッパ容量4.5㎥の「IC75MV」を開発し、米国市場へ投入しました。また、最新型シャシに架装したリヤダンプ式の路面清掃車「HS-800W」、及びリフトアップ式の「HS-800WL」を開発しました。今後も、市場要求に積極的かつ迅速に対応してまいります。
FY2019|1,990 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、建設用クレーン、油圧ショベル等及びその他の製品の新技術、新製品の開発と新規分野開拓のための研究に重点をおき、積極的に研究開発活動を推進しております。研究開発活動の中心課題は、電子・制御工学ならびに新素材等の最先端技術の導入による製品の効率化、多機能化、環境保全及び安全性の向上であります。当連結会計年度における研究開発費は総額1,594百万円であります。研究開発活動は主として日本セグメントで行っており、次のとおりであります。 (1) 建設用クレーン国内向けのオールテレーンクレーンでは、220t吊の「KA-2200R」を開発しました。公道走行時は3分割輸送ながら、センターとサイドに分割されたカウンターウエイト、操作容易な着脱装置やラジコン装置により迅速な分解組立が可能です。キャリヤはワイドキャブを装備した6軸車で、様々な操向モードが選択可能な電子制御リヤステアリングを装備しています。メインブームはフルパワー方式で最伸長時55mになります。SLジブは最伸長時30mで、60°までオフセットさせることができます。ヘビーリフトジブは最長組合せ54mになり、最大地上揚程110.7m、最大作業半径80mの範囲をカバーし、各種大規模工事等で威力を発揮する移動式クレーンであります。国内向けのラフテレーンクレーンでは、クレーン教習所仕様の専用機を開発しました。13t吊のMR-130Rfを基本車として、指導員が教習生の隣に着座できる内幅約1250mmのワイドキャブを装備し、燃焼式エアヒータや危険時に指導員が機械を強制的に停止させるための非常停止装置等を装備しています。輸出向けのラフテレーンクレーンでは、51t吊の「SR-500LX」を開発しました。左キャブの2軸車で、メインブームは最伸長時42mになります。ジブは国内市場で評価の高いEJIB-SL仕様を輸出向けとして初めて採用しました。その他、30t吊の「SR-300R」を開発しました。右キャブの2軸車で、国内向け同クラスの機種と同様の最新機能を装備しています。両機種ともに、主に東南アジア地域に投入していきます。クローラクレーンにおいては、現在モデルチェンジを順次行っています。そのうち、国内の基礎工事向けに定評のある、55t吊のテレスコブーム型クローラクレーン「CCH550T」を開発しました。最新の国内排ガス規制に対応させると共に、3.0m未満の機体幅と分解性の向上を図り、輸送性に配慮した製品として開発しております。なお、今後も各シリーズのラインナップ拡充を図るべく、研究開発を進めてまいります。 (2) 油圧ショベル等油圧ショベルHD308US-6A、HD512-7、HD514MR-7、HD820-7、HD823MR-7、HD1430-7の欧州市場向け仕様機の開発を行ない順次欧州市場に投入しました。また、HD308US-6Aの後継機となる「HD308US-7」の開発を行いました。最新の欧州排出ガス規制のStage-Vに適合した新型エンジンを搭載、さらに新型の油圧ポンプ、コントロールバルブ等を採用し、操作性・作業性の向上を図りました。国内向けには、HD308US-6A、HD512-7、HD514MR-7の林業仕様機の開発を行い、2018年森林・林業・環境機械展示実演会において発表、発売をしました。HD820-7においては、産廃業向けとしてリフティングマグネット仕様機の開発をしました。また、昨今のICT(情報通信技術)化に対応した3Dマシンコントロール機器を搭載したICT仕様機の開発をしました。機械の周囲視界の安全性を高めた視界補助装置等の開発も鋭意進めてまいります。ミニショベルでは、3.5t級のミニショベルをベースに、地下の工事現場で活躍するショートリーチ仕様機の開発を行ってきました。狭く高さが制限された地下の工事現場を想定し、より低く、より小さく旋回できる機械を目指し「HD35V4」を開発しました。また、狭所作業でぶつけ易いフロント作業装置を強化しつつ安定性の向上も図っています。不整地運搬車では、3.0t積みの車体サイズでありながら、3.7tを積み込める「IC37」を開発しました。しっかり らくらく をコンセプトに開発をし、機体が運転者の意図にしっかり反応する心地よさと、回転シートと一本ジョイスティックレバーにより、らくらく操作が可能になり、長時間の運転によるストレス低減を図っております。 (3) その他の製品万能吸引車では、コンパクトでありながら高真空ブロワを搭載した「MV-400CⅡ」を開発しました。スノースイーパーでは、プラウ車でけん引可能な「被けん引式S-380Ⅶ」を開発しました。今後とも、市場要求に積極的にかつ迅速に対応してまいります。
FY2018|2,049 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、建設用クレーン、油圧ショベル等及びその他の製品の新技術、新製品の開発と新規分野開拓のための研究に重点をおき、積極的に研究開発活動を推進しております。研究開発活動の中心課題は、電子・制御工学ならびに新素材等の最先端技術の導入による製品の効率化、多機能化、環境保全及び安全性の向上であります。当連結会計年度における研究開発費は総額14億9千6百万円であります。研究開発活動は主として日本セグメントで行っており、次のとおりであります。 (1) 建設用クレーン国内向けのラフテレーンクレーンでは、最新の排出ガス規制に適合するエンジンを搭載した13t吊の「MR-130Rf」を開発しました。好評であった従来機の基本仕様はそのままに、液晶クラスターメータや新型エアコンを採用した新しいデザインのキャブを搭載した他、走行安全機能として自動車では一般的になったクリアランスソナーシステムを移動式クレーンとして初めて装備しました。国内向けのオールテレーンクレーンでは、300t吊の「KA-3000R」を開発しました。公道走行時は3分割輸送ながら、センターとサイドに分割されたカウンターウエイト、操作容易な着脱装置やラジコン装置により迅速な分解組立が可能です。キャリヤはワイドキャブを装備した6軸車で、様々な操向が選択可能な電子制御リヤステアリングを採用しています。メインブームはフルパワー方式で、最伸長時55mとして従来機より5m延長しています。SLジブも従来機より4m延長して最伸長時35mとなり、この時の最大地上揚程は92mになります。また、最長54mのヘビーリフトジブを装着すれば、最大地上揚程110.7m、最大作業半径85mでの作業が可能で、各種大規模工事等で威力を発揮するクレーンです。輸出向けでは、13t吊の「CR-130Rf」と20t吊の「CR-200Rf」を開発しました。どちらの機種もスラントブーム型シティレンジとしてEU Stage4に適合したエンジンを搭載し、最高時速は55km/hとなっています。また、ブーム先端に装着するサーチャフックと呼ばれる特殊なアタッチメントをオプションとして用意し、主に欧州やオセアニア地域に投入していきます。クローラクレーンにおいては、最新の排ガス規制に対応したモデルの開発を順次行っています。そのうち、最大吊り上げ荷重165tの米国向けモデルは、米国排ガス規制Tier4 Finalに対応させ、吊性能と安定度の向上を図ると共に、自力脱着性を向上させ、作業現場で本機組上げの際に相伴機が不要なクローラクレーンとして、市場導入を計画しています。また、同時開発中の国内向けモデルは、最新の国内排ガス規制に対応と、分解輸送性の向上を図り、来年度市場導入を計画しております。なお、今後も各シリーズのラインナップ拡充を図るべく、研究開発を進めていきます。 (2) 油圧ショベル等最新の日米欧排出ガス規制に適合した12t~23tクラスの油圧ショベル「HD512-7、HD514MR-7、HD820-7、HD823MR-7」の開発を行ないました。新開発のROPS規格(転倒時保護構造)に適合したキャビンを採用し、これに合わせタッチパネル式液晶モニターの新型コントローラー「APC-7」を搭載し、安全性と居住性、操作性の向上を図りました。また、外観デザイン、カラーリングを変更し、新シリーズとしてのイメージを一新しました。各機とも作業量向上と燃費低減との両立を図り、国土交通省の「燃費基準達成制度」における2020年目標値を超える燃費性能を達成しています。また、国土交通省の超低騒音型建設機械の指定を受けています。ミニショベルでは、国内向け3.0tクラスの超小旋回機のモデルチェンジを行い、開発を完了しました。従来モデルに比べ、フロント作業装置の軽量化による安定性の向上及びキャブ干渉防止装置の自動回避機能に改良を行った事により、滑らかな作業性を持たせ、市場導入を計画しています。 (3) その他の製品路面清掃車では、火山灰の清掃も可能な、散水の循環装置を装備した「HS-800W(降灰対策型)」を開発いたしました。スノースイーパーでは、2ブロワ式で大風量の、また交換が簡単なカセット式を採用した「S-380CⅡ」を開発いたしました。また、万能吸引車MVシリーズに、高真空でかつコンパクトな小型機を開発中であります。不整地運搬車では、一昨年度市場導入を行った、5t積みの不整地運搬車をベースにグラップルを搭載した、林業向けフォワーダ「IC55 LG」を市場導入致しました。登坂、降坂走行の多い林道での走行に対応すべくオーバラン抑制機能を搭載しリスクの低減と、従来グラップルを操作する為だけのトップシートにモニタやスイッチを配置しベースマシン側のコントロールを可能にし、利便性を図りました。今後とも、市場要求に積極的にかつ迅速に対応して参ります。
FY2017|1,623 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、建設用クレーン、油圧ショベル等及びその他の製品の新技術、新製品の開発と新規分野開拓のための研究に重点をおき、積極的に研究開発活動を推進しております。研究開発活動の中心課題は、電子・制御工学ならびに新素材等の最先端技術の導入による製品の効率化、多機能化、環境保全及び安全性の向上であります。当連結会計年度における研究開発費は総額14億3千5百万円であります。研究開発活動は主として日本セグメントで行っており、次のとおりであります。(1) 建設用クレーン国内仕様のラフテレーンクレーンでは、平成26年ディーゼル特殊自動車排出ガス規制に適合するエンジンを搭載した新型機を4機種開発しました。SLシリーズとしては3軸50t吊の「SL-500Rf」と4軸80t吊の「SL-800Rf」です。いずれの機種も従来機より車幅が狭いコンパクトな車両であるため、道路走行時の運転者の負担を軽減しています。50t吊は最長40mのブームで従来機の2軸50tクラスより長く、特に前方領域では高い吊上げ能力を有しています。80t吊は最長45mのブームと最長18mの3段EJIBによりラフテレーンクレーンとして最大の地上揚程を有しています。また、5tの別送式カウンタウエイトを装着することで、ラフテレーンクレーンとしては驚異的な半径での作業が可能です。その他、25t吊の「SR-250Rf」とスラントブーム型20t吊の「MR-200Rf」を開発しました。国内仕様のラフテレーンクレーンでは、今後も継続的に排出ガス規制に適合する新型機の開発を予定しています。輸出仕様のラフテレーンクレーンでは、51t吊の「SR-500L」を開発しました。僻地での長期間使用を想定して堅牢に設計されており、不整地走行時には大径オフロード用タイヤの装着も可能です。また、現場間の長距離移動の場合はトレーラーによる輸送を考慮し、51t吊ながら車両重量を34t以下に抑えています。輸出仕様のトラッククレーンでは、60t吊の「NK-600RX」を開発しました。トラッククレーン用キャリヤとしては当社が独自に開発した初めてのキャリヤで、ワイドキャビンにより充分な運転席空間を有しています。また、日本メーカー製の大排気量エンジンと高性能トランスミッションを搭載し、最高時速75kmでの走行が可能であります。なお、大型機種であるオールテレーンクレーンや輸出専用機種につきましても引き続き開発中であります。(2) 油圧ショベル等最新の日米欧排出ガス規制に適合した30tクラスの油圧ショベル「HD1430-7」の開発を行ないました。新開発のROPS規格(転倒時保護構造)に適合したキャビンの採用により運転員の安全性を高めるとともに、新型キャビンに合わせて開発したタッチパネル式大型液晶モニターを採用した新型コントローラー「APC-7」により操作性の向上も図りました。外観デザインを一新し、力強く洗練されたイメージの演出を図りました。また、圧力損失の少ない新型コントロールバルブの採用により、作業量向上と燃費低減との両立を図り、国土交通省の「燃費基準達成制度」における2020年目標値を越える燃費性能を達成しております。この他、12t~20tクラスにおいても、同様な開発コンセプトの下で新型機の開発を進めました。また、中国をはじめとする新興国向けとして、中国の新たな排出ガス規制に対応した8t~30tクラスの新型機の開発を行いました。(3) その他の製品万能吸引車MVシリーズに、大風量(67㎥/min)、高真空(-93kpa)の大型吸引車MV-2200SⅡ(ホッパ容量10.7㎥)を開発いたしました。また、空港専用自走式スノースイーパーでは、ブラシ交換の簡単な大口径カセットブラシを搭載したS-380Cを開発しました。今後とも、国内外を問わず市場要求に積極的に対応して参ります。
FY2016|1,045 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、荷役機械、建設機械及びその他の産業機械の新技術、新製品の開発と新規分野開拓のための研究に重点をおき、積極的に研究開発活動を推進しております。研究開発活動の中心課題は、電子・制御工学ならびに新素材等の最先端技術の導入による製品の効率化、多機能化、環境保全及び安全性の向上であります。当連結会計年度における研究開発費は総額12億9千4百万円であります。研究開発活動は日本セグメントで行っており、次のとおりであります。(1) 荷役機械部門オールテレーンクレーンでは、最大つり上げ荷重130tの「KA-1300R」(国内仕様)、「KA-1300RX」(輸出仕様)を開発しました。ワイドキャブの5軸キャリヤは、電子制御リアステアリングシステムを採用して走行機能向上を図った他、全装備状態での構内走行が可能です。また、最長52mのフルパワーブームと最長26.6mのスーパーラフィングジブを装備、サイドカウンターウエイト採用による安定域性能の向上など、多彩な作業に対応することができる使い勝手が良い移動式クレーンとなっています。輸出仕様のラフテレーンクレーンでは、最大つり上げ荷重13tと35tの2軸スラントブーム型の「CR-130Ri」、「CR-350Ri」を開発しました。この2機種の開発により、13t、20t、35tの輸出仕様都市型ラフテレーンクレーン3機種のラインナップが完了しました。なお、大型機種であるオールテレーンクレーンや輸出専用機種につきましても引き続き開発中であります。(2) 建設機械部門先進国向けとして、最新の日米欧排ガス規制に対応した「12t~30tクラスの新型機」の開発を行い、来年度発売を目指し、鋭意開発を進めています。また、現行機の応用型機種として、HD513MR-6ショートリーチ機をベースとし、低空頭工法に対応した「ケーシングハンドリング仕様機」、および「12t、20tクラスの解体ロングフロント仕様機」の開発を行ないました。また、中国の新たな排ガス規制に対応した「8t~30tクラスの新型機」の開発を行いました。(3) その他の部門その他の産業機械では、大型ブロワと高性能ブラシを搭載し、効率よく除雪可能な空港専用自走式スノースイーパー「S-380CⅢ」及び「S-380CⅤ」を開発いたしました。また、万能吸引車MVシリーズに、大風量かつ高真空型の大型機を開発中であります。今後とも、市場要求に積極的にかつ迅速に対応して参ります。