日本鋳鉄管(5612)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 138 | 6 | 4 | 4 | 3.0 | 11.0 | 3.0 | 59.9 |
| FY2018 | 130 | 1 | -0 | 6 | -0.3 | -1.1 | 2.0 | 59.8 |
| FY2019 | 129 | -10 | -47 | -5 | -65.3 | -1,438.6 | 0.0 | 45.6 |
| FY2020 | — | — | — | — | — | — | 30.0 | — |
| FY2021 | 147 | 7 | 7 | 5 | 8.0 | 202.9 | 40.0 | 46.7 |
| FY2022 | 152 | 4 | 2 | -4 | 2.8 | 73.5 | 22.0 | 45.5 |
| FY2023 | 173 | 5 | 4 | -11 | 4.1 | 112.8 | 33.0 | 45.5 |
| FY2024 | 169 | 9 | 5 | 2 | 4.9 | 147.9 | 44.0 | 46.1 |
| FY2025 | 169 | 3 | -2 | -13 | -2.4 | -71.7 | 25.0 | 41.8 |
| FY2026 | 159 | 3 | 1 | -29 | 0.9 | 28.4 | 25.0 | 38.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:コスト優位 持続性:判定中
日本鋳鉄管は、特定のブランド力や特許、規制ライセンス、独占的IPによる顕著な無形資産の優位性は見られない。主力製品である鋳鉄管は汎用品としての性質が強く、差別化要因は限定的である。
上下水道インフラは、一度導入された配管システムの交換には多大なコストと時間、そして社会的な影響が伴うため、一定のスイッチング・コストが存在する。しかし、新規インフラ整備や更新において、競合他社製品への切り替え可能性はゼロではない。
鋳鉄管の製造・販売事業には、ユーザー数の増加が製品価値を向上させるネットワーク効果は存在しない。製品の利用者はインフラ管理者であり、その数が増えても製品自体の魅力や機能が増すわけではない。
長年の操業で培われた鋳鉄管の製造ノウハウや、原材料調達における規模の経済性、効率的な生産体制により、一定のコスト優位性を有している可能性がある。ただし、鉄鋼業界全体の価格変動リスクは存在する。
国内の鋳鉄管市場において、日本鋳鉄管は主要プレイヤーの一つであり、一定の市場シェアを有している。インフラ関連という性質上、安定した需要が見込まれる中で、生産規模による効率化が競争力の源泉となりうる。
競合との比較優位
強気シナリオ
老朽化したインフラ更新需要の継続的な増加
海外市場への展開による新たな収益源の確保
生産効率の改善や新素材開発によるコスト競争力の強化
弱気シナリオ(モート侵食)
鉄鉱石やスクラップ価格の急激な高騰による採算悪化
代替素材(例:樹脂管、ダクタイル鋳鉄管以外)の台頭による市場シェアの低下
国内インフラ投資の鈍化や、新規参入企業による価格競争の激化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、日本鋳鉄管が長年培ってきた鋳鉄管製造におけるコスト優位性を維持できなくなることが真実でなければならない。具体的には、鉄鉱石やエネルギー価格の構造的な高騰が続き、同社が価格転嫁できない状況が常態化する、あるいは、より革新的な製造技術を持つ競合企業が出現し、生産コストで圧倒的な差をつけられる場合である。また、インフラ整備における鋳鉄管の必要性が急速に低下し、代替素材への移行が不可逆的に進むシナリオも考えられる。さらに、国内市場の成熟化により、規模の経済性が失われ、固定費負担が重くのしかかる状況も、同社の競争力を蝕む要因となるだろう。
5年後のモート予測
インフラ更新需要の拡大と海外展開の成功により、売上・利益ともに堅調な成長を遂げる。生産効率の向上も寄与し、収益性が改善する。
国内インフラ需要に支えられ、安定した業績を維持する。原材料価格の変動リスクはあるものの、コスト管理により一定の利益を確保する。
原材料価格の高騰や代替素材の台頭により、収益性が悪化する。国内市場の競争激化も重なり、業績は低迷する。