合同製鐵(5410)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 995 | 23 | 20 | -27 | 2.3 | 132.3 | — | 53.0 |
| FY2018 | 1,298 | 18 | 49 | -41 | 5.5 | 337.3 | 80.0 | 50.3 |
| FY2019 | 1,484 | 43 | 38 | -38 | 4.2 | 258.2 | 70.0 | 41.6 |
| FY2020 | 1,680 | 91 | 74 | 102 | 7.8 | 508.8 | 145.0 | 46.9 |
| FY2021 | 1,528 | 50 | 50 | 13 | 5.0 | 341.0 | 95.0 | 47.6 |
| FY2022 | 2,042 | -27 | -11 | -74 | -1.1 | -76.1 | 0.0 | 44.2 |
| FY2023 | 2,354 | 139 | 125 | 18 | 11.1 | 855.2 | 200.0 | 44.2 |
| FY2024 | 2,229 | 179 | 152 | 129 | 11.8 | 1,038.8 | 280.0 | 47.3 |
| FY2025 | 2,052 | 137 | 113 | 135 | 8.4 | 774.2 | 240.0 | 52.8 |
| FY2026 | 1,918 | 98 | 81 | 118 | 5.6 | 550.6 | 180.0 | 56.3 |
バフェット流モート診断
総合スコア:7/25 主要モート:コスト優位 持続性:判定中
合同製鐵は鉄鋼メーカーであり、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPに依存するビジネスモデルではない。汎用品に近い製品が多く、無形資産による競争優位性は限定的と考えられる。
鉄鋼製品は顧客の仕様に合わせて製造される場合もあるが、多くは汎用品であり、顧客が他社へ乗り換える際のスイッチングコストは比較的低い。ただし、長年の取引関係や品質への信頼から、一部の顧客にとっては乗り換えにくさがある可能性は否定できない。
鉄鋼業は、製品の利用者が増えることでサービスの価値が増すといったネットワーク効果が働くビジネスモデルではない。生産者と需要家の間の直接的な取引が中心であり、プラットフォーム型ビジネスとは異なる。
合同製鐵は、高炉を持たない電炉メーカーであり、設備投資や操業コストの面で高炉メーカーと比較して構造的なコスト優位性を持つ可能性がある。特に、鉄スクラップを主原料とするため、原料調達コストの変動に影響を受けるものの、設備稼働率の向上や省エネ技術によりコスト競争力を維持している。
電炉メーカーとしては国内有数の規模を誇り、一定の生産能力と販売網を有している。しかし、鉄鋼業界全体で見ると、グローバルな大手鉄鋼メーカーと比較すると規模の経済性は限定的であり、業界内での寡占度はそれほど高くない。
競合との比較優位
強気シナリオ
電炉メーカーとしてのコスト優位性の維持・向上
高付加価値製品へのシフトによる収益性改善
鉄スクラップリサイクルの推進による環境対応とコスト管理
弱気シナリオ(モート侵食)
鉄スクラップ価格の急激な高騰と安定供給の困難化
大手高炉メーカーとの価格競争の激化
景気変動による鉄鋼需要の低迷
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
合同製鐵の投資が失敗するには、電炉メーカーとしてのコスト優位性が失われることが真でなければならない。具体的には、鉄スクラップの調達コストが他の製鉄方法(高炉法など)と比較して著しく不利になる状況が継続すること、あるいは、省エネ技術や生産効率の改善が他社に比べて遅れ、相対的なコスト高を招くことが考えられる。また、顧客が仕様や品質で妥協してでも、より安価な代替素材や、より規模の大きい競合他社の製品へと乗り換えるインセンティブが強まるシナリオも、同社の競争優位性を損なう要因となるだろう。さらに、鉄鋼需要全体が構造的に縮小し、同社の生産能力が過剰となる状況が長期化することも、収益性を圧迫し、競争力の維持を困難にする。
5年後のモート予測
電炉メーカーとしてのコスト競争力を活かし、高付加価値製品への展開やリサイクル事業の強化により、安定した収益成長を達成する。
鉄スクラップ価格の変動や景気の影響を受けつつも、電炉メーカーとしての強みを維持し、堅調な業績を継続する。
鉄スクラップ価格の高騰や需要低迷により、収益性が悪化し、競争力の維持が困難になる。