島精機製作所(6222)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 624 | 113 | 72 | 57 | 6.9 | 210.0 | 45.0 | 73.8 |
| FY2018 | 719 | 149 | 113 | 46 | 9.1 | 316.8 | 60.0 | 80.0 |
| FY2019 | 514 | 46 | 38 | 91 | 3.2 | 105.6 | 55.0 | 83.5 |
| FY2020 | 332 | -56 | -84 | 7 | -7.8 | -239.7 | 35.0 | 82.6 |
| FY2021 | 245 | -91 | -179 | 72 | -19.8 | -517.7 | 20.0 | 81.7 |
| FY2022 | 310 | -43 | -36 | 52 | -4.0 | -104.0 | 10.0 | 87.2 |
| FY2023 | 379 | -22 | -56 | -93 | -6.6 | -163.5 | 10.0 | 85.2 |
| FY2024 | 359 | 4 | 10 | -43 | 1.1 | 29.9 | 10.0 | 85.2 |
| FY2025 | 325 | -119 | -143 | -77 | -18.4 | -413.6 | 10.0 | 78.2 |
| FY2026 | 335 | -17 | 9 | -11 | 1.0 | 25.2 | 20.0 | 75.2 |
バフェット流モート診断
総合スコア:10/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
同社は、編機業界において長年にわたり培ってきた高度な技術力と、それを基盤とした独自のソフトウェア(SDS-ONE APEXシリーズ等)およびデザインシステムに関する知的財産を保有している。これにより、他社が容易に模倣できないデザイン自由度と生産効率を実現している。
同社の編機システムは、高度な設計・生産プロセスと一体化しており、顧客(アパレルメーカー等)は、長年のノウハウや既存の生産ライン、従業員のスキルセットを同社システムに合わせて最適化している。そのため、他社システムへの移行には、多大な学習コスト、設備投資、生産ライン再構築のリスクが伴う。
同社のビジネスモデルは、個々の顧客との取引が中心であり、プラットフォーム型のネットワーク効果が働く構造ではない。ユーザーが増えることで製品やサービスの価値が直接的に向上するメカニズムは限定的である。
高品質な製品を提供しているが、競合他社と比較して構造的に著しく低い生産コストを持つという明確な証拠はない。技術力やブランド力による価格設定が中心と考えられる。
編機業界において、特にホールガーメント技術を持つメーカーとしては、世界でも数少ない主要プレイヤーの一つである。一定の市場シェアと生産規模を維持しており、これが技術開発や品質維持に貢献している。
競合との比較優位
強気シナリオ
ホールガーメント技術の優位性維持・拡大
アパレル業界のDX化・サステナビリティ要求への対応強化
新興国市場での販売網拡大
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による技術的キャッチアップ
アパレル業界の需要低迷・構造変化
主要部品の供給制約や価格高騰
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
島精機製作所の投資が失敗するには、同社が長年培ってきた技術的優位性が陳腐化し、競合他社がより低コストで同等以上の機能を持つ編機を開発・提供できるようになる必要がある。特に、アパレル業界におけるデザインのトレンドが、同社の得意とする立体的な編み方から、よりシンプルな構造や異素材の組み合わせを重視する方向へ大きくシフトした場合、同社のコア技術の価値が低下する可能性がある。また、グローバルなサプライチェーンの混乱が長期化し、同社が部品調達や製品供給において競合に対して決定的な不利を被る状況も考えられる。さらに、アパレルメーカーが、サステナビリティや生産効率の観点から、従来の編機中心の生産体制から、全く異なる製造技術(例:3Dプリンティング、レーザー加工等)へ大規模に移行するシナリオも、同社の競争優位性を根本から揺るがす要因となりうる。
5年後のモート予測
ホールガーメント技術の普及とアパレルDX需要を取り込み、売上・利益ともに堅調に成長。新興国市場でのシェア拡大も寄与し、高い収益性を維持する。
既存市場での競争は続くものの、技術的優位性を維持し、アパレル業界の構造変化に対応しながら安定的な成長を続ける。為替変動の影響を受ける可能性あり。
競合の技術革新やアパレル業界の需要減速により、売上・利益が伸び悩む。特に、代替技術の台頭や、主要顧客層の生産拠点の再編が業績の重石となる。