日機装(6376)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 1,329 | 49 | 27 | 52 | 4.2 | 36.9 | 16.0 | 36.6 |
| FY2017 | 1,409 | 87 | 52 | -431 | 6.8 | 72.8 | 16.0 | 30.7 |
| FY2018 | 1,653 | 103 | 74 | 19 | 9.5 | 104.6 | 18.0 | 30.7 |
| FY2019 | 1,658 | 125 | 68 | 69 | 8.2 | 95.7 | 20.0 | 32.2 |
| FY2020 | 1,585 | 102 | 66 | -0 | 7.4 | 92.1 | 20.0 | 31.6 |
| FY2021 | 1,678 | 31 | 2 | -110 | 0.2 | 3.1 | 20.0 | 30.8 |
| FY2022 | 1,771 | 342 | 136 | 851 | 11.8 | 195.2 | 25.0 | 39.9 |
| FY2023 | 1,926 | 59 | 91 | 50 | 7.2 | 137.1 | 27.5 | 42.0 |
| FY2024 | 2,134 | 64 | 80 | -116 | 5.6 | 120.2 | 30.0 | 43.0 |
| FY2025 | 2,156 | 153 | 137 | 178 | 8.5 | 206.2 | 40.0 | 44.2 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
人工腎臓(透析器)分野での長年の実績とブランド認知はあるが、特許による明確な独占性や強力なブランドロイヤリティは限定的。医療機器分野での規制ライセンスは存在するが、競合も同様に保有している。
人工腎臓(透析器)は、医療機関や患者にとって、使用する機器や消耗品の変更は、トレーニングコスト、互換性の問題、治療効果への影響など、無視できないスイッチング・コストが発生する。特に長期透析患者にとっては、慣れた機器からの変更は心理的・身体的負担も大きい。
ネットワーク効果はほとんど見られない。製品の価値は個々の性能や信頼性に依存し、ユーザー数が増えることで直接的な価値向上には繋がらない。
製造プロセスにおける効率化やスケールメリットによるコスト削減努力は行われているが、競合他社も同様の努力をしており、構造的なコスト優位性は確立されていない。特に中国など新興国メーカーとの価格競争は激化する可能性がある。
人工腎臓(透析器)市場において、一定のシェアを確保しており、生産規模による効率性は一定程度存在する。しかし、グローバル市場全体で見ると、少数寡占というよりは、複数の大手企業が競合する市場構造であり、圧倒的な規模の経済による優位性は限定的。
競合との比較優位
強気シナリオ
透析患者数の増加トレンドが継続し、安定した需要が見込める。
高付加価値製品(例:より高性能な透析器)の開発・投入により、単価上昇とシェア拡大が進む。
海外市場、特に新興国での販売網拡大が成功する。
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による低価格製品の攻勢により、価格競争が激化し収益性が低下する。
新たな治療法(例:再生医療、腹膜透析の普及)の登場により、血液透析の需要が減少する。
為替変動や原材料価格の高騰が収益を圧迫する。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
日機装の投資が失敗するには、まず、主要製品である人工腎臓(透析器)のスイッチング・コストが想定以上に低いことが真実である必要がある。例えば、医療機関が容易に他社製品へ切り替えられるような技術革新や、患者側が機器変更による負担をほとんど感じないようなサポート体制が普及した場合、同社の競争優位性は大きく損なわれる。さらに、競合他社が、日機装の既存顧客基盤を崩すほどの圧倒的な低コスト構造や、革新的な新製品を次々と投入し、市場シェアを急速に奪っていくシナリオも考えられる。また、医療政策の変更や、透析以外の新たな治療法の急速な普及により、血液透析市場そのものが縮小していく可能性も否定できない。これらの要因が複合的に作用することで、同社の持続的な競争優位性は失われ、投資としての魅力は失われるだろう。
5年後のモート予測
透析患者増と高付加価値製品投入により、売上・利益ともに堅調に成長。海外市場でのシェア拡大も寄与し、安定的な収益基盤を維持する。
市場の安定成長と一定のシェア維持。為替や原材料価格の変動に影響を受けつつも、緩やかな成長を続ける。
価格競争の激化や代替治療法の台頭により、シェア低下と収益性悪化。厳しい事業環境に直面する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 1,927億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 44.2% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 1.8% | |
| 6. 適度なPER | PER 14.1倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.20倍 |
合格数:5/7 防衛的投資家候補水準
直近の適時開示
- 2026-05-15 臨時報告書